カテゴリー別アーカイブ: オークション

夭折の画家・中村彜のスケッチブック―《婦人像他(スケッチブック21作品)》

こんにちは。
先週の近代美術PartⅡの下見会にご来場くださったみなさま、ありがとうございました。
今週の土曜日、17日はいよいよオークションです。
14日(水)からは近代美術の下見会を開催いたしますので、そちらにもぜひお越しください。

さて、今日は近代美術の出品作品から一点ご紹介いたします。
近代の洋画がお好きな方は必見の大変希少な一点です!

Lot.27 中村 彜 《婦人像他(スケッチブック21作品)》
19.5×12.8cm
紙・パステル、鉛筆、インク
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
エスティメイト  ¥1,500,000~2,500,000


 中村彜(なかむら・つね 1887-1924)は大正時代に活躍し、37歳で亡くなった夭折の画家です。
 水戸市に生まれた彜は、18歳のとき結核にかかり軍人になる目標を断念。療養しながら次第に画家を志すようになります。白馬会や太平洋画会の研究所で修業を積み、24歳の頃からは新宿・中村屋のアトリエに移り住み、若い芸術家たちが集うサロンの中心的な存在となっていきました。しかし、この頃から病状は悪化し、1920年の帝展出品作《エロシェンコ氏の像》(重要文化財・東京国立近代美術館蔵)で大きな賞賛を受けた後は、残された生命を燃やし尽くすように制作に取り組みました。
 レンブラントやルノワールなどの様々な西洋絵画に学び、対象の生命感や自身の内省的な世界観を描き出した作品は、個性派ひしめく大正期を代表するものとして現在も多くの洋画ファンを魅了しています。


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さて、今回の作品はスケッチブックです。
病床の彜がいつも枕元に置いていたものかもしれません。
右の表紙は自筆ではありませんが、意外と(?)かわいらしいですね。
この表紙を開くと…

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図版1                       図版2

 パステルで人物像が描かれています。この2点、どこかで見覚えはありませんか?
図版1は《老母の像》(1924年作・彰考館徳川博物館蔵)、図版2は《頭蓋骨を持てる自画像》(1923-24年作・大原美術館蔵)、どちらも晩年の代表作に大変よく似ています。このスケッチブックは晩年に使用していたものでしょうか。

ページをめくっていくと、その可能性がいっそう高まっていきます。

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図版3                       図版4

 彜は晩年、図版3のようなキュビスムを取り入れた静物画の連作を制作しました。この鉛筆スケッチと一致する油彩画はみつかりませんでしたが、いずれかの原案になったものでしょう。
 また、図版4には、卓上に十字架のついた祭壇のようなものが描かれていますが、これは彜が板で制作した《キリスト磔刑像》(1923年作)によく似ています。この板の作品は《カルピスの包み紙のある静物》(1923年作・茨城県近代美術館蔵)など、静物画のモチーフにも用いられました。

中にはこんな作品も。

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図版5                       図版6

 図版5のような観音像のスケッチが数点見られます。晩年の彜は死期を悟り、「残存せる全生命の死力を尽して」制作に打ち込んでいきます。こうした観音像や図版4のようなキリスト教のモチーフは、死を覚悟して絵筆を握る彜の心の支えだったのかもしれません。
 図版6の抽象画は何かのデザインのようにも見えますが、彜の繊細な心模様を表わすようであり、後に流行するシュルレアリスム風の神秘的な雰囲気も漂わせています。

 こうしてページをめくっていくと、このスケッチブックに晩年の彜の心情が率直に語られているのが伝わってきます。湧き上がるイメージを生き生きと描き留めたもの、祈るように静かに描かれたものの数々は、彜が絵を描くために生きた画家であることを改めて感じさせます。
 また、彜は作品数の少ない画家ですので、たくさんの図柄が描かれたスケッチブックがオークションに出品されるのは大変めずらしいことです。その上、図版1や2のような名作の下絵と思われるものを含み、晩年の彜の制作過程を知ることができる作品は、もしかしたら他にはないかもしれません。
 この作品は今週の下見会にて展示いたしますので、ぜひ実物をご覧ください。

下見会・オークションスケジュールはこちら

みなさまのご来場を心よりお待ちしています。

(佐藤)

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オノサトトシノブ 「S-A」

 こんにちは。本日より、近代美術PartⅡオークションの下見会が始まりました。例によってどの作品をご紹介しようかとカタログを繰りながら思案していたところ、ふと目に止まった作品がありました。
 
 その作品はカタログ製作の作業中に目にして覚えていたのですが、小品なのに妙に惹きつけられる作品でした。今回近代美術PartⅡオークションに出品されている、lot732 オノサトトシノブの「S-A」です。

 この作品をご紹介するに当たり、社内にある資料を改めて読んでみました。そうすると、オノサトトシノブについて恥ずかしながら知らなかったことばかり。作家名が本名であることは知っていましたが、漢字で「小野里利信」と書くことや、太平洋戦争に徴兵され終戦後シベリアに抑留されていたこと、帰国後は絵を描きながらも1962年に職業画家となるまでは養鶏場を営んでいたことなど、意外に思われることを数多く知りました。

 この絵の描かれた1965年と言うと、オノサトは53歳。養鶏場を止めてから3年、個展を開催し、美術展で賞を取り、’64年にはベネチアビエンナーレに出品(’66年にも出品)という、オノサトのキャリアの中でも充実していたといえる時期です。
 作品に関して言えば、1950年代まではフリーハンドで描かれていた「丸」のモチーフが(オノサト自身は「モチーフ」ではなく「ルール」と呼んでいますが)、’60年前後よりコンパスを使うようになり、色も一色で塗りつぶされていたものが四角や三角で分割されるようになります。
  今回出品されているこの絵も、サムホールと言う小品ながらオノサト独自の幾何学的な法則に則った図柄。額装もシンプルな木の枠で、規則正しい模様やその色合いともうまくマッチしています。

 戦前より独自の視点で抽象画を模索し続け、ついには「絵画を離脱する」ところまで突き詰めたオノサトトシノブ。「丸」はモチーフではなく、「絵を描くことの面白さがモチーフ」であるという彼の主張が、この小さな絵を眺めていると静かに伝わってくる気がします。

 この作品は、近代美術PartⅡオークション下見会でご覧いただけます。
 下見会、オークションのスケジュールはこちらから。
下見会場1 


 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 (平野)

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カラフル加守田

先週のワインオークションにご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。

さあ、いよいよ秋まっただ中!ジュエリー、西洋美術に続き今回は陶芸で“芸術の秋”を感じて頂こうかと思います。
 
「鑑賞陶器」は読んで字のごとく、観て楽しむ陶器のことです。これはもちろん最初から決まっているというより、お持ちの方が決めるべきことですが、作家の多くは徳利、ぐい呑、お茶碗など機能性ある「日用陶器」を制作する一方、作家性・芸術性を全面に打ち出した「鑑賞陶器」を制作しています。
 
 そこでご紹介したいのが、加守田章二(1933-1983)です。
 加守田は大阪府岸和田生まれ。1952年に京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻に入学し、富本憲吉(教授)、近藤悠三(助教授)らに学びました。卒業後日立製作所の日立大甕(おおみか)陶苑の技術員、益子の塚本製陶所の研修生を経て、1959年に益子で独立し作陶を始めます。当時オーソドックスな益子焼とは異なっていた意匠だった為、なかなか買い手が付きませんでした。そこへ偶然窯出しを見に来た浜田庄司に称賛され、地元の業者に注目されるようになります。
 1960年、結婚をしたころから次々と出品した公募展に入選をし始め、頭角を現しました。そして1966年に「日本伝統工芸展」に出品した「灰釉鉢」が文化庁の買い上げとなり、(現在は東京国立博物館蔵)翌1967年にその「灰釉鉢」が第十回高村光太郎賞を受賞しました。    
  陶芸家として受賞したのは、加守田が初めての快挙でした。陶芸界のみならず、美術界全体からも支持をされていたことが伺えます。
 1968年から岩手県遠野で試作品の制作を始め、翌1969年(44歳)には遠野で本格的に作陶を開始。私たちがよく目にしている「加守田章二」の作品は、ほとんどこれ以降のものです。遠野へ移ってからの作品は、加守田の思想、芸術性が一気に花開いたとも言えるでしょう。1983年に50歳で亡くなる前年まで作品を発表し続けました。81年には白血病と診断され、入退院を繰り返していた最中ですら作陶していたのです。また加守田は遠野へ移ってから毎年作風を変えていました。売れた後も惜しげもなく新たなものを作っていく。これが加守田が天才・鬼才とたびたび称される所以でしょう。
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 遠野初期の作品です。特にこの頃の作品は、世に出ることが少なく加守田の中でも評価の高い年代です。波状が器全体にまわっている炻器(せっき)から、彩陶(さいとう)という色彩豊かな作品群への転換は圧巻ですね。弊社でもほとんど取り扱ったことがないので、
ぜひ一度は間近で観てみたいものです。

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  そして1976年のこの年は、個展毎に作風を変えています。上記②と③は白黒のハート形で同じ作品群に入れてもいいかもしれませんが、大きく分けて4種類制作されています。初期に比べ、より簡略化されデザイン的になってきています。加守田のデザインは波状や、ドット形、鱗文といった比較的柔らかい柄を炻器という力強い陶磁器に描いているのも特徴的ですが、ハート形まであったとは!驚きです。

加守田線文
  更に翌年からは有機的なデザインから、線文が現れ、さらに翌年は線で全体を覆う作品も登場しました。この青と白、黄色と灰色の縞がとても加守田らしいと感じます。
やはりこの薄青はなかなか他の作家の作品では観ることができません。寒色であるにも関わらず、質感や模様により冷たい印象が和らいでいます。

加守田晩年
 そして晩年です。線文も円を成し、82年でも使用されている緑釉が80年から使われ始めており、器全体に釉薬を掛けています。また新たな作風へ移り変わる様子だっただけに、早世してしまったのは非常に残念です。

 加守田章二の作品が放つ存在感は独特なものがあります。「孤高」という言葉を使いたくなるほど力強く、他の作家とは一線を画しています。
 
 弊社の近代陶芸オークションでも、毎回必ず一点は出品されるような作家です。ぜひ一度ご鑑賞ください。また作品集も多く出ておりますので、作風の変遷を秋の夜長に眺めてみてはいかがでしょうか。


(執筆者:E)

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西洋美術オークション下見会

 こんにちは。朝晩もめっきり涼しくなり、街もすっかり秋めいてまいりました。毎年10月といえば、そうです、弊社では西洋美術オークションのウィーク!今回もバラエティーに富んだ品揃えで全393ロット、作品たちが皆様のコレクションの一つとなれるよう真心込めて展示しております。
下見会ブログ用
下見会場風景


 今回は、その中から私平野が個人的に気に入っているものを数点ご紹介したいと思います。
 まず1点目は、象徴主義の画家としても知られるベルギー生まれの、Henri Privat-Livemontによる「彫刻家/画家」のリトグラフ2点組です。リヴモンは数多くのポスターを手掛け、その作風から「ベルギーのミュシャ」とも評されています。繊細でやわらかなタッチで描かれた女性や象徴化された植物の背景など、典型的なアール・ヌーボー様式のこの作品、芸術の秋に飾るにはまさにうってつけだとは思いませんか?
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lot207 Henri Privat-Livemont 「彫刻家/画家」2点組
シート:各70.5×52.0cm
エスティメイト¥100,000~¥200,000


 2点目は、Ernest Sanglan作「ブロンズ彫刻蟹文インクスタンド」。こちらも同じくアール・ヌーボー期のフランスの作家。貝殻のトレーをベースに海草の上でエビをとらえた蟹の甲羅が、ブロンズの質感と相まって非常にリアルに描写されています。なんだか明治の陶芸家、宮川香山の作品を連想してしまうのは私だけでしょうか?甲羅を空けると中にはカニ味噌…、ではなくインク壷があります。現代ではインクをお使いになる方も稀かと思いますが、インクスタンドとしてではなく小物入れとしても使用できますし、大切なものは甲羅の中にそっとしまっておいて“蟹さんに守ってもらう”、というのはいかがでしょう?
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lot229 Ernest Sanglan 「ブロンズ彫刻蟹文インクスタンド」
W22.6cm 見込みに銘
エスティメイト¥50,000~¥100,000


 3点目に紹介したいのは、何とも素朴な味わいのあるミュージカルチェア。一見ただの小さな子供用の椅子に見えますが、座面の内部に小さなオルゴールが仕込まれており、座ると可愛らしい音楽を奏で始めます。金彩のかかった花の模様には手彫りの温かみが感じられ、以前にはどこかでフランス人形が腰をかけていたのかなぁ、などとつい想像を巡らせてしまいます。
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lot306 ミュージカルチェア
H65.0×W28.0×D27.5cm
エスティメイト¥50,000~¥100,000



 オークションというと、高額な作品や希少性の高い作品などに注目が集まりがちではありますが、今回ご紹介した3点は、いずれも落札予想価格下限が10万円以下の作品です。普段からあなたのそばで愛玩できるお気に入りの1点、今週の西洋美術オークションで見つけてみませんか?

オークション・下見会のスケジュールはこちらから
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(平野)

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10月の誕生石 オパール

こんにちは。空を流れる淡い雲が、秋の訪れを感じさせます。一年のうちでも過ごしやすいこの季節、食に、読書に、運動に、存分に秋を満喫したいですね。
今週末はBAGS/JEWELLERY & WATCHESオークションを開催します。下見会は3日(水)からですので、是非お越しください。
さて今回は、10月の誕生石「オパール」についてご紹介します。

「それはまるで、赤や緑や青や様々の火が烈しく戦争をして、地雷火をかけたり、のろしをあげたり、又いなづまが閃いたり、光の血が流れたり、さうかと思ふと水色の焔が玉の全体をパッと占領して。今度はひなげしの花や、黄色のチュウリップ、薔薇やほたるかづらなどが、一面風にゆらいだりしてゐるように見えるのです。」
宮沢賢治は著書『貝の火』の中で、オパールについてこう言及しています。まるで自分が美しい色彩の世界に漂っているかのように思わせるこの描写は、オパール独特の煌めきと特徴を見事に表現しています。オパールは、一つの石の中にいくつもの色が共存する、魅惑的な美しさを持つ宝石です。見る角度によって色が変わったり、内部で虹色の光がちらついたりする「遊色効果」は、実は非結晶体である石の内部が、シリカゲルのような球状の粒子の集合体であるために現れます。ほとんど同じ大きさの球状粒子の集合ですが、ほんの少し小さい粒子では紫、中間が緑、少し大きな粒子では赤といったように、粒子のサイズに対応して波長が変わった反射光が、様々な色となって私たちの目に入ってきています。
『貝の火』では、主人公が与えられたオパールは、最後には曇って砕けてしまいます。さすがは鉱物が大好きだった宮沢賢治ですね。オパールの脆さまでしっかり作品に入れ込んでいます。オパールは水分を含んでいるため、熱や乾燥によって曇ったり、亀裂が入ったりしてしまうことがあります。弊社の下見会にいらした事のある方の中には、オパールが入っているショーケースに、水を張ったグラスが置いてあることに気付かれた方がいらっしゃるかもしれません。現在では、ある程度の水抜きに耐えた石のみが市場に出されていますし、そもそも高温多湿な日本では、普通に取り扱っていて割れることはほとんどありません。しかし、ショーケースに陳列する際は、石がライトによって熱せられ、乾燥してしまわないよう、念のために水を置いているのです。

そんなオパールですが、弊社オークションでは大きく分けて4種類のオパールが出品されています。オパール・ブラックオパール・ボルダーオパール・メキシコオパールです。
10月6日開催のBAGS/JEWELLERY & WATCHESオークションに出品されるものの中からいくつかをご紹介します。

< オパール>
弊社がオパールと表記しているものはライトオパール、或いはホワイトオパールとも呼ばれ、地色(ボディーカラー)が乳白色から白色のオパールのことをさします。
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LOT273 オパール ダイアモンドリング
エスティメイト¥100,000~¥200,000


< ブラックオパール>
ブラックオパールはその名の通り地色が黒いため、ライトオパールに比べて遊色効果が際立ちます。日本人は特にブラックオパールを好む国民だと言われ、最近まで産出量の半分以上が日本に輸入されていたと言われています。
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(左)LOT276 ブラックオパール ダイアモンドリング
   エスティメイト¥150,000~¥250,000
(右)LOT277 ブラックオパール ダイアモンドリング
   エスティメイト¥150,000~¥250,000


< ボルダーオパール>
ボルダーオパールはしばしばブラックオパールと似ているものも見かけますが、母岩がオパールの一部となっているところに特徴があります。そのため石の裏面には褐色の母岩が確認できます。
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LOT278 ボルダーオパール グリーントルマリンペンダントトップ
エスティメイト¥50,000~¥100,000


< メキシコオパール>
メキシコが産地で地色がオレンジ~赤色のオパールをファイアオパール、水色~無色透明のオパールをウォーターオパールと呼び、それら2つを合わせてメキシコオパールと呼びます。メキシコオパールは他のオパールに比べて透明度が高く、品質の良いものは、まるで水面に映る虹や夕日のような瑞々しい美しさを持っています。
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LOT349 メキシコオパール ダイアモンドリング
エスティメイト¥120,000~¥200,000


何れのオパールも、一般的に赤色の光を持つものの価値が高いと言われています。しかし、遊色のバランス、モザイク模様の大きさ、輝きの冴え、地色の明度など、美しさを決める要素が多々あるのがオパールです。二つとして同じ輝きを持つ石はありませんので、ご自身の目で見て惹きつけられる一石を選ばれると良いと思います。今回のオークションでは、上記以外にも出品されます。是非お手にとってそれぞれの個性をお楽しみください。

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皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

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具体・元永定正の抽象絵画《いち》

こんにちは。
12日にオープンしましたJEWELLERY&BRAND SHOPにはもうご来店いただけましたか?
オークション開催日を除き、土日も営業しておりますので、銀座にお出かけの際はぜひお立ち寄りください。

さて、今日は22日(土)開催の近代美術オークション出品作品の中から注目の一点をご紹介します。


【オークション終了につき、画像は削除いたしました】


Lot.77 元永定正
(1922-2011)
《いち》
90.9×72.7cm
キャンバス・アクリル 額装
1982年作
右下にサイン、年代


文献:『元永定正作品集 1955-1989』P.Ⅰ-90(アラベル)
   『元永定正展図録』目録掲載 P.115 №303(西宮市大谷記念美術館/毎日新聞社)
   『元永定正展図録』目録掲載 p.139 №307(三重県立美術館/中日新聞社)
エスティメイト \500,000~800,000


 元永定正は、具体美術協会のメンバーの一人です。
具体は、戦後の高度経済成長期、リーダーの吉原治良の「今までにないものをつくれ」という指導のもと、ユニークな活動を展開した前衛美術グループ。
彼らは今再び世界的に注目を集めており、今年開催された「田中敦子―アート・オブ・コネクティング」(東京都現代美術館)や「具体―ニッポンの前衛18年の軌跡展」(国立新美術館)も記憶に新しいところです。当社の7月の近代美術オークションにも吉原治良の作品が出品されました。

 10代の頃、漫画家を志していた元永は、郷里の三重在住の画家に師事して油彩画を学びました。1955年、吉原治良との出会いを機に具体に参加し、抽象画制作とともに水を使った立体作品や煙によるパフォーマンスを発表して注目を集めます。1966年、ジャパン・ソサエティの招聘によりニューヨークでの制作の機会を得ると、ユーモラスな造形と鮮やかな色彩による抽象絵画を展開。そのほかにもインスタレーションやパブリックアート、絵本など、多岐にわたる創作活動で国内外から高く評価されました。

 1982年作(当時60歳)の本作品は、ニューヨーク時代から手掛け始めたエアブラシを使用したシリーズのひとつです。
描かれた生き物のようなものは、人や山などの有機的なイメージをもとに生み出された「かたち」。エアブラシによって立体感が表わされています。具体的なモティーフを描いたものではありませんが、親しみやすくキャラクター性が強いのは、この時期の元永が絵本の制作にも力を注いでいたためでしょう。
絵本をご覧になったことがある方はご存知かもしれませんが、『かにつんつん』や『おおきいちいさい』のキャラクターにも少し似ていますよね。

 この「かたち」に対し、私たちは例えば漢数字の「一」や「のそのそと歩く姿」など、様々なイメージを想像してしまいます。
このように鑑賞者が「自由に作品を観て楽しみ、そこに美を見出す」ことは、元永が自作に求めたものです。すなわち、作品は「美のかたちは無限に存在し、新しいもの、新しい美を生み出す力が人間には備わっている」という元永の思想を映し出したものとも言えるでしょう。
具体のテーマだった「新しい美」の追求は、解散後も元永自身のテーマとして作品に表現されていったことがわかります。

この作品は19日(水)からの下見会で展示いたします。
オークション・下見会のスケジュールはこちら

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

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近代陶芸まめ知識

 日本全国、日々暑さが続いて夏真っ盛り!ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、9月第一弾のオークションは、近代陶芸/古美術オークションを開催致します。陶芸作品をよく理解して頂くためにも、今回はカタログによく使われている陶器の名称や部位について解説してみようかと思います。
弊社のカタログはだいたい下記のような形式で掲載しています。

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 作品名は基本的に作品の入っている箱に書かれたタイトルをなるべく忠実に表記しています。この“作品の入っている箱“というのがかなり重要です。ほとんどの作品に「共箱(ともばこ)」と書かれていますが、これは作家本人が自分の名前や号を書き、タイトルを書いている箱のことを指しています。陶芸作品の場合、共箱があるとないとでは価格に大きな差が付いてしまうのです。共箱以外には、「○○箱」と人名や屋号の後に「箱」が付いている事があります。これは亡くなった作家の鑑定家が、作家本人の代わりに作家名と作品名を書いた箱のことです。さらに、共箱あるなしに関わらず、茶人や僧侶が作品の名前を書き、極(きわ)めている場合があります。これを”書付(かきつけ)“といい、特に茶道の世界では、作品の貴重性を高めています。
 また部位の名称も、あまり他で目にすることはないかと思います。これは作家が入れている銘(サイン)の場所を分かりやすくするために掲載しています。
陶器は種類によって名称も変わることもありますが、基本的に同じ呼び名です。
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 作家は陶器の正面ではなく、裏面、そして下部や底部に銘を入れることがほとんどです。
作家によって決まった箇所に入れることが多く、入れてある場所の違いにより、作った時期の判断や、真贋を推し量ることもあります。多くの作品を見ていると、そのブレが許容範囲であるかどうかおおよそ分かってきます。
次に銘の種類ですが、陶器に関してはほぼ三種類の銘の入れ方で分けています。
一つ目は焼成前に生地を引っ掻いて銘を入れる「掻き銘(ひっかきめい)」。
二つ目は絵付けをする要領で筆で描く「描き銘(えがきめい)」。
そして三つ目は判子を押して入れる「印(いん)銘(めい)」です。
「掻き銘」と「描き銘」は、本来両方とも「かきめい」と読みますが、区別のため「ひっかきめい」と「えがきめい」と読まれています。つまり「高台脇に掻き銘」と表記している場合は、高台まわりに作家本人の名前や、マークが引掻いて入れられているのです。この銘というのも、作家によっては年代別で変えており、何年に制作されたかはっきり分かることもあります。最たるものは富本憲吉です。富本は、毎年銘を変え、その符号表も公表されています。ほかには、富本ほどでは無いにしろ、研究により加藤唐九郎、金重陶陽はある程度制作年代が分かります。たとえば陶陽ですと、「陶陽造」だと初期のころの作品ですし、「ト」だと昭和27(1952)年以降ということになります。(あとはトの長さで判断されたりもします。)
 
 それぞれ作家にはこだわりが多いにある作家や、そうでない作家がいます。そこからは作家の人となりを伺うことができ、様々な角度から作品を見ることで、さらに興味や作品への理解が深まるような気がします。
 9月近代陶芸のオークションカタログも現在制作中です。多くの作品と出会える機会ですので、楽しみにお待ちください!
     
(執筆者:E)

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世界五大ジュエラー

先週の近代美術・近代美術PartⅡオークションにご参加の皆さま、誠にありがとうございました。
いよいよ夏本番といった暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしですか?熱中症の予防を心掛ける他、室外・室内の気温差も大きくなって参りますので、体調を崩されないようお気をつけ下さいね。
夏といえば海外旅行にお出かけになる方も多いのではないでしょうか?その際は、現地のジュエラーを是非巡ってみて下さい。特に欧米ではジュエリー文化がしっかりと根付いているため、日本ではあまり見られないような大振りで華やかなものがショーケースに飾られていたりします。高価なものは店頭には置いていない場合がほとんどですが、陳列してあるジュエリーのラインナップやデザインの傾向を見るだけでも楽しめるかと思います。
ということで、今回は世界5大ジュエラーについてご紹介します。

世界5大ジュエラーとは、その名の通り、世界中で非常に有名なハイジュエラー5つの総称です。その5つとはHARRY WINSTON(米)、Cartier(仏)、TIFFANY & Co.(米)、BVLGARI(伊)、Van Cleef & Arpels(仏)です。

・HARRY WINSTON
以前、弊社ブログでもご紹介しましたハリー・ウィンストンは、「キング・オブ・ダイアモンド」と呼称され、特にダイアモンドジュエリーで圧倒的な人気を誇っています。石の選別には、質を見極める際に通常使われる4C以外にも、社独自の非常に厳しい基準を設けているそうです。芸能人が結婚指輪にハリー・ウィンストンを選んだという話は良く聞きますね。アカデミー賞でハリウッド女優がよく身につけることでも有名です。弊社オークションでも時々出品されますが、毎回注目を集めています。
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ハリー・ウィンストン本店 ニューヨーク

・Cartier
フランス・パリ発祥のカルティエは、その洗練されたデザインで、創業当初から王侯貴族をとりこにしてきました。社会の要求に見合った、実用的なものをカルティエ風に装飾して制作する、という信条の元に作られた作品は、ジュエリーにとどまらず、色石の色彩と質感を存分に活かした時計やオブジェ・ダール(美術品)にまで及びます。カルティエはしばらくの間、特権階級の一部の人のみを顧客としていましたが、一般市民の手に渡るようになった後も、その気品あるデザインや作りの精巧さは群を抜き、今でも世界中の王室から御用達店の指名を受けています。
カルティエ
カルティエ本店 パリ

・TIFFANY & Co.
高級感のあるブランドながら、比較的お手頃なシルバーの定番ジュエリーから高価なハイジュエリー、文具、食器まで、取り扱い商品に幅をもたせているティファニー。それだけに、幅広い層に夢を与え、人気があります。『ティファニーで朝食を』では、いつかあの商品を、あの生活を、といった夢が見事に描かれていますね。ティファニーが考案したダイアモンドのセッティング方法である、6本の立て爪によるティファニーセッティングは、現在のエンゲージメントリングで主流となっています。
ティファニー
ティファニー本店 ニューヨーク

・BVLGARI
ギリシャ建築にヒントを得ているブルガリのジュエリーはボリュームのあるデザインが多く、様々な色石を駆使した個性的で華やかなものが多く見られます。その豪華さが女性の強さを感じさせるためか、世界中のセレブに非常に人気があります。ブルガリ・ブルガリが1977年に発売されて以来、時計も大変高い評価を得ました。以来、時計メーカーとしても確固たる地位を築いています。
ブルガリ
ブルガリ本店 ローマ

・Van Cleef & Arpels
フェミニンで繊細、エレガントなデザインが特徴的です。ブランドコンセプトが「愛・夢・美」であるという通り、動植物からインスピレーションを得た商品や、リボンモチーフの商品を多様に展開し、とても可愛らしい世界が表現されています。また、ミステリー・セッティングという留め金が見えないセッティング方法を考案するなど、既存の技術だけに頼らない職人の精神と技術力がその豊かな世界観を支えてきました。2009年~2010年にかけて、森アーツセンターギャラリーで、創造の100年を辿る大規模回顧展が開催されました。その軌跡は正に芸術と呼ぶにふさわしいものでした。世界5大ジュエラーの中で唯一、パリのヴァンドーム広場を拠点とするグランサンク(パリ五大宝飾店)にも名を連ねており、モナコ王室御用達のジュエラーでもあります。
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ヴァンクリーフ&アーペル本店 パリ

以上が定番の世界五大ジュエラーですが、ふと通りすがったその土地土地のジュエラーを覗くのも面白いと思いますので、是非足を運んでみてくださいね。
パリのヴァンドーム広場及びグランサンクについては、またの機会にご紹介します。

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関西洋画壇の雄・黒田重太郎の代表作《ケルグロエの夏》

こんにちは。
先日は彫刻家・澄川喜一氏の立体作品をご紹介しましたが、今日も近代美術PartⅡオークションの出品作品の中から一点ピックアップしてお話しいたします。
今、当社のホームページのトップやミュージアムのウィンドウを飾っている作品です。


【オークション終了につき、図版は削除いたしました】



Lot.675 黒田重太郎《ケルグロエの夏》
64.8×80.8cm
キャンバス・油彩 額装
右下にサイン・年代
裏に署名・タイトル・年代
1917年作
第6回二科展 1919年
第20回二科展 1933年
第24回二紀展 1970年
黒田重太郎遺作展 1971年(京都市美術館)
エスティメイト ★\100,000~200,000

まずは作家について。
滋賀県大津市に生まれた黒田重太郎(くろだ じゅうたろう・1887-1970)は、17歳のとき鹿子木孟郎に入門し、のちに関西美術院で浅井忠に学びました。1916年初めてヨーロッパに留学。1923年二科会会員となり、1947年には二紀会創設に参加するなど、中央画壇でも活躍しましたが、1924年小出楢重らと信濃橋洋画研究所を設立、戦後は京都市美術大学教授となるなど、京都を拠点に活動し、関西の洋画壇で指導的地位を務めました。印象派やキュビスムを取り入れながら、写実的で親しみやすい作風を確立した作家です。また、美術関係の著述を多く残し、美術史家としても知られています。

本作品は1917年(当時29歳)、ヨーロッパ留学中に制作されたものです。この年の7月から2ヶ月間ほど、黒田はブルターニュ地方のクレゲレックに滞在していますので、画題の「ケルグロエ」とはクレゲレックを指すものでしょうか。留学中はフランス各地を転々とし、美術館や画廊で様々な作家の作品を見て学びましたが、特に心ひかれたのは印象派のカミーユ・ピサロだったといいます。

ピサロが得意とした主題、田園風景を描いた本作品にはその影響がよく表れています。細やかなタッチを重ねて畑と農作業をする人々を捉え、遠近法を用いて風景全体に奥行きをもたらしています。明るい陽光が降り注ぐ様子は、戸外での制作を重視した印象派のスタイルを取り入れたものでしょう。
 
黒田は帰国後、本作品を第6回二科展に出品し、二科賞を受賞。それがきっかけとなり、中央画壇でも高く評価されるようになっていきました。その後、本作品は黒田の代表作として第20回二科展に再出品、没後は第24回二紀展の遺作室や作家の遺作展にも出品されました。

この作品は今週11日(水)からの下見会でご覧いただけます。
オークション・下見会スケジュールはこちら

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

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東京スカイツリーのデザイン監修―澄川喜一《そりのあるかたちL》

こんにちは。
先週のBAGS/JEWELLERY&WATCHESオークションにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

先週の22日、下町の新名所、東京スカイツリーが開業1ヶ月を迎え、展望台の見学者だけで35万人、スカイツリータウン全体では、なんと来場者580万人を突破したそうです。
皆様はもうお出かけになりましたか?
展望台のチケットは入手困難だそうですが、タワーを近くでご覧になったことはありますでしょうか。

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634mという自立式の鉄塔としては世界一の高さは、見上げてみるとやはり圧巻ですね。
三角形の足元からゆるやかに反りながら、上部にいくほど円筒形になるという形は、「空に向かって伸びる大きな木」をイメージしたものだそうです。この反りのある形や、古くから五重塔に使われてきた「心柱」を採用した構法によって、634mの高さを実現できたと言われています。

こうした伝統的な日本建築の要素を取り入れたデザインを監修したのは、彫刻家の澄川喜一氏です。
7月14日(土)の近代美術PartⅡオークションには、澄川氏の彫刻作品が出品されますので、今回はそちらをご紹介いたします。


【オークション終了につき、図版は削除いたしました】



lot.695 澄川喜一 《そりのあるかたちL》
H23.2×W61.1×D4.0㎝
木彫 下部に銘
自筆証明書つき
エスティメイト \100,000~200,000


まずは澄川氏について。
1931年島根県生まれ。1952年東京藝術大学彫刻科に入学し、平櫛田中教室に学びました。1960年同大学彫刻専攻科修了。在学中から現在にいたるまで新制作協会で活躍を続け、様々な彫刻展において数多くの賞を受賞しています。1976年文化庁在外研修員として渡欧。1981年東京藝術大学教授、1995年同大学学長に就任。(2001年に退官し、現在は名誉教授) 1998年紫綬褒章、翌年に紺綬褒章を受章。2004年日本芸術院会員、2008年文化功労者となりました。日本の抽象彫刻の第一人者として知られ、このたび東京スカイツリーのデザインを監修したことでいっそう注目を集めています。

本作品はライフワークである「そりのあるかたち」シリーズの一点。
これは澄川氏が1979年から着手したシリーズで、長い木彫制作の経験から生まれたものです。
木は人間と同じように生きて呼吸をしているので、それぞれの性格や美しさがあり、作り手の思うように切り刻もうとするとうまくいかないそうです。そのため、澄川氏は素材となる木との対話を通して、そりやゆがみ、木肌といった木の個性を見出し、それを抽出するように意図する造形を作り上げていきます。

本作品に表われた「そり」は、日本刀や寺院の屋根、和船などに見られるデリケートなカーブを想起させます。また同時に、この「そり」によって鋭い空間を提示しています。モダンでシャープでありながら、自然の息づかいや日本的な美意識を感じさせる、多面的な魅力に富んだ作品です。

この作品は7月11日(水)からの下見会で展示いたします。
下見会・オークションスケジュールはこちら

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

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