こんにちは。
昼間はまだ暑い日が続きますが、朝晩は涼しくなってきましたね。
過ごしやすくなるのは助かりますが、夏が終わってしまうのは少し寂しい気がします。
さて、9月のオークションにむけて本日からいよいよ下見会が始まりました。
最初の下見会は名古屋です!
名古屋の会場では、近代美術とJEWELLERY & WATCHES、近代陶芸の一部を展示しています。
お近くにお住まいのみなさまはぜひお越しくださいね!
会場はこんな様子です。DAITEC SAKAE 6Fのクリエイトホールで明日まで開催しています!
本日も9月のオークションの出品作品から、
秋らしい日本画を1点ご紹介します。
近代美術オークション Lot.61
小川芋銭 《山田乃曾冨騰》
径58.7cm
紙本・彩色 軸装
右下に落款・印
小杉放庵箱
『河童百図』掲載 第16図(綜合美術社)
『芋銭子名作集』掲載 P.129(精華房)
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書つき
エスティメイト ★ \500,000 ~ 800,000
画題は「やまだのそほど」と読みます。
「そほど」は、古事記に登場する案山子(かかし)です。
古事記では、案山子は歩くことができませんが、天下のことを皆知っている神であった、とされています。
この作品では、案山子に向かって「私は昔、そほどという名の神様だった」と河童が語っています。
さらに河童は、「人間の世界に降りてきて河童にばけた」と続けます。
河童も案山子も本を正せば同じということになりますが、
河童が自身の由緒正しき出自を案山子に一生懸命話している様子と、
それに耳を傾ける、へのへのもへじの案山子の姿がなんとも言えずユーモラスですね。
本作品を描いた小川芋銭は、茨城県牛久の出身です。
牛久沼といえば河童伝説で有名ですよね。
幼い頃から沼に慣れ親しんでいた芋銭にとって、この地に語り継がれてきた河童は自然と絵の中に取り込まれていったのでしょう。芋銭が生涯で最も多く描いた作品は河童図でした。
そして最晩年、描き続けた河童図を『河童百図』にまとめました。
やわらかな墨の線が味わい深い本作品は、その1点です。
自然の飄々とした夢幻感を河童という伝説の動物で表現した、新しい文人画と言えるでしょう。
芋銭は河童図以外にも、のどかな農村の生活や理想郷のような自然を描きました。
彼の独特の自然観と軽妙な筆致を、横山大観や川端龍子も称賛し、酒井三良は生涯憧れ続けたと言います。
酒井三良や池田遙邨のような詩情豊かな日本画、富岡鉄斎や富田渓仙のような文人画をお好みの方にぜひお勧めしたい作品です。
来週は東京で近代美術PartⅡ、大阪で近代美術の下見会を開催いたします!
みなさまのご来場、心よりお待ちしています。
オークションスケジュールの詳細はこちら
(執筆:S)
続きを読む
月別アーカイブ: 2009年8月
新社屋への行き方
残暑お見舞い申し上げます。
8月17日、本日よりシンワアートオークションは有明の新オフィスにて営業を開始いたします。
今後ともご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
本日のブログは、初めて有明へお越しになるお客様のために、写真を交えつつ道順をご説明申し上げます。
=新オフィスの住所=
〒135-0063
東京都江東区有明三丁目1番地25 (有明フロンティアビル)
=最寄り駅=
りんかい線 国際展示場駅より徒歩3分
新交通ゆりかもめ 国際展示場正門駅より直結
ルート1~東京駅より~
東京駅(京葉線・190円・9分)- 新木場(りんかい線・260円・5分)- 国際展示場
JR東京駅から、京葉線東京駅に乗り換える改札口です。改札は地下にございます。
ディズニーランドにお出かけになったことがおありでしたら、見覚えがおありかもしれませんね。
改札を入ったら、ディズニーランドと同じ、舞浜方面へお乗り継ぎください。
乗車して二駅、5分で新木場駅に到着。りんかい線へお乗換え下さい。
※<豆知識>お帰りの際、りんかい線を逆向きに乗車していると、新木場に到着する直前に、車内アナウンスが流れます。「京葉線の東京方面にお乗り継ぎの方は○○線、××分に発車致します・・・」という情報が得られて、大変便利です。
りんかい線ホームでは、「国際展示場・大崎方面」にお乗りください。
最寄り駅の国際展示場駅に到着です。
東京オリンピック招致に向けたフラッグがはためいています。改札を出たら、右にお進み下さい。
目印はコンビニエンスストアのサンクスがある方向です。
駅から見た新社屋方面です。右端のビルが、シンワの入っている有明フロンティアビルです。
駅から直進方向にアーケードが続いています。雨の日や日差しが強い日は途中までこちらをお通り頂くと便利です。
屋根が無くなった所から右に向かうと、弊社がございます。1階にコンビニエンスストアのサンクスが見えます。
中央の吹き抜けです。新オフィスはここを挟んでA、B棟にございます。
ルート2~新橋駅より~
新橋駅(新交通ゆりかもめ・370円・22~23分)- 国際展示場正門
ゆりかもめ線の新橋駅。
切符売り場はエレベーターを上がった場所にございます。
※<豆知識>ゆりかもめ線はPASMO・Suicaもご使用可能です。
JR線からお越しの方は、烏森口(からすもりぐち)からお乗換え下さい。
新橋駅が始発駅ですので、早く来た方の列車にお乗りください。
次の駅は汐留(しおどめ)駅です。日本テレビ本社、コンラッドホテルがございます。
この後、車内からは、東京タワー、東京湾、フジテレビ本社、レインボーブリッジ、等がご覧いただけます。
乗り心地の良い列車から、ゆったりと東京ウォーターフロントの景観をお楽しみください。
最寄り駅に到着。ここから駅直結でオフィスです。
改札を出たら左右に道が分かれます。左へお越しください。右は東京ビッグサイトです。
右手のトンネルを抜けた先にありますので、雨には濡れることなく到着可能です。
「有明フロンティアビル」が、新しい社屋です。
中央の吹き抜けです。新オフィスはここを挟んでA、B棟にございます。
1階にはカフェもございます。コーヒーが170円です。
ルート3~羽田空港方面より~
羽田空港(東京モノレール・21分・470円)- 天王洲アイル(りんかい線・5分)- 国際展示場
※上記はANAご利用で第二ターミナルからお越しの場合。JALご利用で第一ターミナルからですと、19分・400円となります。
ルート4~大井町方面より~
京浜東北線大井町(りんかい線・10分・320円)- 国際展示場
ルート5~新宿方面より~
山手線大崎(りんかい線・13分・320円)- 国際展示場
A棟オフィスのエントランスです。
皆様のお越しをお待ち申し上げております。
(井上素子)
続きを読む