カテゴリー別アーカイブ: 未分類

3月開催オークション-近代化を目指した陶芸作家・波山と憲吉-

こんにちは。一日の寒暖差や、花粉に乾燥、何かと体調を崩しやすい時期ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?さて2月末日に、弊社は事務所を中央区銀座から、東京駅丸の内出口にほど近い郵船ビルディング(東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビルディング1階2階)へ移転いたしました。それに伴いまして皆様にご不便、ご迷惑をお掛けしており大変申し訳ありませんが、引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。... Read more

12月近代陶芸、古美術、好み物特集開催

こんにちは。先週は関東地方も雪に見舞われ急に寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか? さて、今週は近代陶芸/古美術/近代陶芸PartⅡオークションが開催されます。今回はさらに、裏千家歴代宗匠の「好み物」特集が組まれておりますので、まずはそちらをご案内致します。   「好み物」とは、まさしく各歴代の宗匠が“好んだ”茶道具のことです。茶道具の場合、単なる箱書のあるも... Read more

アンティークライカと100年の記憶

7月23日(土)開催の近代美術/近代美術PartⅡオークションでは、アンティークライカが2ロット出品されます。モデルは共にライカⅠ(A型)[レンズ:エルマックス]、製造番号はそれぞれ「714」、「284」です。本モデルの生産台数は約1500台にとどまり、且つ製造番号が1000番以内のものは870台しか生産されていないといわれています。製造年は共に1925年と、かなり初期。1920年代に飛行船を発... Read more

【Spring SALE開催のお知らせ】 JEWELLERY & BRAND SHOP

こんにちは。販売スタッフの林でございます。桜前線の待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。さて、シンワアートオークションJEWELLERY & BRAND SHOPでは明日の3月16日よりSpring SALEを開催致します。 ―・―・―・―【Spring SALE 詳細】―・―・―・―[日時] 2016年3月16日(水)~26日(土)16・17・18・23・24・25... Read more

オリンピックと芸術

 早いもので2016年も、はや2カ月が経とうとしています。今年の2月最終日は29日、4年に一度の閏年です。4年に一度と言えば今年はオリンピックも開催されます。世界中のアスリートたちが一つの都市に集い、しのぎを削って競い合う、スポーツの一大イベントであるオリンピックですが、かつてはスポーツのみならず、各国の文化を競い合う「芸術競技」なるものが実施されていたことを皆さまご存知でしょうか? 芸術競技の... Read more

石田徹也―僕たちの自画像―展 &《作品,2001》のご紹介

 土曜日の近代美術PartⅡオークションにご参加くださった皆様、ありがとうございました。連休初日ということで、たくさんのお客様にお越しいただき、とても活気のあるオークションになりました。

 さて、今週はいよいよAsian Auction Week in Macao、コンテンポラリーアートオークションとなりました!初めての海外オークションということで、スタッフはみな気合い十分で臨んでおります。マカオでは本日15時から下見会がスタートしますので、現地にお越しの皆様はぜひお立ち寄りください。いつもブログを書いている私たちは、東京に残って情報を更新していきますので、今ブログをご覧の皆様はたとえマカオにいらっしゃっても、毎日チェックしてくださいね!

 今回のオークションカタログをお持ちの方はご存じかと思いますが、表紙を飾っているのは石田徹也の大作です。石田徹也といえば、現在、練馬区立美術館で展覧会が開催されていますが、もうご覧になりましたか?私も先日展覧会に行ってきましたので、今日は石田徹也のお話をさせていただきます。

 石田徹也(1973-2005)は、静岡県生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。キリンコンテンポラリーアートアワード98奨励賞や、VOCA展2001奨励賞などを受賞し、作家として活躍し始めた2005年の春、31歳という若さで急逝しました。翌年、NHK「新日曜美術館」で紹介されたことをきっかけに注目を集め、放映日当日のうちに遺作集の注文がインターネットの通販サイトに殺到したといいます。以来、多くの人々に支持され、現在は最も人気のある作家の一人と言っても過言ではないでしょう。
 
 石田徹也の主要作品およそ70点が集まったこの展覧会は、東京では初めての大きな個展です。展示は、遺作集の表紙を飾る《飛べなくなった人》(1996年作・静岡県立美術館蔵)からスタート。石田らしい有名な作品や、「これも石田?」という意外な作品まで、およそ年代を追って構成されています。まるで私たちの社会の縮図を見ているような共感やショックを感じながら、次第に石田の心の奥深くへと入っていくような感覚を覚えました。静岡で開催された展覧会をご覧になっていない方は、ぜひどうぞ。昨年11月の当社のオークションに出品された作品も展示されています。

【 開催概要 】
石田徹也―僕たちの自画像―展
会期  2008年11月9日(日)~12月28日(日)
会場  練馬区立美術館
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/

 
 では、今週のコンテンポラリーアートオークションの出品作から、本日も1点ご紹介いたします。もちろん石田徹也の作品です。

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  Lot.353 石田徹也《作品,2001》
  キャンバス、油彩
  112×162 cm
  2001年作
  石田徹也追悼展「漂う人」出品 2006年(ガーディアン・ガーデン)
  エスティメイト HK$ 500,000 ~ 700,000


 2001年、VOCA展で奨励賞を受賞した年に制作された作品です。描かれているのは、鉄柱がむき出しになった建設中の建物。周囲には工事用の堅固な足場が組まれています。その囲いの中に、白いワイシャツにネクタイという出で立ちで、まるで建築資材の一部のようにすっぽりと収められた二人の人物。一人は何かを諦めたように目を閉じ、もう一人は虚ろな眼差しでどこか一点を見つめています。石田自身にもよく似た彼らは、作品に必ず登場して機械や日常の風景と合体した姿で描かれ、この物哀しい表情を浮かべるのです。石田は自らの制作ノートの中でこう語っています。「自分だけでなく、他人や社会の問題も取り入れて自画像をつくる。」つまり、この人物たちは、石田の自画像であるとともに、現代に生きる私たちの自画像なのです。その姿はまるで、「現代社会における様々な問題にからめとられて身動きできず、しかしそのなかで生きていくしかない個人の悲しみや、辛さ、孤独を表している」ようです。(『静岡県立美術館ニュース』 第86号より)
 
 鋭敏な感性で現代人の悲哀を痛々しいまでに描き出しながら、制作においてもう一つ、石田が求めていたことがあります。それは、「悩んだ部分を見せびらかすのではなく、それを笑いとばすユーモアやナンセンスのようなもの」でした。本作品でも、巨人化した人物がシュルレアリスム的な雰囲気やそこはかとない滑稽さを漂わせています。目を背けたくなるような現実の中にもある滑稽さ、作品に表現されたその複雑な状況が、より強いリアリティーをもって多くの人々の心に訴えかけているのかもしれません。

                                           (執筆:S)

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高山辰雄遺作展

高山辰雄 聖家族Ⅰ 1993年 小川美術館
《聖家族Ⅰ》1993年 小川美術館所蔵
早くも10月ですね。皆さんはどんな「秋」をお過ごしでしょうか。
本日は芸術の秋にぴったりな展覧会をご紹介いたします。

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高山辰雄が昨年9月に95歳で逝去してから1年。
現在、練馬区立美術館では「高山辰雄遺作展」が開催されています。
これは、高山辰雄の初期から絶筆までの代表作を一堂に集め、その画業を振り返る構成になっています。

高山辰雄は日本画滅亡論が叫ばれる戦後の逆風の中、日本画の改革に尽力し、東山魁夷、杉山寧とともに日展三山と称された画家です。東京美術学校日本画科で松岡映丘に師事し、在学中から帝展で入選するなど活躍。戦後はゴーギャンの影響を受けた作品を手掛けながらも、独自の作風を確立する姿勢が見られるようになります。そして50年代になると心象風景や人間存在を深く掘り下げた作品を描くようになり、より深い精神性を画上に表現していきました。1979年、文化功労者として顕彰され、82年には文化勲章を受章しました。

高山辰雄 森1985年
                《森》1985年 
高山は画壇の頂点を極めながらも、「百年二百年あっても、志したあの一点に到達したい、そう念じ見つめながらも、しかも未完なのか。」(『高山辰雄』 日本経済新聞社 1997年)と自らに問いています。
没して改めて、生きることの意味を求め続けた厳格な作画姿勢とその存在の大きさに気づかされます。


先日、展覧会のオープニングレセプションに伺ったのですが、人物画、静物画、風景画などの大作がずらりと並び、会場全体が一種幻想的な空気に包まれていました。立体感ある絵肌、絶妙な色彩が美しく、岩絵具という素材がいかに美しいものなのか、改めて実感しました。実物でなければその魅力が伝えきれないのが残念です。ぜひ、練馬区立美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。前期は10月5日(日)まで、後期は10月11日(土)~11月3日(月・祝)で展示作品の大半が入れ替わるとのことなので、前期の展示は今週末がラストチャンスです!(執筆:M)


〈展覧会情報〉
会  期  〔前期〕2008年9月13日(土)~10月5日(日)
      〔後期〕2008年10月11日(土)~11月3日(月・祝)
開館時間   午前10時~午後6時(入館は5時30分まで)
休館日   毎週月曜日(ただし9月15日(月)と10月13日(月)は開館、翌日休館)
※10月6日~10月10日は展示替えのため閉館。
会場    練馬区立美術館
      〒176-0021 東京都練馬区貫井1-36-16  
      http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/

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芸術の秋―秋の展覧会シーズン、スタート!

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PartⅡオークション、ジュエリー&ウォッチ・オークションにご来場頂いたお客様、ありがとうございました。当日は、「今日から秋」という涼しさで、清々しい秋晴れの下でのオークションとなりました。


今週半ばにはもう10月ですね。クールビズを推進してきた当社も、そろそろ秋服です。オークションのラインナップも、10月は西洋アンティークやワイン。季節を感じますね(ワイン・オークションは例年、寒い季節に開催されています)。

芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋・・・と申しますが、皆様は秋にどのようなイメージをお持ちでしょうか?シンワでは、芸術をなりわいとしながらも、ベテランにはグルメが多く、若手には体を動かすのが好きな社員が多いので、「食欲の秋」・「スポーツの秋」派がけっこういます。私は、その中では少数派の「芸術の秋」派です。

秋になると、日本では大型企画展覧会が開催されます。シンワでは、落札されたお客様の作品を展覧会に貸し出す仲介も行っているので、展覧会情報は自然に集まってきます。この秋のお勧めをいくつか挙げてみると・・・。


<巨匠の名品>
●巨匠ピカソ展 国立新美術館 (10月4日~)
 ・・・有名な《ドラ・マールの肖像》が出ます。
●大琳派展 東京国立博物館(10月7日~)
 ・・・見たことがありそうで実は無い作品が並びます。
●ボストン美術館 浮世絵名品展 江戸東京博物館(10月7日~)
 ・・・世界有数のコレクション。殆どが日本初公開。

<近代絵画がお好きな方は>
●高山辰雄展 練馬区立美術館(~11月3日)
 ・・・今年の9月で一周忌です。更に評価を高めていくことでしょうね。
●中山忠彦展 北九州市立美術館 (~10月28日)
 ・・・作家が所蔵するアンティークドレスも展示されます。

<コンテンポラリーアートの展覧会>
●横浜トリエンナーレ 新港ピア・赤レンガ倉庫ほか(~11月30日)
●エモーショナル・ドローイング 東京国立近代美術館(東京は10月13日迄。その後京都に巡回)


楽しみですね~。私も既に一つは見て、大興奮。手帳にはここからあと5つの展覧会を回るスケジュールが書き込まれています。
11月のシンワアートオークションに出品される作家の新作を観たり、調査をするために行くことが多いのですが、好きなアートが出ていると嬉しくなります。こっそりメモ帳に感想を書いておいたりするのが、芸の肥しになります。

10月末からはコンテンポラリーアート、近代美術、PartⅡ・・・とオークションが続きます。皆様も当社でどうぞ芸術の秋をお楽しみください。
(執筆:I)

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「浮世絵ベルギーロイヤルコレクション」展

歌川国芳
歌川国芳
《金魚づくし 百ものがたり》
ベルギー王立美術歴史博物館蔵

皆さん、浮世絵はお好きですか?


おちょぼ口が愛らしい春信の美人画や、雄々しい春章の役者絵、モダンな写楽の肖像画や、ユーモア溢れる北斎マンガ・・・。

はかない浮世暮らしを謳歌してしまう人間のエネルギーが頼もしく、擬人化された金魚が三味線を弾く姿の可笑しいことと言ったら!今風に言うなら、「キモ可愛い」、「カワ面白い」といったところでしょうか。
私は、大好きです。


現在、原宿駅前にある太田記念美術館では、「浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展」として、ベルギー王立美術歴史博物館とベルギー王立図書館が所蔵する浮世絵を公開しています。

先日、オープニングパーティーにご招待をいただき、末席に連なって参りました。会場の東郷記念館には駐日ベルギー大使閣下もお見えになり、会場はフランス語での挨拶が飛び交います。

太田記念美術館では、ふだんから来館者の3割以上が外国のお客様だそうです。外国のガイドブックに美術館が掲載されていて、それをご覧になっていらっしゃる旅行者が多いとか。
原宿駅を出て、竹下通りで「Kawaii! カワイイ」、浮世絵の美術館で「Beautiful!」、表参道で「Luxury!」・・・、日本文化の奥行きを感じる旅になることでしょう。

浮世絵は、日本語がわからなくても、全く日本文化についてご存知なくても、楽しむことができる芸術です。大衆文化であった浮世絵版画を、芸術として認識したのはヨーロッパが先ですし、浮世絵の系譜にあたる日本のマンガやアニメーションも、海外で知られた途端に爆発的に人気を博しました。    
 
ベルギー王立図書館は、フランスのルーヴル美術館が浮世絵を収集するよりも早く、写楽や北斎の第一級の作品を購入しています。当時は、ヨーロッパ芸術の巨匠・ルーベンスの版画よりも、浮世絵一点当たりの価格が高かったにも関わらず、です。なんと先見の明と公平な評価を持ち合わせたコレクターでしょう。

写楽
東洲斎写楽《二代目小佐川常世》
ベルギー王立図書館蔵
今回の展覧会では、写楽が見ものです。例えば、本来はペアであったとされる作品の片方ずつを、世界で唯一、ベルギー王立美術歴史博物館とベルギー王立図書館が一点ずつ所蔵していて、それが組み合わせられて展示されています。何と感動的な再会でしょうか。どれも、木目も鮮やかな、保存状態が素晴らしい作品です。

アートをコレクションされるお客様にとって、一つの醍醐味は、自分が過去に蒐集した作品が後により高い評価を得るようになることでしょう。コンテンポラリーアートの若手作家の作品を、価格の安いうちに購入するのも一つの方法ですが、このベルギー王立図書館のように、古い作品の歴史的な価値を認めて購入するという方法もまた、大変に意義のあることです。

近代美術オークション出品作品を例に取ると、南薫造や萬鉄五郎、浅井忠は、歴史的な評価が高く、残して行かなければならない作家と言えるでしょう。またルシアン・クートーという作家は、シュールレアリスム風の作風で戦後いち早く日本に知られていたものの、当社のメインオークションでは初めて出品されます。

オークションは、現役の作家のMarket Value(市場的な価値)を知ることができると同時に、過去の作家の作品を売買することによって伝統的な美の価値を高めていく場でも、あるのですよね。(執筆:I)


<展覧会情報>
浮世絵 -ベルギーロイヤルコレクション展
2008年9月2日(火)~28日(日)
午前10時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-10-10
太田記念美術館
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H2009Belgium.html

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純粋絵画を求めて―夭折の画家、佐伯祐三

1928年、佐伯祐三が30歳という若さで亡くなってから80年。大阪市立美術館では9月9日より、『没後80年記念 佐伯祐三―パリで夭折した天才画家の道―』※が開催されます(10月19日まで)。佐伯の代表作が100点以上展示される、大規模な展覧会です。また、佐伯に影響を与えたヴラマンクやユトリロ、友人であった里見勝蔵、荻須高徳などの作品も同時に展示されるとのことです。お近くにお住まいの方や、大阪へ行かれる方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

さて、9月の近代美術オークションにおいても、佐伯の作品が出品されるのでご紹介します。

佐伯祐三
Lot49《塔の見える風景》
45.6×53.2cm
キャンバス・油彩 額装
落札予想価格:1800万円~2500万円
「佐伯祐三全画集」(講談社)、
「佐伯祐三のパリ」(新潮社)掲載


佐伯祐三は1898年、大阪・中津の光徳寺の次男として生まれました。1923年、東京美術学校を卒業後、妻子とともに渡仏。パリで2か月程ホテルに滞在した後、パリの南西、クラマールの一軒家に引っ越します。明るい陽光のさす緑豊かな土地で、日本人芸術家たちと集いながら、セザンヌの影響を窺わせる作品を展開していました。

転機が訪れたのは、1924年夏。佐伯は里見勝蔵の案内で、自信作であった裸婦の作品を携えてヴラマンクを訪れます。しかし、待っていたのは、「このアカデミック!」という罵声でした。ショックを受けた佐伯は、ヴラマンク、後にユトリロの影響を受けながらも独自の絵画を追求し、自身の芸術を開花させていくことになるのです。


本作品に描かれているのは、クラマールにある教会です。「佐伯祐三のパリ」(1998年、新潮社)によると、佐伯の自宅はこの教会から歩いて5分程の場所にあったといいます。この本には教会と本作の画像が掲載されているのですが、実際の教会は青い屋根と白い壁の清々しい建物であるにもかかわらず、本作は一種悲壮味を帯び、陰鬱な空気がたちこめています。

暗い色調、動感のある筆致にヴラマンクの影響が見られますが、一時のヴラマンクに傾倒した画風から脱しており、「ようやく自分の絵を描こうと、無我夢中になって」制作する、佐伯の焦燥にも似た感情が浮かび上がってきます。一見、寂寞とした風景には、ひたすら「純粋」に徹し、自身の画風を確立しようと格闘する佐伯の情熱が内包されているのです。(執筆:M)

シンワアートオークションHP


※〈展覧会情報〉
『没後80年記念 佐伯祐三―パリで夭折した天才画家の道―』
会期:2008年9月9日(火)~10月19日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:9月16日(火)、22日(月)、29日(月)、10月6日(月)、14日(火)
観覧料:一般1200円、高大生900円
会場:大阪市立美術館(天王寺公園内) 大阪市天王寺茶臼山町1-82
http://osaka-art.info-museum.net/special020/special_saeki.html

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