古代の美―アピュリア《赤絵手アンフォーラ》

こんにちは。
東京の桜は満開の頃を過ぎてしまったようですが、お花見は行かれましたか?
散っていく様子もきれいなので、まだの方はぜひ桜吹雪をお楽しみください。

さて、今週の15日(土)は、西洋美術オークションを開催いたします。
大理石彫刻のように重量のある作品やマイセンの人形のように繊細な作品の多いこのオークションは、下見会の準備がとても大変なのですが、オープンしてみると、ヨーロッパを中心とした様々な地域の様々な時代の美術品が一堂に介していて、非常に見ごたえがあります。

今回も出品作品の中からおすすめの作品をご紹介いたします。
このたびのオークションは古代の作品が充実していますが、まずはカタログの表紙にもなっているこの作品です。


s-273

 

273 アピュリア
  《赤絵手アンフォーラ》
   H85.0×W40.6cm
       落札予想価格 
   ¥2,800,000~3,800,000














「アピュリア」とは、現在の南イタリアのプーリア州を指します。紀元前8~3世紀頃にかけて、古代ギリシアの植民地となり、「マグナ・グラエキア」(大ギリシア)の一部となったこの地域では、ギリシア陶器が盛んに制作されました。

この時期のギリシア陶器には、赤色の素地の上に黒いシルエットで図像や文様を描き、線刻を施してその細部を表わす「黒絵式(黒像式)」と、素地を黒く塗り、塗り残した図像や文様の細部を絵筆によって描く「赤絵式(赤像式)」という二種類の絵付けの手法がありますが、この作品は「赤絵式」の手法によって制作されたアンフォーラです。

胴部の中央には槍を持ち、馬を伴った戦士と神殿風の建物、その両側に鏡や団扇を持つ女性たち、頸部には装飾的な文様が精緻に表わされています。アンフォーラは、主にぶどう酒や水などの貯蔵や運搬に使用される実用品ですが、本作は細やかに描かれた表裏の図像と高さ85cmという大きさから、戦場に散った地位の高い戦士を弔う副葬品として制作されたものでしょうか。主役である戦士と神殿の図は、遠近法と鮮やかな白の釉薬によって美しく際立たされており、赤絵式陶器の産地としてよく知られるアピュリアの高度に成熟した絵画表現が見て取れます。



s-273-2a s-273-3

 

 

 

 

 

 



裏面:戦士の墓石を中心として、鏡を持った       側面:文様が隙間なく描かれ、作品の
   二人の女性が描かれています。             装飾性が高められています。



このほかにも古代文明のロマン香る作品がたくさん出品されます。


s-264264 ルリスタン
   《青銅製剣》
            34.6cm
   落札予想価格 
   ¥80,000~150,000

イラン南西部ルリスタン地方で出土したとされる青銅製の剣です。この地域では、紀元前1世紀頃を中心に青銅器文化が発達しました。



s-267
  267 エトルリア
     《青銅製毛彫人物文鏡》
     27.0×12.8cm
                    市川清箱
     落札予想価格 ¥200,000~400,000

   
エトルリアは、まだ古代ローマの支配となる以前の紀         元前9~紀元前1世紀頃、イタリア中央部に栄えた公
   易都市です。
        本作の背面には、最古の彫金技法と言われる毛彫り  
      (たがねで金属板に細い線を描く手法)の鋭い線によ
        り、4人の人物像が表わされています。







s-280b-1
 
    280 エジプト
     《ウシャブティ》
    H14.3cm(台座含む)
    落札予想価格    ¥100,000~200,000

 
 《ウシャブティ》は古代エジプトのミイラ形の小像。
    死者に代わって冥界の賦役労働に従事する者として
    墳墓に納められた副葬品です。
    本作は石製ですが、木や陶で作られたものもあり、
    次第に副葬される数が増え、新王国時代以降のファ
    ラオの墓には365体以上ものウシャブティが納めら
       れたといいます。


    


また、今回は銀食器やアール・ヌーヴォーのガラス作品、ペルシャ絨毯などもたくさん出品されますので、ぜひ下見会場にお越しください。


下見会・オークションスケジュールはこちら

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(佐藤)

モノクロームの作品より―高山辰雄と五木田智央

こんにちは。
先週の下見会にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

今週は3/22(水)~3/24(金)まで、近代陶芸・人間国宝・近代陶芸PartⅡ/近代美術の下見会を、3/25(土)に近代美術PartⅡ/戦後美術&コンテンポラリーアート/近代陶芸・人間国宝・近代陶芸PartⅡ/近代美術のオークションを開催いたします。
複数ジャンル同日開催のため、通常とスケジュールが異なりますのでご注意ください。
(3月25日(土)オークション開催当日の下見会はありません)

下見会・オークションスケジュールの詳細はこちら


今回は3/25開催オークションの出品作品の中から、おすすめの作品2点をご紹介します。
どちらも洗練されたモノクロームの作品です。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

66 高山 辰雄(1912-2007)

《月光の路》
100.0×75.5cm
絹本・彩色 額装
1987年頃作
左下に落款・印
共箱、共シール
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付

「高山辰雄 墨色の世界展」2004年
 (富山県水墨美術館/「高山辰雄
  墨色の世界展」
実行委員会)出品
「高山辰雄遺作展 人間の風景」2008年
 (練馬区立美術館)出品
                   
落札予想価格 ¥3,000,000~5,000,000

静謐で瞑想的な心象風景は、高山辰雄の最も重要なテーマの一つです。
特に、高山自身の故郷の風景を描いたものと言われる山間の集落を中心とした風景は、円熟期に繰り返し制作されました。
本作はその代表的な作例ですが、しんとした夜、小さな集落と路、山々が満月の光に明るく照らし出されています。タイトルが《月光の路》であることから、高山の関心は前景から山へと続いていく路にあることがわかります。高山にとって路は、「人間の営みの集積と歴史そのもの」であり、そこに立つことで「過去の、そして今生きる人々の生活の喜び、怒り、悲しみ、あるいは未来のそれさえもがふと伝わってくる」註)ものでした。
本作においても、集落を優しく包み込むようにカーブを描く路を通して、高山が抱いた、人々のささやかな生活への深い共感が感じられます。

註)『画業70年 高山辰雄展』日本経済新聞社  2000年

そしてもう1点は、戦後美術&コンテンポラリーアートの出品作品から。
(下見会は終了しています)

【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

832 五木田 智央(1969- )
《不吉誇張人》
194.0×259.0cm
キャンバス・アクリル、グワッシュ
2008年作
裏にサイン・タイトル・年代
「五木田智央 THE GREAT CIRCUS」2014年(DIC川村記念美術館)出品
落札予想価格 ¥5,000,000~8,000,000

五木田智央は、1990年代から国内外の著名なアーティストたちのCDジャケットを数多く手掛け、イラストレーションの分野で熱狂的な支持を集めてきました。2000年代に入り、ニューヨークでドローイングが評価されたことを機に絵画制作に重点を置き、世界のアートシーンにおいても注目を浴び始めます。昨年の秋には、雑誌『POPEYE』の表紙を飾り、現在は東京で新作の個展を開催中。その人気はますます広がりを見せています。

本作は、《不吉誇張人》という耳慣れない言葉がタイトルとなっていますが、どうやら五木田は始めに英語でタイトルをつけ、その後日本語に訳しているようです。本作の英語タイトルは《Sinister Exaggerator》、五木田の好きな前衛音楽ユニットThe Residentsの同名の曲からつけたものでしょうか。

本作は、五木田の名を一躍有名にした、キャンバスに白と黒、二色のアクリルとグワッシュを使って描くモノクロームの絵画の一つです。このシリーズは、既成の図像をソースとし、自らの中に浮かんだイメージを感覚的に表現したものですが、本作は曲からインスピレーションを得てイメージを膨らませたのかもしれません。具体的なモティーフをグラデーションを生かした曲線的なかたちによって表わし、それを反復することによって大画面が満たされており、画面全体を見るとまるで抽象絵画のようです。白と黒のグラデーションがつくり出すメタリックな表情が美しく、絵具のグラデーションや滴りがもたらす偶然の造形を画家自身が楽しみ、即興的に発展させていった様子がうかがえます。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(佐藤)

3月近代陶芸ご紹介―人間国宝・寛次郎の鐘渓窯・唐九郎の志野茶碗

こんにちは。ここ最近ようやく関東でも春めいてきましたが、まだまだ寒さが尾をひきそうですね。そして花粉も飛ぶ季節となってきましたので、皆様体調管理にはぜひお気を付けください。

 さて、今回は「近代陶芸・人間国宝・近代陶芸PartⅡオークション」の出品作の中からいくつかご紹介します。

人間国宝200

人間国宝」とは、「重要無形文化財保持者」の通称です。この「重要無形文化財保持者」は戦後、伝統工芸を守るために定められた文化財保護法の制度の一つで、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形などに関する工芸技術を「無形の文化的所産」とし、その中でも、我が国にとって歴史上または芸術上特に価値の高い「技」を保持する作家(団体)が、それを後世へ継承し、発展させていくために認定をされるというもの。認定の際、陶芸ならば「色絵磁器」や「染付」など、その「技」も明示されます。

本オークションでは、初年に認定を受けた富本憲吉や濱田庄司をはじめ、弊社でも久しぶりの出品となる木工芸の黒田辰秋など32人(一団体を含む)の「人間国宝」の優れた作品をご紹介します。

 伝統の技と高度に成熟した芸術性を兼ね備えた匠たちの作品をぜひご覧ください。

 

続いて「近代陶芸」の作品をご紹介します。

鐘渓窯_200

河井寛次郎の作品は、今までも数多く出品されていますが、今回は初期の作品が出品されます。

 この二作品には、どちらも「鐘渓窯」(しょうけいよう)という印銘が押されています。後に自分は“無銘の陶工”でありたいという信念から銘を入れなくなるまでの、およそ4年間にしか見られない珍しい作です。

寛次郎は、1920年(大正9年)、30歳の時に、五条坂鐘鋳(かねい)町にあった清水六兵衛の窯を譲り受け、「鐘渓窯」と名付け住居と窯を構えました。現在の河井寛次郎記念館がある場所です。

その頃は宋の陶器に憧れ、唐子のモチーフや、青磁、辰砂、菁華などの技法を用いたものを多く作陶しました。当時の事を寛次郎は、「ねてもさめても宋の陶器、宋の太陽が輝いておったわけです。」註)と後に述懐しています。宋の太陽に魅入られていた頃の寛次郎作品をぜひご堪能ください。

 

そして、加藤唐九郎「志野茶碗」も出品されます。

唐九郎300-2

鮮やかで濃い赤紫の志野茶碗です。「玄」の掻き銘も高台脇に施され、晩年の作であることが伺えます。「玄」は「くろう」と読み、「陶玄」(とうくろう)という当て字を用いた銘から派生しました。一度は陶芸界の一線から遠ざかった唐九郎ですが、連作の志野茶碗を作ることにより見事に返り咲き、その勢いは最期まで増していきました。

堂々たる加藤唐九郎の志野茶碗をぜひお楽しみに。

また今回は、オークション当日に下見会を開催致しませんので、

お気を付けください。

下見会・オークションスケジュールはこちら。

註)『生命の歓喜 生誕120年河井寛次郎展』河井寛次郎記念館・毎日新聞社編集/2010年

 

                      執筆者:E

上村松園の美人画3

こんにちは。
先週の近代美術PartⅡ下見会にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
2017年1回目のブログ更新となります。ご挨拶が遅くなってしまいましたが、本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、今週の28日(土)は今年最初のオークションとなります、近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
今回は出品作品の中から私のおすすめ、上村松園(1875-1949)の美人画2点をご紹介いたします。ともに画業の初期~中期に制作されたもので、明治や大正の頃の松園作品の魅力に溢れています。また、この時代の作はオークションにはあまり出品されませんので、そういった意味でも注目の作品です。


s-59

 

59 《二美人觀書》
73.7×49.5cm
絹本・彩色 軸装
左上に落款・印
共箱
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
落札予想価格 ★¥8,000,000~15,000,000










二人の女性が、くつろいだ様子で楽しそうに本を読んでいます。
この「本を読む女性」という題材は、松園が浮世絵を参考とし、画業を通して取り組んだものです。
本作は、二人の柔らかで甘美な顔立ちから、大正末期から昭和初期の作でしょうか。女性たちを横方向から大胆にクローズアップして捉えた構図が特徴的で、本に夢中になる二人の生き生きとした表情が際立たされています。

彼女たちが何を読んでいるのかも気になるところですが、本の表紙には『多賀羅冨根』(宝船)と書かれているようです。おそらくこの本は、宝船の図とともに、「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」などの回文が書かれたものでしょう。これは、「七福神を乗せた宝船の絵を枕の下に敷いて寝ると、縁起の良い初夢を見ることができる」という室町時代からの風習によるもので、大正時代の京都で流行したといいます。この図を枕の下に敷いて眠ったら、どんな夢が見られるのかしらと彼女たちも胸を躍らせているのかもしれませんね。
もう1月も下旬ですが、幸福な新年を願う女性たちの希望にみちた雰囲気は、年始めのオークションにふさわしくもあります。

s-60

 

 

60 《處女愛児図》
135.2×51.5cm
絹本・彩色 軸装
明治43(1910)年頃作
左下に落款・印
共箱
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
『上村松園画集』(1989年/京都新聞社)№54
『上村松園画集 清新の女性美』
  (2004年/朝日新聞社)№33

落札予想価格 ★¥15,000,000~25,000,000











明治43年(当時35歳)頃作の本作では、振袖を着た若い女性が、幼児を高く抱き上げてあやす姿が描かれています。楽しげな笑い声が聞こえてきそうなほど、二人が生き生きと表現されていることから、松園の身近な人々の日常のひとこまを題材に、明治以前の風俗として表現したものでしょう。
S字状の大きな曲線を描くように女性を表わした動きのある構図、Lot.59《二美人觀書》にも共通する人物の柔和な表情は、凛とした雰囲気の漂う昭和期の作品とは異なる、初期の松園芸術の魅力に溢れています。

特にご注目いただきたいのは、人物のファッションです。自身も生涯着物を愛用し続け、また、自らの画業を「姉様遊び(人形を使ったままごと)をしたようなもの」と語った松園にとって、登場人物の着物や髪型は作品のとても重要な要素でした。それは、時代風俗や人物の属性、季節を表すだけでなく、時には人物の細やかな感情の機微を物語るものであり、さらに、松園の洗練された感性と、江戸や明治の女性風俗の研究の成果を発揮する場でもありました。本作の女性が身に付けた、赤い花柄の長襦袢がのぞく縞の着物と大きく結んだ市松模様の黒帯の組み合わせも遊び心に溢れていて、本当におしゃれですね。

これらの作品は25日(水)からの下見会にてご覧いただけます。
松園の作品はほかに、Lot.38《神ひな之図》、Lot.44《花下美人図》も出品されますので、そちらもお見逃しなく。また、「干支の鳥の絵を飾りたい」という方には、松園の孫、上村淳之の花鳥画もおすすめです。

下見会・オークションスケジュールはこちら

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(佐藤)

4年間ありがとうございました

こんにちは。
販売スタッフの田部井でございます。

今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

2012年9月より4年間にわたり、皆様からの温かいご支援をいただき営業してまいりましたジュエリー&ブランドショップは、誠に勝手ながら12/21をもちまして閉店いたします。
ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

長きにわたりご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。
スタッフ一同、心より感謝申し上げます。

また、今後のアフターケア等につきましては引き続きシンワアートオークションへお問い合わせください。

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・マネージャー挨拶・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

2012年7月のプレオープンから、早いもので4年と5か月が経ちました。

今までショップをご利用いただいたお客様の、お一人お一人のお顔が思い浮かびます。
不慣れなオープン当初から何かと至らないことも多い中で、たくさんの温かいご支援をいただいた事に、只々感謝の気持ちで一杯です。

美しい宝飾品を通じて出会えたたくさんのお客様とのご縁は、私たちの大切な宝物です。
ショップが閉店してしまうことは誠に申し訳なく残念に思いますが、シンワアートオークションは引き続き営業してまいりますので、これからも末永くご愛顧賜りますよう何卒お願い申し上げます。

最後となりますが、皆々様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
4年間、本当にありがとうございました。

永井

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・

053_02

 

 

 

売り尽くし感謝セール開催中です

こんにちは。
販売スタッフの田部井です。

寒さがひとしお身にしみるころとなりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
一年がたつのは本当に早く、今年もあとわずかですね。

ジュエリー&ブランドショップでは只今売り尽くし感謝セールを開催中でございます。
たくさんの皆様にお立ち寄りいただきましてスタッフ一同心より感謝申し上げます。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□ お得商品情報 □■□■□■□■□■□■□■□■□■

%e3%83%ab%e3%83%93%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0 %e3%82%b5%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%83%86%e3%82%a3%e3%82%a8


K18 ルビーリング  (ターコイズ)¥470,000→¥329,000(税込) 30%オフ
R2.04ct
(ソーティング付) 
15号※サイズ直し不可

西洋の技術と東洋の感性が美しい、日本人作家
清田智誠氏のリング。
側面まで施された細やかな彫りを、ぜひお手にとってご覧ください。



Pt900/Pt850 
サファイアネックレス ¥5,500,000→¥4,400,000(税込) 20%オフ
S14.61ct/D13.9ct
(中央宝石ソーティング・鑑別書付)

とてもゴージャスなネックレスです!14カラットもの大きなサファイアをダイヤが彩る、とても華やかな主役級のジュエリーです。

 



Cartier K18 /セラミックラブリング スリーフープ
¥380,000→¥266,000(税込)
30%オフ
(箱・保証書付)

カルティエの定番、ラブリングです。利用シーンに合わせて単独使いもでき、大変使い勝手の良いリングです。

その他にもお買い得商品多数ご用意しております。

この度のセールは店内全商品対象ですので、是非この機会お見逃しなく
皆様お誘い合わせの上お越しくださいますようご案内申し上げます。

またたくさんの皆様とお会いできることを心待ちにしております。

売り尽くし感謝セール開催のお知らせ

こんにちは。
販売スタッフの田部井です。

霜月の候 平素は格別のご高配を賜り、皆様に厚く御礼申し上げます。

さて、シンワアートオークションJEWELLERY & BRAND SHOPでは日頃のご愛顧をいただいております皆様方へ、感謝の意を込めまして下記の通りセールを開催させていただきます。

◆・◆・◆・◆・◆セール詳細◆・◆・◆・◆・◆・◆

売り尽くし感謝セール~4年間ありがとうございました~

[日時]  12/1(木)~12/20(火) 10:00~17:30

店内全商品対象 最大50%オフ
お買い上げのお客様全員にジュエリークロスプレゼント

※下見会開催時(12/1~2,7~9)は10:00~18:00の営業時間となります。
※12/3(土)は10:00~12:00  14:30~オークション終了時までとなります。
※セール期間休日:4,10,11,17,18

201612_jb_sale_web
誠に勝手ながらジュエリー&ブランドショップは12/21(水)をもちまして閉店いたします。
これまでご愛顧いただいた皆様へのご厚情に、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
残りわずかではございますが、たくさんの方にお会いできることをお待ちしております。

12月近代陶芸、古美術、好み物特集開催

こんにちは。

先週は関東地方も雪に見舞われ急に寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、今週は近代陶芸/古美術/近代陶芸PartⅡオークションが開催されます。今回はさらに、裏千家歴代宗匠の「好み物」特集が組まれておりますので、まずはそちらをご案内致します。

 

 

 「好み物」とは、まさしく各歴代の宗匠が“好んだ”茶道具のことです。茶道具の場合、単なる箱書のあるものとは違い、道具そのものや箱書に「好」と記され区別されていることが多く、千利休の時代より始まりました。今でいう「いいね!」と同じようなことを日本の茶人達は江戸時代以前から行っていたのですね。歴代の“好み物”を実際にご覧になることで、それぞれの家元の美意識や茶の湯の変遷を窺い知ることができる良い機会になりますので、先匠の茶の世界をぜひ味わいにいらしてください。

LOT.107

 

 

また今回の「古美術」は、江戸時代に活躍した大家たちの作品が多数出品されます。

江戸時代前期の俳人・松尾芭蕉、江戸中期の文人画家・池大雅、蘭学者であり画家でもあった渡邉崋山、琳派の代表的な画家で乾山の兄でもある尾形光琳、そして江戸末期の禅僧、歌人、書家でもあった良寛。特に尾形光琳は三幅対に仕立てられた見応えのある作品です。

LOT.128 尾形光琳

本作の中幅に描かれた蘇東坡(そうとうば)(蘇軾そしょく)は、中国北宋の士大夫(文人官僚)。驢馬にまたがり、左手に手綱を持つ飄々とした姿が表わされており、左幅には梅の枝に休み、天を見上げる雀、右幅には竹の枝に降りようとする雀を対比させて描き出しています。軽やかで巧みな筆致、そして墨の濃淡、線の太さと細さのバランスを生かした洒脱な画面構成が見事であり、光琳の洗練された美的感覚を窺わせてくれます。

 

そして今回の「近代陶芸」では、板谷波山の彩磁呉須繪の香爐が1点と氷華磁の香爐が2点、富本憲吉の金銀彩の大皿と香爐、楠部彌弌の彩えんの花瓶、加守田章二の彩色壷、そして加藤唐九郎のぐい呑と、各大家の代表作とも言えるべき名品が出品されます。特に加藤唐九郎の志野のぐい呑は弊社でのお取り扱いは初めてです。紫匂(むらさきにおい)を彷彿とさせる色味としっかりとした絵付。「陶玄」とはっきり入った掻き銘は、1981年頃のものです。それぞれの作家の最高峰と呼ばれる技法を、ぜひご覧ください。

LOT.168 唐九郎

下見会・オークションスケジュールはこちら

執筆者:E

国吉康雄 哀歓のアメリカン・ドリーム

こんにちは。
先週の近代美術PartⅡ下見会にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
先日東京にも木枯らし1号が吹き、すっかり寒くなりましたね。
都内ではそろそろ木々が色づき始め、通勤途中や外出先で紅葉のきれいな場所を見つけるのが楽しみになってきました。

さて、今週19日(土)は近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
このたび、オークションではあまり目にすることのない国吉康雄の作品が3点出品されることになりました。
近代美術のカタログでは特集を組みましたが、当ブログでもご紹介いたします。

国吉康雄(1889-1953)は、アメリカと日本、二つの国の間で揺れながら、「アメリカン・シーンの画家」として活躍した人物です。日本では今日まで定期的に展覧会が企画され、近代美術を代表する画家のひとりとして評価されてきましたが、アメリカにおいても没後60年以上を経た今、注目を集めています。
昨年には、スミソニアン・アメリカ美術館(ワシントンD.C.)にて没後最大規模の回顧展「The Artistic Journey of Yasuo Kuniyoshi」が開催され、およそ44万人という動員数を記録しました。エドワード・ホッパーやジョージア・オキーフと並ぶアメリカの20世紀美術を代表する画家として、その再評価が進められているようです。

国吉康雄とは…
 新天地への夢を抱き、17歳で単身アメリカに渡り、労働者として働きながらワシントンやニューヨークで美術を学びました。やがてフォーク・アートに通じる素朴な作風で評価を得て、1930~40年代には憂愁の漂う女性像を、戦後は鮮烈な色彩によるサーカスの主題を展開。1952年にはヴェネチア・ビエンナーレのアメリカ代表に選ばれるなど、その画業はまさしくアメリカン・ドリームを体現したものであり、戦前から戦後にかけての美術界を牽引する存在にまで上り詰めました。
 しかし、その成功の一方で、国吉が生涯アメリカの市民権を得ることはなく、日本人移民排斥や第二次世界大戦といった度重なる苦難に苛まれ、アメリカと日本の間に立つ者として激動の時代に翻弄された画家でもあります。


s-116



116 《カフェの女》

32.8×26.1cm
紙・パステル、鉛筆、コンテ 額装
左上にサイン
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付

落札予想価格

★¥8,000,000~15,000,000







 
カフェやバーで酒を煽り、煙草を燻らせる女性像は1930年代に多く描かれたモティーフ。国吉康雄というと、こうしたアンニュイな女性像をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
本作のように、都市生活者の孤独や寂寥感を表現した作品は、当時多くのアメリカの人々の共感を呼んだといいます。灰色を主調とする本作では、国吉らしい螺旋状のタッチが見て取れ、所々に塗布された白色の効果によって画面は光を含み、女性の都会的な雰囲気が引き立てられています。


s-117

117 《黒い花瓶》
76.1×51.2cm
キャンバス・油彩 額装
1925年作
左下にサイン
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
『国吉康雄画集』(1978年/求龍堂)№36
『YASUO KUNIYOSHI ネオ・アメリカン・アーティストの軌跡』(1990年/福武書店)№120

落札予想価格 ¥3,500,000~6,000,000






1925年(当時36歳)のフランスへの長期旅行中に制作されたものでしょうか。滞在中、国吉は友人のジュール・パスキンから、新しい主題に挑戦することと対象を目前にして描くことを勧められ、新たに静物とサーカスの女の題材に取り組みました。
本作ではフォーク・アートとキュビスムの手法を取り入れ、花やテーブルを複数の視点から捉えて構成し、クニヨシ・ブラウンと称された豊かな茶色を用いて平面的に描き出しています。その背景となる、黒く塗り込められたカーテンの奥の空間は謎めいた雰囲気を醸し出し、花の存在感と独特のデフォルメを際立たせるようです。


s-118

118 《A BLONDE》
30.5×22.9cm
板・カゼイン 額装
1946年作
右上にサイン
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
『YASUO KUNIYOSHI ネオ・アメリカン・アーティストの軌跡』(1990年/福武書店)№297

落札予想価格 ¥10,000,000~18,000,000







第二次世界大戦後の1946年(当時57歳)に制作された本作は、カゼインによる作品です。カゼインは牛乳に含まれるたんぱく質からなるメディウムで、国吉は1940年頃から、速乾性がありマットな質感に仕上がるこの素材を好んで用いました。
本作の頬杖をつく姿は、国吉が繰り返し描いたポーズであり、女性は何かを思い悩んでいるように見て取れます。しかし、明るい色彩の背景のためか、戦時中までの女性像がまとっていた絶望感や悲しみは薄れ、その表情には未来への希望や期待感も淡く漂うようです。

国吉は、自身が描く女性像を、「Universal Woman」(普遍的女性像)と呼びました。
退廃的で憂愁を帯びたこの女性像は、大恐慌から第二次世界大戦へと続くアメリカの世相を反映したものであり、社会の周辺で懸命に生きる女性たちがモデルとなっています。また、その作品には、時代の荒波に揉まれ、アメリカと日本の間で苦悩し葛藤する国吉自身の姿も重ね見ることができそうです。

ぜひ下見会場で国吉康雄の「Universal Woman」をご覧ください。
下見会・オークションスケジュールはこちら
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

加藤泉の「人のかたち」2

こんにちは。
今月は4週連続オークションを開催しております。
先週までの西洋美術、BAGS/JEWELLERY&WATCHES、ワインオークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

さて、今週29日(土)は、戦後美術&コンテンポラリーアートオークションを開催いたします。
通常のオークションに加え、横尾忠則×smartアートカー《CAR-leidoscope》のチャリティーオークションも開催いたしますので、ふるってご参加ください。

今回も出品作品の中から、おすすめの作品をご紹介いたします。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】
105  加藤 泉(B.1969)

《無題》
h.142.8×w.41.0×d.60.0cm
h.112.5×w.28.7×d.40.5cm
h.135.3×w.31.0×d.49.0cm
木・油彩・アクリル・石・椅子
2008
「加藤泉 日々に問う」2010年(彫刻の森美術館)出品
『加藤泉作品集 絵と彫刻』(2011年/青幻舎)P.47-49掲載

落札予想価格 ¥8,000,000.-¥12,000,000.


4月の戦後美術&コンテンポラリーアートオークションに絵画の大作が出品され、当ブログでもご紹介しました。
2016年4月12日のブログ
その折、「木彫が好きなのですが…」と言っていたら、本当にやって来てくれました。
待望の大きな木彫作品です!

加藤泉は、胎児のような、宇宙人のような、あるいは精霊のような、「人のかたち」をモティーフとした絵画と彫刻を一貫して作り続けている作家です。
2003年頃から手掛け始めた木彫は、加藤にとって絵画に新たな示唆をもたらす存在であり、現在まで絵画と木彫、相互に影響を与え合いながら制作されてきました。粗く削った木材を油絵具やアクリル絵具で彩色して作り上げられる、その「人のかたち」は、絵画のように正面性が強調されていること、彫刻家であれば必須と考えるだろう「自立すること」を重視しない不安定な造形に特徴があり、加藤の画家としての視点が生かされています。

2008年作の本作は、4月のオークションに出品された絵画同様、父、母、子という家族をイメージさせる三人像。加藤の木彫の中でも、代表作の一つとしてよく知られた作品です。
鑿で大胆に削られた跡がはっきりと残る彼らの肌には、少数民族のボディペイントのような鮮やかな色彩と模様が施され、隆起した目には色とりどりの石が埋め込まれています。まるでトーテムポールやアフリカの仮面のような、プリミティブで呪術的な雰囲気と存在感を漂わせる一方で、その身体はどこか頼りなく、空虚さをも感じさせます。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】
小さな男の子を挟んで両側に
お父さんとお母さん。
近づいて見ると、目に埋め込まれた石がキラキラしてきれいですが、不気味でもあります。


さらに、「人のかたち」と植物が融合した本作では、三人の口に植物が芽吹き、つぼみを膨らませ、花を咲かせています。身体の一部が植物と化してもなお、きちんと椅子に腰掛ける無表情で無防備な彼らは、原初の生命というよりはむしろ、感情を押し殺して社会生活を営む現代人のようです。このように自然と一体となった人の姿を表現することを通して、加藤は生命の営みを見つめ、人間の存在の意味を問いかけているのでしょうか。

現在、加藤泉は富山県の入善町下山芸術の森 発電所美術館にて「この世界に生きている 加藤泉×陳飛」という二人展を開催中です。
そちらには高さ360cmを超える木彫作品が出品されているようですが、本作のような迫力とユーモアのある作品がまた当社にも来てくれるといいなと思います。

下見会・オークションスケジュールはこちら
下見会場では、三人が椅子に腰掛けて皆様のご来場をお待ちしております。
ぜひ彼らに会いにいらっしゃってください。

(佐藤)