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韓国で日本美術を知って頂くために

 先週末のワイン・デザイナーズ家具・コンテンポラリーアート、そして漫画オークションにご来場頂いた皆様、ありがとうございました。
 イルミネーション輝く銀座は、クリスマス・プレゼントや年の瀬のお買い物をされる方で賑わっていました。


 さて本日は、シンワ社員が執筆している外国の美術雑誌について、ご紹介します。
 韓国で毎月末に発行されている、「美術世界MISULSEGYE」は、前頁フルカラーの美しい美術雑誌です。
表紙

 韓国におけるコンテンポラリーアートやデザイン界の最前線の情報を伝えるほか、話題の展覧会やオークションの情報もピックアップしています。
 シンワアートオークションでは、この雑誌に今年1月から11月まで、「日本美術の物語―Story of Japanese Art―」と題して、連載を行ってきました。
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 世界的に美術マーケットが拡大していく状況を受けて、韓国でも日本美術への関心が高まっています。しかし、教育的な背景もあって、日本の美術品がどのような展開の中で発生してきたのかは、なかなか知る機会がありません。
 本連載は、日本の美術はどのような歴史を経て今に至ったのか、アート市場の情報も交えながら、丁寧に解説する、というコンセプトでした。
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 そのため、使用する作品の著作権をひとつずつクリアし、オークションに出品されたことのないものでも、より良い作品をご紹介するように努めました。

 また、文化庁メディア芸術祭の隆盛や、日本の美術館建設ブームのこと、横浜トリエンナーレについて、ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表決定のニュースなど、様々な切り口で日本のアートシーンについてご紹介しました。
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 世界の美術品コレクターに、少しでも日本美術への理解を深めて頂けることを願う気持ちは、オークション会社の宿願でもあります。
 欧米のオークション会社には既に300年近い歴史がありますが、長い時間をかけて、自分たちの美術品の価値を世界に浸透させるよう、努力してきたのです。私たちもこれを見習って頑張らなくては!


(執筆者:I)

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