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4月BAGS/JEWELLERY&WATCHES 下見会

先週の西洋美術オークションにお越しいただいたお客様、誠にありがとうございました。
つづきまして、今週はBAGS/JEWELLERY&WATCHESオークションが開催されます。

いつもシーズンに合わせた品揃えで充実するシンワのBAGS/JEWELLERY&WATCHESオークション。今回も、春本番を迎えたこの季節に相応しい商品がたくさん出品されます。水曜日からスタートする下見会を是非お楽しみに。

今日は、毎回BAGSオークションのメイン商品として出品されます、エルメスについて話していきたいと思います。

1837年ティエリー・エルメス(Thierry Hermès)により、馬具工房としてパリに設立されたエルメスは、ナポレオン3世やロシア皇帝などを顧客として発展したそうです。事業は、ティエリーの孫にあたる3代目のエミール=モーリス・エルメスに至って多角化され、1892年エルメス最初のバッグ、サック・オ-タクロアが製作されました。そして1927年には、腕時計の発表をはじめ、服飾品・装身具・香水などの分野に次々と事業を拡大し、現在では世界的な高級ファッションブランドとしてその頂点に位置づけられていますね。中でも、1935年に発表したハンドバッグは、モナコ王妃となった女優のグレース・ケリー(Grace Kelly)が妊娠中の腹部を隠すために持っていた写真が1956年アメリカの雑誌「ライフ(LIFE)」の表紙に掲載されたことから「ケリーバッグ」と呼ばれ、現在でも世界中の女性たちの人気を集めています。

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Lot 318
エルメス

ケリー28
21×29×10cm
素材:ポロサス 金具:ゴールド Z刻印 色:ブラック
カデナ・キー・クロシェット・布袋付き
エスティメイト:900,000円~1,200,000円

また、1984年、5代目の社長ジャン・ルイ・デュマ・エルメスが、飛行機の中で偶然出会った女優ジェーン・バーキン(Jane Birkin)のために提案し誕生した「バーキン」は、週に2点しか作ることができないという極めて入念な製作過程で知られます。

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Lot 319
エルメス

バーキン30
23×30×14cm
素材:オーストリッチ 金具:ゴールド I刻印 色:インディゴブルー
カデナ・キー・クロシェット・レインカバー・布袋・箱付き
エスティメイト:1,300,000円~1,500,000円

中でも、今回のオークションには2011年春夏コレクションから登場した新シリーズ、キャンディバーキンが出品されます。その名の通り今にも踊り出してしまいたくなるようなカラフルでポップな蛍光色が何とも新鮮なシリーズです。その素材として使用されたエプソンは、美しいフォルムをいつまでも味わうことができる硬い質感が特徴的な人気の高いレザーです。エルメスならではの上質さや繊細さに、こうした魅力がプラスされたキャンディバーキンをお供に春のお出掛けはいかがでしょう。

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Lot 313
エルメス

キャンディバーキン25
21×25×13cm
素材:エプソン 金具:パラジウム O刻印 
色:ライム(内側:グリペール)
カデナ・キー・クロシェット・レインカバー・布袋・箱付き
エスティメイト:1,000,000円~1,500,000円

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Lot 314
エルメス

キャンディバーキン35
26×35×18cm
素材:エプソン 金具:パラジウム O刻印 
色:ブルーエレクトリック(内側:ミコノス)
カデナ・キー・クロシェット・レインカバー・布袋・箱付き
エスティメイト:1,350,000円~1,600,000円

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みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

(執筆:W)

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今週の西洋美術オークション

こんにちは。
3月の近代美術、近代美術PartⅡオークションにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

東京は先週から桜が見頃です。
入学式の時期に桜が咲いているというのはめずらしいですね。まだお花見に行かれていない方、都内は今週末が最後のチャンスのようですよ。

さて、今日は14日(土)に開催いたします、西洋美術オークションの出品作品をご紹介します。今回のオークションは、アール・ヌーボーの彫刻や家具、オルゴール、絨毯が充実しています。

まずは絨毯から。
今回は新品同様の絨毯がたくさん出品されます。

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lot.116 ペルシャ絨毯
「クム産 ホセイニ工房」
195.2×130.6cm
シルク
銘有


 こちらはその1点、現在イランで最も注目を集める新進気鋭の若手作家・ホセイニ氏の工房で制作された作品です。全体に配された花々に、50種類を超える色数を用いたという色づかいが見どころです。




アール・ヌーボーからはこちら。
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lot.236 Francois-Raoul Larche
ブロンズ彫刻「嵐」
H57.5×33.3cm
下部に銘・鋳造所銘「SIOT」
エスティメイト \1,000,000~1,500,000


 フランソワ=ラウル・ラルシュ(1860-1912)は、グラン・パレをはじめ、フランスの公的建造物の正面を飾る作品を数多く手掛けた、アール・ヌーボーを代表する彫刻家。シオ=デコヴィル社が生産したブロンズ製品で人気を博す一方、日常の生活用品の装飾化に関心を寄せ、照明器具や飾り鉢など生活を美しく彩る作品を数多く制作しました。特に、アメリカ人の踊り子ロイ・フラーの曲線美を表現したランプはアール・ヌーボーの粋として高く評価されています。

 本作品は、嵐と渾然一体となる5人の裸婦を巧みなバランスで表現した一点です。上流階級の邸宅の客間に飾られたサロンサイズの彫刻としては大型の部類に入ります。ここでは、アール・ヌーボーの女性像に多く見られる曲線的な造形や甘美な雰囲気ではなく、裸婦を飲み込むように激しく渦巻く嵐の猛威、それに抗うような肉体の力強さと躍動感が強調されています。裸婦の勇壮な姿は人間が生きることに立ち向かう様を象徴するようで、ラウル・ラルシュの彫刻家としての信念と技術力が結集された名作と言えるでしょう。

オルゴールはシリンダー式、ディスク式、オートマーターなど各種出品されます。
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lot.348 シンフォニオン社
ディスク式オルゴール「シンフォニオン エロイカ」
H283.0×W68.0×D43.5cm
ディスク:D34.7cm 39枚付
鍵1本
エスティメイト ★\2,000,000~3,000,000








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内部:3枚のディスクが同時に回って合奏します。

 シンフォニオン社(1886-1914)は、パウル・ロッホマンがドイツのライプチッヒに設立したディスク・オルゴールメーカーです。世界で初めてその製品化に成功して発展し、三大ディスク・オルゴールメーカーの一つとなっりました。複数のディスクを同時に使用して演奏するマルチプル・ディスクのオルゴールなど、音の表現の可能性やケースの装飾性を追求したユニークな製品を製作したことで知られています。

 「英雄」を意味する「エロイカ」は、マルチプル・ディスクのオルゴールの中でも最も多く作られた傑作です。メイン、サブ、アクセントの三枚のディスクを同時に使用することで、音の強弱や連続など豊かな音楽表現を可能にしました。
 本作品は時計が付いたホールクロック型の一点です。ケースにドーム型の屋根と天使をモチーフとした美しい彫刻が施されており、その音色だけでなくエレガントな調度品としても楽しめる点が大きな魅力です。

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みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

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51年ぶりに発見された幻の作品―岸田劉生《黒き土の上に立てる女》

こんにちは。
先日の近代陶芸/古美術/近代美術PartⅡオークションにご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

今日は今週、3月24日(土)に開催されます近代美術オークションの出品作品の中から1点ご紹介いたします。こちらは、なんと「51年ぶりに発見された幻の作品」ということで新聞でも報道されました。

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Lot.126 岸田劉生(1891-1929)
《黒き土の上に立てる女》
62.0×46.8cm
キャンバス・油彩 額装
1914年作
右下にサイン・年代
裏にサイン・タイトル・年代
劉生の会登録証書つき
エスティメイト ★\7,000,000~10,000,000

掲載文献:
『岸田劉生画集 目録・解説』P.136参考33(岩波書店)
『岸田劉生の作品に関する私ノート(郡山市立美術館研究紀要第2号)』P.67№41(郡山市立美術館)
『岸田劉生とその周辺』№2(東出版)
『劉生と御舟展図録』参考図版掲載 P.14 fig.4 1996年(豊田市美術館)
『芸術選書 岸田劉生』挿図22(中央公論美術出版)
『国際写真情報 1961年10月』
展覧会歴:
岸田劉生作品展覧会 1914年(京橋・田中屋)
第14回巽画会美術展覧会 1914年(上野竹之台陳列館)



 「麗子像」の連作で知られる岸田劉生は、日本の近代美術を代表する画家の一人です。まずはその生涯についてお話します。

 1891年、実業家・岸田吟香の第九子として東京・銀座に生まれた岸田劉生は、17歳のとき白馬会葵橋洋画研究所に学びました。20歳の頃、雑誌『白樺』との出会いから後期印象派の洗礼を受け、フュウザン会を結成します。その後、北方ルネサンス絵画に傾倒して写実を追求し、草土社のリーダーとしても活躍。さらに、中国の宋元画や初期肉筆浮世絵といった東洋美術に心酔し、神秘的で内省的な「内なる美」の芸術を生み出していきました。

 では、本題に入りましょう。
本作品はキャンバス裏面の記述より、1914年7月25日(当時23歳)に制作されました。副題を《農夫の姫》といい、1961年に雑誌『国際写真情報』に掲載されて以来行方知れずだったと伝えられています。代々木に住居を構えたこの時期、劉生はデューラーやウィリアム・ブレイクといった北方ルネサンスや西洋古典の巨匠たちの作品に大きな影響を受けました。その「クラシックの感化」は愛情をもって自然を見つめる写実の姿勢や細密描写として、また、宗教画や構想画の要素を取り入れる試みとして作品に表されていきます。

《南瓜を持てる女》rgb_convert_20120319192735
 本作品は、このわずか19日前に制作された代々木時代の名作《南瓜を持てる女》(右参考図版:石橋財団ブリヂストン美術館蔵)に題材と構図が極めて類似しており、同じ西洋古典絵画を参考にしたものと推測されます。両作品ともに、麗子を産み母になったばかりの妻・蓁(しげる)をモデルにしたと思われる農婦が、胸を露わにし大地を踏みしめて立つ姿を生命や豊穣の象徴として描いています。
 劉生は《南瓜を持てる女》において、農婦を聖女に見立て、アーチ型の縁飾りを取り入れて宗教性や精神性の高さを表わしました。それに対して、本作品では農婦の女性らしさやみずみずしさを強調し、高く盛り上がった赤土と密集して茂る草木をいっそう力強く描き出すことにより、満ち溢れるような生命感を理想化して表現しています。
 また、こうした自然の描写には、翌年に制作され草土社の名称の由来となった《赤土と草(赤土と草の道)》(浜松市美術館蔵)との共通性がすでに見て取れ、それは劉生の代表作の一つである前述の重要文化財《道路と土手と塀(切通之写生)》へと展開していきます。

 ちなみに、今週のオークションでは、劉生の代名詞的なテーマ《麗子》も出品されます。こちらは鵠沼時代、1922年5月18日にコンテで描かれた作品です。8歳の麗子が横目で微笑む姿を妖しくデフォルメして描き出したものですが、これはこの時期劉生が没頭していた「グロテスクな美」、すなわち東洋的な超現実性を追求したものです。こうした神秘的な表現は、同じ年に制作された《二人麗子図》(泉屋博古館蔵)や《野童女》にも見て取れます。

岸田劉生《麗子》_convert_20120319192911
Lot.122 岸田劉生《麗子》
34.2×25.5cm
紙・コンテ 額装
1922年作
左上にタイトル、右上にサイン・年代
劉生の会登録証書つき
『岸田劉生の作品に関する私ノート(郡山市立美術館研究紀要第2号)』P.102№22(郡山市立美術館)
岸田劉生個人展覧会出品 1922年(野島邸)
エスティメイト ★\2,000,000~3,000,000


ミュージアムピースが揃った今回のオークションは、ぜひ下見会で本物をご覧ください。
下見会スケジュールはこちら
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

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ジャパンインターナショナルボートショー 2012 チャリティーオークション

 さる3月1日~4日まで4日間にわたり、横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜にて開催された、ジャパン・インターナショナル・ボートショー2012のイベントとしてチャリティーオークションが行われました。東北の復興支援のためのこのオークション(3日と4日に開催)、海好きの著名人が持ち寄ったとっておきのアイテムは二日間で合計45点。今回は3日が長オークショニア、4日に私平野がオークショニアを務めてまいりました。

 このボートショー、展示はもちろんマリーナでの体験乗船や各種ボートの安全講習会、またトークショーやボート・オブ・ザ・イヤー2012の発表など、イベント盛りだくさん、出展者も優に100を超え4日間の来場者が35,060名と、かなり大きなイベントでした。

 今回のオークションは大きな催しのイベントの一つとして行われたものでしたので、舞台や出演者、効果音なども含め普段のオークションとは違った非常にイベント性が高く演出されたオークションでした。
 大きなボートショー会場内一角に設営された舞台と、その前には100人分ほど用意された椅子。オークション前には場内アナウンスでチャリティーオークションの案内が流され、時間が近づいてくるに従って座席がお客様で埋まっていきます。その周りには立見のお客様もちらほら。壇上に並べられた商品を遠巻きに興味深げに眺めています。

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明るい雰囲気の会場。ミス日本海の日がさらに華やぎを添えてくれます

 開始のファンファーレとともに進行役の方々2名とミス日本海の日の2名が入場、自己紹介や少しのやり取りがあって後、オークショニアが呼ばれます。改めて呼ばれて登場することはあまりないのでちょっと気恥ずかしい思いもして緊張しましたが、舞台に上がってお客様のオークションを心待ちにしているような笑顔を見ると少し落ち着きも取り戻しました。今回は進行役の方がいるので商品の説明などはなく、私の役目は純粋にオークションを進めていくのみ。ミス日本海の日がかざす商品を一つ一つ競って行きます。落札されハンマーを打つ度にファンファーレが鳴り進行役の方がコメントを挟んでいくので、あまり競り上がらなくてもなんだか盛り上がったような気持ちになりました。これはなかなか上手い手法だなと感じましたが、残念ながら普段のオークションでやるわけにはいきません。

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この笑顔でビッドも上がる!?

 出品された商品はやはり海や釣りに関わるものがほとんどで、釣り具やクーラーバッグ、ライフジャケットやウェイクボードなどなかなか洒落た商品もありましたが、なんと船外機付きのボートというものもありました。チャリティーということもあり、いずれも数千円~一万円くらいからスタート。さすがにお客様は興味があってきている方ばかりだからなのか、手が上がらないということもあまりなくみなそこそこに競っていきます。やはり釣り具などは人気がありましたが、意外と手が挙がったのがライフジャケット。舟釣りに行かれる方などには必需品でしょうから、マイライフジャケットを手に入れるいいきっかけだったのでしょうか。

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二日目も盛り上がりました

 最後に出品されたのはさかなクンから提供の船外機付きのボート。定価がいくらするのか存じませんが、素人でも破格とわかる2万円からスタートしました。さすがにボートはビッドする人が限られるだろうと思っていましたが、なんと発句するや否や7、8人ほどの手が上がり、方々から5万円!7万円!と声も上がりました。10万円近くになってくるとついに1対1の戦い。お一人は電話で相談しながらビッドしており、さながら弊社のいつものオークションのような緊迫感がありました。最後はハンマープライス17万5千円でご落札。後で伺った話によるとそれでもかなり安いとのことでした。

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さかなクンのボート。本体とエンジンには直筆のイラストが!

 2日間で45ロット競りましたが、1,474,000円の収益金が集まりました。オークション終了後は、いわき市の「みなとまち創造会議」への贈呈式が行われ、これにその他の寄付を合わせた合計1,576,000円が贈られました
 震災からちょうど1年が経過しましたが、まだまだ復興への道のりは遠く感じられます。私たちにできることはほんのわずかなことかもしれませんが、こうしてお声掛けいただき微力ながらお手伝いできることは私たち自身の励みにもなります。東北の1日でも早い復興を祈念しつつ日々仕事に邁進すべく気持ちを新たにした1日でした。


(平野)

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今週の近代陶芸/古美術オークション

こんにちは。まだまだ寒暖の差はありますが、ひと雨降る毎に春が近づいて来る気がします。

さて、今週は通常の近代陶芸と共に、「古美術」として厳選された18作品を加え、
近代陶芸/古美術/近代美術PARTⅡ(陶芸)オークションを開催致します。

 今回「古美術」に出品されている作品から何点かご紹介したいと思います。
 
 まず古伊万里、古九谷など江戸時代中期から末期にかけて制作された色絵磁器の作品です。特に注目して頂きたいのはこちらの作品。
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LOT.133「古九谷松鶴文輪花中皿」
D20.5㎝
高台内に描き銘「福(角福)」
『色絵の煌古九谷』掲載 №65(大阪美術倶楽部)
エスティメイト¥8,000,000~¥12,000,000


正保から寛文年間(1644-1661)頃に制作されたと伝えられる古九谷は、大胆な意匠と華麗な色彩感で今なお世界中のコレクターより高く評価されています。この作品は、緑・黄・青・紫・赤の五色を絵付けに用いた五彩手の作品です。吉祥を表わす松と鶴を描き、外側面には宝尽しの文様、高台内には角福が配してあります。
 また古九谷様式で評価されているポイントとしては、皿を斜めにすると虹のような虹彩が見えるかどうかという点があるそうです。この作品は、まさにその虹彩をはっきり見ることができます。これは、釉薬に含まれている銅と炭素が焼成時に結び付き、金属銅に還元し起こるそうです。
 古九谷様式が栄えた後の1690年代末から1700年代初頭に掛けて、古伊万里様式が全盛期を迎えます。金襴手はまさにその頃生まれました。
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LOT.128「古伊万里金襴手獅子大根文兜鉢」
H9.4×D22.3㎝
高台内に「大明萬暦年製」記
エスティメイト¥1,000,000~¥1,500,000


金襴手は色絵に金彩を施した絢爛豪華な磁器を指し、江戸時代元禄期の繁栄と富の象徴として当時の大名や豪商たちを魅了する存在でした。
この作品は鉢の見込みに獅子と牡丹文様、内側には赤の窓絵に大根と人参を描いています。その周囲を埋め尽くす緑地と点描が装飾的であり、金襴手の優れた作例の一つと言えます。


そして、その頃に即位していたのが、東山天皇です。
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LOT.138 東山天皇「震翰御懐紙」
 紙本、軸装
 旧重要美術品認定
 伊達家伝来
エスティメイト¥3,500,000~¥5,000,000
 

東山天皇【延宝3年~宝永6年(1675-1709)】は、霊元天皇の第4皇子で貞亨4年(1687)に即位しました。東山天皇在位期間(23年)は元禄時代に相当し、犬公方と呼ばれた第5代将軍徳川綱吉の在職期間と重なっています。綱吉は皇室を敬ったため、朝廷と幕府との関係は良好で、東山天皇は御料(皇室領)を1万石から3万石に増やし、長く廃絶していた大嘗祭の儀式も復活させました。また、和歌や書をよくし、特に書は元禄という江戸時代の最も華やかな時代を反映した豊かで華麗な作風で知られています。
この懐紙は宝永3年(1706)、東山天皇31歳の時の作で、戦前まで伊達家に伝えられたものです。その後、昭和11年(1936)に伯爵伊達興宗の申請により国の重要美術品に指定されました。300年以上前に書かれたものとしては保存状態も良く、由緒正しき逸品と言えるのではないでしょうか。

また、近代陶芸オークションの見所は、加藤唐九郎、岡部嶺男、加藤重高親子の茶碗がそれぞれ出品される事が挙げられます。

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LOT.87加藤唐九郎「志野茶碗」     LOT.88加藤唐九郎「紅志野茶碗」
H7.8×D13.3㎝               H7.7×D13.2㎝/共箱
高台脇に掻き銘「TK」/共箱        高台内、脇に掻き銘「一ム才」                 エスティメイト                エスティメイト
★¥1,200,000~¥1,800,000     ★¥2,000,000~¥3,000,000
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LOT.86 岡部嶺男              LOT.189加藤重高
「瀬戸黒茶碗」               「志野茶碗 銘 春野」
H8.0×D11.6cm              H7.2×D12.4㎝
高台脇に掻き銘/共箱          高台脇に掻き銘/共箱
エスティメイト              エスティメイト
★¥800,000~¥1,200,000     ★¥50,000~¥100,000


是非、下見会場へ足をお運びください。
近代陶芸/古美術/近代美術PARTⅡ(陶芸)オークション
3/10(土) 16:00~(15:30開場)

下見会日程
 3/8(木) 10:00~18:00
 3/9(金) 10:00~18:00
 3/10(土) 10:00~12:00

ご来場、心よりお待ちしております。

(執筆者:E)

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ザ・ジョージアンクラブ コレクション

こんにちは。
先週のBAGS/JEWELLERY&WATCHESオークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

今週25日(土)はワインオークションを開催いたします。
今回の目玉は何といっても「ザ・ジョージアンクラブ コレクション」です。フレンチがお好きな方なら「ザ・ジョージアンクラブ」の名前はよくご存知でしょうか。もし東京にお住まいならば「思い出の場所!」という方もいらっしゃるかもしれません。今回のオークションでは、憧れのグランメゾン旧蔵のワインが194ロット出品されます。
というわけで、今日は「ザ・ジョージアンクラブ」のお話をさせていただきます。


「とあるディレッタントの英国紳士が自分のタウンハウスを開放し、
同好の志が集まるクラブを結成しました。
その紳士の名はジョン・ラッカム。
そしてクラブの名は ザ・ジョージアンクラブ。」


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かつて東京・西麻布にあったザ・ジョージアンクラブは、このような雰囲気を理想として建設された一軒家のグランメゾン。設計から竣工まで10年の月日を費やした建物は、「Age of Elegance」と称された18世紀後半から19世紀前半にかけてのイギリスのジョージ王朝様式を忠実に再現した白亜の洋館です。この様式は古代ギリシア・ローマ美術を基に生み出され、その調和のとれた威厳漂うデザインが英国貴族たちの間で流行し、彼らの邸宅へ取り入れられたもの。ザ・ジョージアンクラブは、イギリスのレストランではもう体験することのできないこの古き良き英国の貴族文化を蘇らせるべく、本場の建築家に設計を依頼し、シャンデリアや燭台、絵画といった様々な家具や調度を輸入して当時の内外装を見事に実現させました。特に、螺旋階段の階下に広がるメインダイニングは、まるで近世のヨーロッパにいるかのような豪奢で気品溢れる空間として演出され、訪れるゲストに優雅な時間をもたらし、非日常の世界へと誘ったといいます。
 
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豪華なメインダイニング。日本にいることを忘れてしまいそうです。

レストランの主役である料理は、フランスの三つ星レストランで部門シェフを務めたシェフによるもので、西洋の美意識が貫かれた伝統的な味つけに目新しい西洋野菜やフレッシュハーブ、複雑にミックスしたスパイスを使用したモダンなスタイル。その多彩な味わいに合わせ、ワインは6000本以上収容可能な地下のワインセラーでつねに充実した質量が用意され、日常の保管はもちろんのこと夏期に納品させないなど、徹底した温度・湿度管理で品質が保持されました。
 そのセレクションの秀逸さには定評があり、ワインを目当てに訪れる愛好家も多く、Krug前当主・Henri Krug氏と現当主・Olivier Krug氏、Taittinger前当主・Claude Taittinger氏、Domaine de la Romanee-Conti当主・Henri-Frederic Roch氏、ヌーヴェル・キュイジーヌ界で最も影響力のあるレストランガイド『Gault Millau』を創刊した料理評論家・Henri Gault氏、英国王室御用達のワイン商Berry Bros. & Ruddのマスター・オブ・ワインなど、そうそうたる顔ぶれも料理とともにワインを楽しんだそうです。また、それらを提供するサービスも料理や建物同様に一流で、ゲストにとって心地よい空間づくりやぬくもりを重視した接客で知られました。

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Bar(左)やSalon(右)もステキです。随所にオーナーのこだわりが見て取れます。

こうしたすべてのもてなしは、このレストランに集う人々に幸福が訪れるようにというオーナーの願いが反映されたもので、建物の正面に刻まれた「FORTUNA DOMUS MEA(我が幸福はこの家と共に在り)」というラテン語の銘文にもそれが見て取れます。日本屈指のグランメゾンとしてフランス料理界にその名を轟かせたザ・ジョージアンクラブは、2007年秋に発表された『ミシュランガイド東京2008』で一つ星を獲得。しかし、2008年3月、このレストランを愛した多くの紳士や淑女たちに惜しまれながらその歴史に幕を下ろしました。

特別な日に、あるいはザ・ジョージアンクラブの思い出とともに、世界中のワイン通に愛された名店のワインを楽しまれてはいかがでしょうか?

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※下見会は予約制になります。

みなさまのご来場を心よりお待ちしています。

(佐藤)

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2月18日開催 BAGS/JEWELLERY & WATCHESオークション

2月も半ばに差し掛かり、春の訪れを予感させるような、少し寒さの緩む日も出て参りました。外を歩けば梅の蕾が少しずつ膨らみ始めており、今年の寒さももう少しの辛抱かなと明るい気分にさせてくれます。

さて、今週は2月18日(土)に、BAGS/JEWELLERY & WATCHESオークションを開催致します。
カタログをご覧いただいた皆様はご存じかと思いますが、今回はヒスイが多数出品されています。過去の弊社オークションでもヒスイは競り上がることが多く、他の色石と比べても群を抜いた人気の高さが窺われます。ヒスイは第二次世界大戦後に大きく値が上がり、数十倍の価格がつくものもありました。その後は高値安定で、産出よりも需要が多いという、まさに希少性の高いものとなっています。
一般的にヒスイは英語でjade(ジェイド)と呼ばれますが、ヒスイ(ジェイド)とは、全く別の鉱物である軟玉(ネフライト)と硬玉(ジェダイト)の総称です。ちなみにヒスイの宝飾加工品と言えば中国を思い浮かべる方も多いと思いますが、現在世界的に宝石とみなされるジェダイトは中国からは産出されません。中国で古くから加工されていたのはネフライトの方であり、ジェダイトの加工が行われるようになったのは、ミャンマーから中国にジェダイトが伝わった18世紀以降のことです。一方、日本では約7000年前の縄文時代に現在の新潟県糸魚川市からジェダイトが出土し、その頃から宝石文化は生まれていたようです。
ヒスイは不老不死および生命の再生をもたらす力があると信じられており、古代中国や中南米では権力者の遺体全体を玉で覆うということが行われていました。日本でも、天皇家の象徴である三種の神器の一つ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は、ヒスイで作られているといわれています。
宝石の中でもとりわけ古い歴史を持ったヒスイですが、中国では現在でも皇玉として他の宝石より価値が高いとされています。日本では現在ヒスイの採取は全面的に禁止されていますが、我が国から出土する数少ない宝石の一つとして安定した人気があるのは頷けますね。

さて、そんなヒスイの購入時にはいくつか注意したい点がございます。まず、そのヒスイがジェダイトであるのかネフライトであるのか、十分にお調べ下さい。深く魅力的な緑色を持つものがジェダイトと言われていますが、物によっては見た目で判断がつきにくい場合があります。弊社で扱う商品はもちろんジェダイトのみですが、鑑別機関に検査を依頼して初めてネフライトと判明するものもまれにあります。その他、多孔質なヒスイの性質を利用して、ヒスイに染料を吸収させ良い色を出しているもの、色つきの樹脂を含浸させたもの、ヒスイの粉末を樹脂で練り固めたものも多数出回っていますので、信頼できる鑑別機関を通っているものをご購入されることをお勧めします。

今回出品されているヒスイの商品をいくつか紹介します。
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LOT309 ヒスイ
  落札予想価格¥50,000~100,000

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LOT330 ヒスイ ダイアモンドリング
 落札予想価格¥130,000~250,000

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LOT333 ヒスイ ダイアモンドリング
  落札予想価格¥230,000~350,000


皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

[下見会] シンワアートミュージアム
2月15日(水)~2月17日(金) 10:00~18:00
2月18日(土)10:00~12:00

[オークション] シンワアートミュージアム
2月18日(土)14:00~


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Area Parkの「写真の路」@エルメス・コリア

「写真の路-宮城県でアルバムを拾う」展

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エルメス・コリアが運営するアトリエ・エルメスは、アーティストの発掘及び支援、またその企画展示を目的に、2000年ソウル一番のオシャレのメッカと呼ばれるチョンダムドンに設立されました。今年初の企画展には、日本を拠点に情熱溢れる活動を見せている韓国出身の写真作家、Area Park(エリア パク)が選ばれ日韓アート界の注目を浴びています。


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〈オープニングパーティの風景〉


作家、Area Park(エリア パク)
本名は、朴晋暎(パク、ジンヨン)、「Area Park」というアーティストネームで日本と韓国を中心に活動している若手写真家です。
1972年韓国の釜山生まれ。大学と大学院で報道写真とドキュメンタリー写真を勉強したパクは、韓国のテレビ局であるMBCのフォトエッセイ<人>、KBSの<人物現代史>、<日曜スペシャル>などのドキュメンタリー番組でスチール写真を担当し、作家としての基礎を固めました。2004年朝興(ゾフン)ギャラリーでの<ソウル...間隔の社会>展で作家としてデビューして以降、Kumho美術館で5回の個展と共に、ドイツでの韓国現代写真展<Fast Forward>、ロダンギャラリー<思春期の徴候>、第1回デグ写真ビエンナーレ<テーマ展>、国立現代美術館<韓国写真60年>、ソウル市立美術館<韓国現代写真の風景>、ヒューストンミュージアム<Chaotic Harmony>の他、およそ100回の国内外グループ展に参加し、現在は東京に居住しながら活動を続けています。


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名取市_写真額縁(14.7m), light jet print, 220×180cm, 2011 

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名取市_カメラ(14.7m), light jet print, 220×180cm, 2011 


今回の「写真の路-宮城県でアルバムを拾う」展は、昨年の東日本大震災発生の4日後に酷い交通渋滞と通行制限された道路を潜り抜けて訪ねた宮城県で作家の目に入った印象的な風景から始まります。泥まみれになって風に揺れている持ち主の分からない数枚の写真、そしてその写真を拾い集めて水で洗っている人々の姿、「今一番探したいものは何か」という質問に「家族のアルバムだ」と一様に答える人々。そして跡形もなく消えてしまった写真館の建物と既にゴミになってしまった数百個のカメラ。作家の目の前に広がったその全ての場面は、まるで巨大な「死」の下で忘却と闘争する人類の現状、そのものであったのでしょうか。


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石巻市_銅像(13.8m), light jet print, 120×150cm, 2011 

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陸前高田_Yamaha(16.7m), light jet print, 150×120cm, 2011 


今回の展示のモチーフは、被災地の宮城県で偶然に拾った金子さんというアマチュア写真家のアルバム。娘であるマリさん(生存していれば60歳前後)の成長過程を残したものと類推されるこのアルバムの発見から、パクの作業は記録としての行為だけではなく、時や言葉を超えた写真家同士、あるいは同じ人間としての共感を求める行為が加わります。

アナログカメラの研ぎ澄まされた視線とフィルムの純粋性をいまだに信頼すると言い、「写真の路」の連作を通して写真本来の意味とその存在価値を問い掛けてきたパクが、何万人もの人々が亡くなったこの場所で見つけたのはいったい何だったのでしょうか。それは「家族のアルバム」という再び取り戻すことのできない世の中で一番大切な「懐かしさ」だったのではないでしょうか。
「おそらく展示会場には私が撮った写真もあるだろうが、それよりも私が見つけた数枚の写真がもっと重要な意味を付け加えてくれるだろう。」と作家は語ります。


【展示概要】
会期:2012年1月6日~3月13日
会場:アトリエ・エルメス
   MAISON HERMES Dosan Park
630-26 Shinsa-dong, Gangnam-gu, Seoul KOREA
TEL: 82・2・544・7722


そして、いよいよ今週からは「近代美術PartⅡオークションの下見会」をはじめ、新年初のオークション月間に入ります。皆様のご来場を心からお待ちしております。

【オークション】
2012年2月4日 丸ビルホール
15:00-近代美術PartⅡ/ 福井良之助コレクション
18:00-近代美術

【下見会】
近代美術PartⅡ/ 福井良之助コレクション
シンワアートミュージアム
2012年1月25日(水)~27日(金) 10:00~18:00
2012年1月28日(土)      10:00~17:00

近代美術
シンワアートミュージアム
2012年2月1日(水)~3日(金) 10:00~18:00
2012年2月4日(土)      10:00~12:00


〈執筆:W〉

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器の歪み ─ 歪みの美学(志野焼)

一月も半ばに入り、寒さがますます厳しくなってきました。
遅ればせながら、本年も弊社をよろしくお願いいたします。また箸休め的にこちらのブログもチェックしてみてくださいね。

 さて、今年は陶芸の産地毎のそれぞれの見どころをご紹介できればと思います。では焼き物生産量トップである美濃焼(みのやき)の「志野」から。

「志野」というのは、岐阜県多治見市、土岐市、瑞浪市など作られている美濃焼の種類のひとつです。他にも「織部」「黄瀬戸」「瀬戸黒」、「天目釉」など種類が多岐に渡ります。ただこれは基本の種類であって、ここから「鼡志野」、「織部黒」、「鳴海織部」など派生し約15種類にも及ぶそうです。下記の画像でも分かるように艶やかな色が特徴といえるでしょう。
美濃焼4画像450

荒川豊蔵、加藤唐九郎、加藤卓男、鈴木蔵氏などが代表的な作家として挙げられます。
2010年には加藤孝造氏が人間国宝(重要無形文化財保持者:瀬戸黒)に認定されました。
  
 

さて、器の楽しさ、美しさとはどこにあるのか。日々素晴らしい器に触れさせていただく中で、それは器特有の「歪み」にあるのではないかとふと思うことがあります。歪みといっても、単にひしゃげていたり、乱雑に手が加えられたということではなく、たとえば手びねりによる歪み、形態が持つ独特の歪みは否定的な意味を超え、接する者にとって愛着のある美となりえます。
個人的に志野焼は、この歪みが合うように思います。志野の長石釉の美しさは、たとえば有田焼のような凛とした白磁の器の美しさとは全く異なるものです。手に取れば温かみを感じるような土くささが魅力なのではないでしょうか。
 器の醍醐味は、視覚だけでなく、直接作品に触れるという+アルファの鑑賞ができることです。つまり、愛着を持つことにあると思います。
こちらの鈴木蔵氏の《志野白梅皿》の魅力は、雪のような志野の釉薬、ほっこりするような緋色の暖かさといった視覚から感じられるものはもちろん、作家が愛でながら成型したであろう心地よいでこぼこ ─ 「歪み」にあると思います。白梅のモチーフや志野特有の柔らかい釉薬の質感に手で触れることによって、一層温かみが感じられるのです。

オークションの下見会は、見て、愛でる機会でございます。

本年もぜひ、絵画・立体に関わらず、弊社オークションにお足運びいただけましたら幸いです。

(執筆者:E)

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東日本大震災募金活動ご報告

こんにちは。前回のブログでもご紹介しましたが、街はすっかりクリスマスらしくなってきましたね。
クリスマスが終わるともうお正月…ということで、今年も残りわずかです。

先日、漢字一文字で一年の世相を表す「今年の漢字」が「絆」に決まったそうですが、皆様にとって今年はどのような一年でしたでしょうか?
3月11日に震災があり、当社では3月26日に「東日本大震災被災地支援緊急チャリティオークション」を開催いたしました。落札金額の全額113万円を寄付したほか、銀座の下見会場と丸ビルのオークション会場には「東日本大震災被災地支援義援金」募金箱を設置し、ご来場いただいた多くのお客様にご協力いただきました。
この場をお借りして心から御礼申し上げます。
募金は3月24日の下見会から12月10日のオークションまで開催し、合計9,173円となりました。こちらも「日本赤十字社東日本大震災義援金」として被災された方々に送られます。

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 ↑ 下見会場の募金箱。               ↑ 募金と皆様のご厚意は
   ありがとうございました。                お送りしました。


今年の冬は厳冬という話もありますので、この募金が被災地で暮らす方々のために少しでもお役にたてばいいですね。復興はまだまだ途中ですので、引き続きいろいろな形で活動を続けていけたらと思います。

また、他にもたくさんの法人・団体様にお声掛けいただき、チャリティイベントに参加させていただきました。当ブログでもNIKEやハーマンミラーのチャリティオークションの模様をご紹介しました。
中にはブログでご紹介しきれなかったこんなオークションなども。

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東京・増上寺で開催されたフェラーリの   お台場で行われたACT FOR JAPAN
チャリティオークション              主催の「未来オークション」
(ともに落札金額は東日本大震災の被災地へ寄付されました。)
              

来年のオークションは、2月4日(土)の近代美術/近代美術PartⅡオークションからスタートいたします。
2012年の皆様のご多幸をお祈りいたしますとともに、変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

(執筆:佐藤)

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