ジャパンインターナショナルボートショー 2012 チャリティーオークション


 さる3月1日~4日まで4日間にわたり、横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜にて開催された、ジャパン・インターナショナル・ボートショー2012のイベントとしてチャリティーオークションが行われました。東北の復興支援のためのこのオークション(3日と4日に開催)、海好きの著名人が持ち寄ったとっておきのアイテムは二日間で合計45点。今回は3日が長オークショニア、4日に私平野がオークショニアを務めてまいりました。

 このボートショー、展示はもちろんマリーナでの体験乗船や各種ボートの安全講習会、またトークショーやボート・オブ・ザ・イヤー2012の発表など、イベント盛りだくさん、出展者も優に100を超え4日間の来場者が35,060名と、かなり大きなイベントでした。

 今回のオークションは大きな催しのイベントの一つとして行われたものでしたので、舞台や出演者、効果音なども含め普段のオークションとは違った非常にイベント性が高く演出されたオークションでした。
 大きなボートショー会場内一角に設営された舞台と、その前には100人分ほど用意された椅子。オークション前には場内アナウンスでチャリティーオークションの案内が流され、時間が近づいてくるに従って座席がお客様で埋まっていきます。その周りには立見のお客様もちらほら。壇上に並べられた商品を遠巻きに興味深げに眺めています。

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明るい雰囲気の会場。ミス日本海の日がさらに華やぎを添えてくれます

 開始のファンファーレとともに進行役の方々2名とミス日本海の日の2名が入場、自己紹介や少しのやり取りがあって後、オークショニアが呼ばれます。改めて呼ばれて登場することはあまりないのでちょっと気恥ずかしい思いもして緊張しましたが、舞台に上がってお客様のオークションを心待ちにしているような笑顔を見ると少し落ち着きも取り戻しました。今回は進行役の方がいるので商品の説明などはなく、私の役目は純粋にオークションを進めていくのみ。ミス日本海の日がかざす商品を一つ一つ競って行きます。落札されハンマーを打つ度にファンファーレが鳴り進行役の方がコメントを挟んでいくので、あまり競り上がらなくてもなんだか盛り上がったような気持ちになりました。これはなかなか上手い手法だなと感じましたが、残念ながら普段のオークションでやるわけにはいきません。

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この笑顔でビッドも上がる!?

 出品された商品はやはり海や釣りに関わるものがほとんどで、釣り具やクーラーバッグ、ライフジャケットやウェイクボードなどなかなか洒落た商品もありましたが、なんと船外機付きのボートというものもありました。チャリティーということもあり、いずれも数千円~一万円くらいからスタート。さすがにお客様は興味があってきている方ばかりだからなのか、手が上がらないということもあまりなくみなそこそこに競っていきます。やはり釣り具などは人気がありましたが、意外と手が挙がったのがライフジャケット。舟釣りに行かれる方などには必需品でしょうから、マイライフジャケットを手に入れるいいきっかけだったのでしょうか。

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二日目も盛り上がりました

 最後に出品されたのはさかなクンから提供の船外機付きのボート。定価がいくらするのか存じませんが、素人でも破格とわかる2万円からスタートしました。さすがにボートはビッドする人が限られるだろうと思っていましたが、なんと発句するや否や7、8人ほどの手が上がり、方々から5万円!7万円!と声も上がりました。10万円近くになってくるとついに1対1の戦い。お一人は電話で相談しながらビッドしており、さながら弊社のいつものオークションのような緊迫感がありました。最後はハンマープライス17万5千円でご落札。後で伺った話によるとそれでもかなり安いとのことでした。

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さかなクンのボート。本体とエンジンには直筆のイラストが!

 2日間で45ロット競りましたが、1,474,000円の収益金が集まりました。オークション終了後は、いわき市の「みなとまち創造会議」への贈呈式が行われ、これにその他の寄付を合わせた合計1,576,000円が贈られました
 震災からちょうど1年が経過しましたが、まだまだ復興への道のりは遠く感じられます。私たちにできることはほんのわずかなことかもしれませんが、こうしてお声掛けいただき微力ながらお手伝いできることは私たち自身の励みにもなります。東北の1日でも早い復興を祈念しつつ日々仕事に邁進すべく気持ちを新たにした1日でした。


(平野)