2月18日開催 BAGS/JEWELLERY & WATCHESオークション


2月も半ばに差し掛かり、春の訪れを予感させるような、少し寒さの緩む日も出て参りました。外を歩けば梅の蕾が少しずつ膨らみ始めており、今年の寒さももう少しの辛抱かなと明るい気分にさせてくれます。

さて、今週は2月18日(土)に、BAGS/JEWELLERY & WATCHESオークションを開催致します。
カタログをご覧いただいた皆様はご存じかと思いますが、今回はヒスイが多数出品されています。過去の弊社オークションでもヒスイは競り上がることが多く、他の色石と比べても群を抜いた人気の高さが窺われます。ヒスイは第二次世界大戦後に大きく値が上がり、数十倍の価格がつくものもありました。その後は高値安定で、産出よりも需要が多いという、まさに希少性の高いものとなっています。
一般的にヒスイは英語でjade(ジェイド)と呼ばれますが、ヒスイ(ジェイド)とは、全く別の鉱物である軟玉(ネフライト)と硬玉(ジェダイト)の総称です。ちなみにヒスイの宝飾加工品と言えば中国を思い浮かべる方も多いと思いますが、現在世界的に宝石とみなされるジェダイトは中国からは産出されません。中国で古くから加工されていたのはネフライトの方であり、ジェダイトの加工が行われるようになったのは、ミャンマーから中国にジェダイトが伝わった18世紀以降のことです。一方、日本では約7000年前の縄文時代に現在の新潟県糸魚川市からジェダイトが出土し、その頃から宝石文化は生まれていたようです。
ヒスイは不老不死および生命の再生をもたらす力があると信じられており、古代中国や中南米では権力者の遺体全体を玉で覆うということが行われていました。日本でも、天皇家の象徴である三種の神器の一つ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は、ヒスイで作られているといわれています。
宝石の中でもとりわけ古い歴史を持ったヒスイですが、中国では現在でも皇玉として他の宝石より価値が高いとされています。日本では現在ヒスイの採取は全面的に禁止されていますが、我が国から出土する数少ない宝石の一つとして安定した人気があるのは頷けますね。

さて、そんなヒスイの購入時にはいくつか注意したい点がございます。まず、そのヒスイがジェダイトであるのかネフライトであるのか、十分にお調べ下さい。深く魅力的な緑色を持つものがジェダイトと言われていますが、物によっては見た目で判断がつきにくい場合があります。弊社で扱う商品はもちろんジェダイトのみですが、鑑別機関に検査を依頼して初めてネフライトと判明するものもまれにあります。その他、多孔質なヒスイの性質を利用して、ヒスイに染料を吸収させ良い色を出しているもの、色つきの樹脂を含浸させたもの、ヒスイの粉末を樹脂で練り固めたものも多数出回っていますので、信頼できる鑑別機関を通っているものをご購入されることをお勧めします。

今回出品されているヒスイの商品をいくつか紹介します。
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LOT309 ヒスイ
  落札予想価格¥50,000~100,000

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LOT330 ヒスイ ダイアモンドリング
 落札予想価格¥130,000~250,000

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LOT333 ヒスイ ダイアモンドリング
  落札予想価格¥230,000~350,000


皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

[下見会] シンワアートミュージアム
2月15日(水)~2月17日(金) 10:00~18:00
2月18日(土)10:00~12:00

[オークション] シンワアートミュージアム
2月18日(土)14:00~