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ルビー&サファイア

幼い頃、母に読んで聞かせてもらったオスカー・ワイルドの童話、「幸福な王子」。金箔で包まれた王子の像が、ツバメの手を借りて自身の眼のサファイア、剣の柄についたルビーを貧しい人に与える、という物語に胸が揺らいだ記憶が蘇ります。
古から、ルビーとサファイアは聖書や神話など様々な物語にも登場し、愛されてきました。
本日は、弊社のジュエリー&ウォッチオークションではおなじみ、ルビーとサファイアについてお伝えいたします。

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lot323 パープルサファイア 
ダイアモンドリング
エスティメイト:5万円~10万円

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lot369 ピンクサファイア 
ダイアモンドリング
エスティメイト:7万円~15万円

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lot423 ルビー ダイアモンドリング
エスティメイト:13万円~20万円
ルビーとサファイアは、鉱物学では同じコランダムに属しており、ダイアモンドに次ぐ硬さを持ちます。主な成分はアルミニウムと酸素です。純粋なコランダムは無色で、1%程クロムが混入することで赤くなったのがルビー、鉄とチタンの混入で青くなったものがサファイアです。その他のものはサファイアに分類されており、「ファンシーカラー・サファイア」として、色のバリエーションが豊富にあります。

例えば、ルビーとしては淡い赤色のものは「ピンクサファイア」、黄色は「イエローサファイア」など、サファイアの前に色を冠った名称が付けられています。また、ピンクとオレンジの中間色をしたサファイアは「パパラチア」(蓮の花)と呼ばれ、その微妙な美しい色合いから高い人気を誇っています。
しかし、これらのファンシーカラー・サファイアの色合いのはっきりとした線引きは難しく、鑑別機関や販売業者に委ねられています。

写真上からパープルサファイア、ピンクサファイア、ルビー。
微妙な色の違い、お分かりになりますか?


ルビーの語源はラテン語で赤を意味するルベウス。主な産地は、ミャンマー、タイ、スリランカ、アフリカなどです。ミャンマーのモゴック地方の鉱山から採掘されるルビーは柔らかい色が特徴ですが、中でも「ピジョンブラッド」(鳩の血の色)と呼ばれる透明度の高い、濃厚な色のルビーは、最高級品として評価されています。10カラットを超えるルビーの希少性は高く、宝石の中ではダイアモンド以上に最も高額で取引されています。

一方、サファイアの主な産地は、ミャンマー、インド、スリランカ、オーストラリアなど。通常、サファイアとルビーは同じ鉱山から採掘されますが、産地により比率が異なり、スリランカではサファイアが多く採掘されています。最高級品とされるのはインド、カシミール産のサファイアです。柔らかく優しい色合いから、「コーンフラワー」(矢車草)の色合いに例えられていますが、現在はほとんど産出されていません。

またサファイアは、気品に溢れた高貴な風格から、古より王室や聖職者に愛されてきたという歴史があります。イギリス王室では、多くのブルーサファイアの宝物があり、王室第一級公式王冠であるインペリアル・ステート・クラウンには、サファイアが使用されています。ダイアナ妃がチャールズ皇太子から贈られた婚約指輪も美しいブルーサファイアだったそうですが、ダイアナ妃はロイヤルファミリーの色であるブルーサファイアを好み、よく身に付けていたといいます。

3月21日開催のジュエリー&ウォッチオークションは、約200ロット出品され、ルビー、サファイアもお手頃な価格で多数取り揃えています。来週末からは大阪、続いて名古屋で下見会を開催いたしますので、お近くの方はぜひ、会場に足をお運びください。皆様のご来場をお待ちしております。(執筆:M)

【JEWELLERY&WATCHES】

オークション:2009年3月21日(土) 14時~ 丸ビルホール

下見会:【大阪】御堂会館 南館B1Fホール
            2/27(金)・28(土) 10:00~17:00 
     【名古屋】DAITEC SAKAE 6F・クリエイトホール
            3/2(月)・3(火) 10:00~18:00 
      【東京】 シンワアートミュージアム
            3/18(水)~20(金) 10:00~18:00   
            3/21(土) 10:00~12:00  

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2月14日はワインオークション・デー

 明日は2月14日、バレンタイン・デー。淑女の皆様は、チョコレートのご準備はお済みですか?
ビジネス・ウーマンの方は、今日が義理チョコ・デーかもしれませんね!

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 さて、シンワアートオークションでは、2月14日、ワイン・オークションを開催いたします。チョコの代わりにワインをプレゼントというのも素敵ですよね(※)。
今日はその中から、バレンタインにちなんで甘めのワインを選んでご紹介します。

 今回出品される中には、甘めのワインとして、
LOT46シャトーディケム(ソーテルヌ)1982・83年 各1本
エスティメイト50,000~80,000円
などがあります。この他にも、今回のオークションには甘いワインが比較的多く出品されていますので、チェックしてみてくださいね。

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甘いワインは、香りも濃厚なので、たとえばガーデン・パーティーをされる際や、お花見にお持ちになる際には最適です。

 お料理との相性としては、トリュフがもっともよく合うと言われています。お肉やお魚の食事と一緒に飲まれるよりも、食後のデザートワインとして楽しまれる方が多いようです。
 レストランによっては、普通のワイングラスではなく、おちょこ位のサイズにサーブして軽く味わう楽しみ方をお勧めしているお店もあります。

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本格的なお料理にあわせて赤・白のワイン、シャンパンを揃えられたら、このような甘めのワインもご用意されてみてはいかがでしょうか。
 これから迎える春の一日、お宅にお客様をお招きになった際に、こんなワインをお供にお庭やテラスでおしゃべりを満喫・・・なんて、とってもおしゃれですよね。


■シンワアートオークション・ヴィニコル共催
  ワイン・オークション日程
・オークション  2月14日(土)15:00より
・会場      シンワアートミュージアム

※ ワイン・オークションでご落札いただいた商品は、当日お引渡しすることができま
   せん。基本的にご配送とさせて頂きます。直接のお引渡しをご希望の場合は、
   3月5日(木)PM1:00から3:00、寺田トランクルーム(東京都品川区東品川二丁
   目6番10号)にてとなります。そのほかの日程をご希望の場合、ご落札時に社
   員までご相談ください。

(執筆者:I)

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加山又造展 

 本日は当社のオークションでもおなじみの日本画家・加山又造の展覧会をご紹介いたします。

 加山展といえば、2006、2007年とたて続けに開催されたのをご覧になった方も多いかもしれません。今回会場となっているのは、六本木の国立新美術館。東京では10年ぶりの大回顧展だそうです。ずらりと集結した代表作、約100点はまさに「豪華絢爛」という言葉がぴったりです。近年ご覧になった方も見逃してしまった方も、加山作品をお持ちの方もそうでない方も、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。


図版1 《夜桜》 1982年 光記念館
(※図版は掲載許可の期間が終了したため削除させて頂きました。)


 まずは加山又造についてご紹介します。
加山は1927(昭和2)年、京都西陣の和装図案家の家に生まれました。幼い頃から絵の才能を発揮し、京都市立美術工芸学校絵画科に学んだ後、上京して東京美術学校日本画科に入学。卒業後は山本丘人に師事し、戦後間もなく創立された創造美術展(後の創画会展)に出品して入選を果たし、若くしてその才能を認められました。
 西洋絵画の影響が色濃く表れた初期の動物画から、琳派をはじめとする日本の古典に倣った華麗な屏風絵、浮世絵の線描表現の美しさに触発された裸婦像、北宋山水画に学んだ水墨画など、鋭敏な美的感覚で革新的な芸術世界を次々に展開しました。1966年に多摩美術大学日本画科教授、1988には年東京藝術大学美術学部教授に就任。2003年文化勲章を受章し、翌年76歳で逝去しました。

 展示は、第1章から第6章まで、動物画、屏風絵、裸婦、花鳥画、水墨画、絵画以外のアートワークと、多岐に渡ります。加山の画業は、一つの様式や題材を、生涯を通して発展させていったものではなく、「日本の美」を志向して様々な題材と画風に挑戦したものでした。そのため、この6章での構成は大変わかりやすく、その作風の変遷を辿ることができます。章から章への驚くべき変貌ぶり、どのテーマにおいても貫かれた加山の美意識と作品の完成度の高さに圧倒されます。

 展示室に入ると、まずお出迎えしてくれるのが、《雪》《月》《花》。これらを版画で再制作した作品は当社のオークションにも出品されたことがあります。そのせいか、もっと小さなサイズを想像していましたが…、なんと実際はそれぞれ350cm×450cmの大作です!リニューアル前の東京国立近代美術館のエントランスに展示されていたもので、加山が美術館に依頼され、8年間の歳月をかけて完成させた三部作だそうです。加山芸術を象徴するような3点に迎えられ、一気にその世界観に引き込まれるような気がしました。


図版2 《雪》《月》《花》 1978年 東京国立近代美術館
(※図版は掲載許可の期間が終了したため削除させて頂きました。)

 
 個人的には、「新しい日本画を描こう」という加山の強い意志と模索が熱く伝わってくる初期の動物画がおすすめなのですが、今回の展覧会で特にご注目いただきたいのは屏風絵と水墨画です。


図版3 《春秋波濤》 1966年 東京国立近代美術館
(※図版は掲載許可の期間が終了したため削除させて頂きました。)


 第2章屏風絵のコーナーに足を踏み入れた途端、《春秋波濤》、《千羽鶴》といった加山の装飾美の世界が絢爛豊麗に広がっています。役者が揃ったというのでしょうか、壮観とはこのことですね。日本美術が本来持っていた装飾性を、加山がいかに深く追求して取り入れ、現代的な表現へと解釈し直したかがよく感じられます。


図版4 《千羽鶴》 1970年 東京国立近代美術館
(※図版は掲載許可の期間が終了したため削除させて頂きました。)


 また、第5章水墨画のコーナーでは、それまでの華麗な色彩の作風から打って変って、モノクロームの世界が展開されます。ここでも加山は、雪舟や長谷川等伯などの古典に倣い、水墨によって日本的な情緒や装飾性を表現しました。加山は「墨に五彩あり」という言葉を好んだようですが、加山の水墨では、濃淡を駆使した色彩を感じさせる要素とともに、対象の動感と空気感が見事なまでに描出されています。岩に砕ける波や山岳を包み込むような霧、大きな体をくねらせる龍の姿が目の前にあるような錯覚すら覚えてしまいそうです。このコーナーにある《倣北宋水墨山水雪景》は近寄ってご覧になるだけでなく、離れたところからもご覧になってみてください。厳しく屹立する雪山がまるで3Dのようにこちらに迫ってくるように見えますよ。


図版5 《倣北宋水墨山水雪景》 1989年 多摩美術大学美術館
(※図版は掲載許可の期間が終了したため削除させて頂きました。)


 今回の展覧会の特色として、着物やジュエリー、陶器など、加山が手がけた絵画以外のアートワークが充実しています。それぞれに加山の洗練されたデザイン感覚が発揮され、絵画を描く片手間に取り組んだものでないことがはっきりとわかります。宗達や光琳など、江戸時代以前の美が日常に溶け込んだものであったように、加山も普段の生活の中にある美を目指してこうした制作に向かったのでしょうね。


図版6 《はぎ》アームレット 1985年 個人蔵
(※図版は掲載許可の期間が終了したため削除させて頂きました。)


 先日当ブログでご紹介した三瀬夏之介のように、コンテンポラリーアートの分野で最近活躍している作家の中にも、日本画を描く人たちがいます。彼らも日本の古典を取り入れながら、それぞれの個性を表現していますが、加山はその先駆的な存在と言えるかもしれません。多くの作家たちが西洋的なものを志向した近代の中で、加山は伝統的な日本美の可能性を信じて追求し、自身の研ぎ澄まされた感覚で表現しました。今回の展覧会はその画業の軌跡を通じて、加山が生涯を賭けて挑んだ「日本の美」の魅力を現代に生きる私たちに明確に見せてくれます。


【展覧会概要】
加山又造展
会期:2009年1月21日(水)~3月2日(月) ※会期中展示替えあり
会場:国立新美術館 企画展示室1E(東京都港区六本木7-22-2)
開館時間:午前10時~午後6時
       (金曜日は午後8時まで。入館は閉館の30分前まで。)
展覧会公式サイト  http://www.kayamaten.jp/
巡回先:高松市美術館  2009年4月17日-5月31日

シンワブログ読者の5組10名様に抽選で、加山又造展(国立新美術館)のご招待券をプレゼントいたします!
下記のフォームに必要事項をご記入の上、ご応募ください。
当選の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

<応募期間終了>

                               (執筆:S)

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三瀬夏之介展~冬の夏~

今日は、1月15日より佐藤美術館で開催されている、三瀬夏之介展をご紹介いたします。

1999年に京都市芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了した三瀬は、2002年「第2回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」で星野眞吾賞受賞、本年は上野の森美術館が主催するVOCA展(「VOCA展 新しい平面の作家たち」)においてVOCA賞も受賞し、今後の活躍が期待される現代作家として注目を集めています。2007年から2008年にかけて、五島記念文化財団の研修員としてフィレンツェに滞在しました。また、弊社のオークションにも2007年より何点か出品され人気を博しています。

日本画の伝統的な技法に則りながら、現代に生きる新しい感性で描く画家として、町田久美、中村ケンゴ、山本太郎、松井冬子などがいますが、三瀬夏之介もその一人です。
三瀬の作品には、伝統的な日本画の価値観にとらわれない斬新さが見られます。たとえば、素材も岩絵の具だけではなく、様々な素材を塗り重ねた立体感のあるマチエールで表されていて、フィレンツェ滞在中の2007年に制作された「日本画滅亡論」では、チーズの包み紙と思われる素材をはじめ金箔や印刷物がコラージュされています。

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        《ぼくの神さま 2008》


佐藤美術館での展示は、3階と4階の2フロアを使って行われています。
まず順路の通り3階から入ると、三十四曲一隻の大作「奇景」が目を引きます。
2003年から2008年までの歳月をかけて紙片に描きためられたモチーフをつなげ、増殖させながら制作された絵巻物のような作品の中には、大魔神、西洋の塔、電車、飛行機といったモチーフが、延々と増殖するかのごとく描かれています。

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3階 《奇景》


4階では、三瀬のアトリエを再現した空間が設けられ、ラジカセからパイプオルガンの荘厳な音楽が流れる中、光、舟、はしご、剥製、流木、木といった素材を用いたインスタレーションが広がり、三瀬の世界観を垣間見ることができます。
個人的には、三瀬夏之介というと「日本的な風景」のイメージを持っていましたが、今回、インスタレーションを含めた幅広い作品群を見て、フィレンツェで三瀬が受けた影響を色濃く感じました。また、廃墟、飛行機、墓、山、森といったモチーフが広がるすべての絵画作品を貫く要素として、きらきら輝く「光」を強く感じました。

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4階 展示室

もう一つの見どころは、「日本画滅亡論」と同年に描かれた「日本画復活論」が同時に展示されていることです。同時期に描かれながらも相反するタイトルを掲げる2点の作品は、「ひとつのものごとを思考するときに、まったく逆のベクトルの可能性も考えてみる」のが癖だという三瀬の思想の両極を見ることができます。

画面を継ぎ足しながら時間をかけて描かれた絵巻物のような作品は、生きもののような増殖性を持ちます。日本の古都である奈良で生まれ育った三瀬が、イタリアの古都であるフィレンツェで過ごし、自身の原点に迫る中で編み出された、東洋と西洋の枠を超えた壮大な風景を、ぜひ堪能しに行ってみてください!

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「冬の夏」 三瀬夏之介展
2009年1月15日(木)~2月22日(日)
佐藤美術館 http://homepage3.nifty.com/sato-museum/
入場料:一般500円、学生300円
開館時間:午前10時~午後5時(金曜日は午後7時まで)
休館日:月曜日
*入場は閉館の15分前まで

                                  (執筆:K)

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ご自慢の腕時計!

 今日は、この間あるお客様にうかがった腕時計に関する軽いエピソードから話を始めさせて頂きます。

 そのお客様がヨーロッパへのんびりした旅行に出かけた時の話です。ジーンズ姿で気軽にギャラリー回りをしていた時、ある立派なギャラリーに入ったところ、あまり丁寧ではなく、それに人を無視するような店員さんたちの態度に、少しお腹立ちになったそうです。

 言葉もうまく通じない状態だったので、怒ったりするのもなかなか難しかったようです。そこで、自分が無視されたりする存在ではない、という根拠を見せるものが何かないかと思った時、自分の腕につけていた有名な高級腕時計を思い出し、クルクルと上着の袖を巻くふりをしながらうまく見せることに成功したそうです。


 もちろんその後、ギャラリーの店員さんたちの態度は180°変わり、積極的に絵を見せてくれたり、丁寧な見送りを受けたりしたそうです。
 その話を伺った私は、そのようなご自慢の腕時計をお持ちのそのお客様も、そして、短い時間でその時計の価値に気付くことができたその店員さんも、両方ともスゴイ、と思ってしまいました。


 今回のJEWELLERY&WATCHESオークションには、この話のように誇れる立派な高級時計が多数出品されます。その中、今日ご紹介するLot 403, Lot399の腕時計の2点は、複雑機構という特別な機能をそなえたスペシャルな時計です。

 複雑機構には、さまざまな種類がありますが、そのほとんどがブレゲの創始者であるアブラアン・ルイ・ブレゲによって発明されたそうです。
 閏年でも狂うことなく日時を示す永久カレンダーや、時刻を鐘でならすミニッツリピーター、複雑機構の代名詞のようなトゥールビヨンなどが、すべてこのブレゲの発明です。彼はその功績により時計の歴史を200年も進化させたと言われています。

 今回出品されるロット403の「ブレゲ クラシック グランド コンプリケーション メンズ」は、そんな複雑機構がなんと三つも入っている最も特別な腕時計です.。ブランドによって異なりますが、複雑機構を二つ以上備えている時計のことをグランド・コンプリケーションと呼びます。
 その中、このブレゲには、トゥールビヨンに永久カレンダー、そして12時位置の日にちを指し示す針など、複雑機構の計三つが備えられています。複雑機構一つでもその生産は難しいとされているのに、それが三つも搭載されているなんて、とても贅沢な時計ですね。

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Lot403「ブレゲ クラシック グランド コンプリケーション メンズ」
落札予想価格 5,000,000~8,000,000円


 また、ロット399の「ブレゲ マリーン オーラ・ムンディ メンズ」についているワールドタイム機構もとても面白いと思います。
 ボタン一つで世界中の時刻に自動的に変わり、また同時に各都市の時刻も見ることができるという魅力的なセンスを持つ時計でございます。カシャっと音を立てて一瞬で時刻が変わるのを見ていると、まるで世界旅行をされているような気持ちになられるかもしれません。
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Lot399「ブレゲ マリーン オーラ・ムンディ メンズ」
落札予想価格 1,000,000~1,500,000円

 世界でも滅多に出ないような高級時計が多数出品される今回のJEWELLERY&WATCHESオークション、皆様、いかがでしょうか? 
 ぜひご自分の手で触っていただき、そのすごさを体感してください。

(執筆者:W)

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近代美術PartⅡ 下見会始まりました

 一昨日大寒を過ぎ、毎日天気も悪いのでますます寒く感じますね。でも天気予報によると、今年は最低気温が高いので例年の平均気温に比べるとそんなに寒い年ではないそうですよ。
先日のブログで「風邪などひいていらっしゃいませんか?」と書いたのに、私は早速風邪をひいてしまいました。みなさまはお気をつけくださいね。
 
 さて、ホームページのトップでもお知らせしておりますが、東京での近代美術PartⅡ下見会を、予定より早くオープンいたしました!いつものように下見会の模様をご案内いたします。

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↑ 1Fは日本画と版画を展示しています。
  今回は宝石・時計の下見会が別の日程になったので、いつもよりスペースがゆ
  ったりです。お目当ての作品も探しやすいかもしれませんよ。


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↑ B1Fは洋画、外国絵画、工芸のフロアです。
  以前こちらのブログで長谷川利行の作品をご紹介しましたが、今回は山口長男
  の水彩もたくさん出品されます。お好きな方は、近代美術に出品されるLot.22
  《組形》(油彩)と合わせてチェックしてみてください!


今日も近代美術PartⅡの出品作品から1点ご紹介します。

GALLE

Lot.721 ガレ《蘭文彫花器》
H30.4×W14.6cm
胴部に陰刻銘
エスティメイト \2,000,000.~3,000,000


 
エミール・ガレ(1846-1904)と彼が築き上げた工房がつくり出した逸品です。

 エミール・ガレはフランス東部、ナンシー生まれ。父親もガラス器の製造・卸売業を営んでいました。若い頃から、文学、哲学、植物学などを学び、1866年、マイゼンタールのブルグン・シュヴェーラー商会の工場でガラス技術を研修。(1885-1896年の間、この工場はガレのガラス器の大部分を製造することになりました。)
 1877年、父の会社の経営を引き継ぎ、ガラス器、陶器、家具の製造販売を手掛けます。1889年のパリ万国博覧会で、ガラス部門グランプリ、陶器部門金賞、家具部門銀賞を受賞し、世界中の注目と名声を博しました。1894年には、ナンシーに本格的なガラス窯を設置して「芸術と産業の融合」を理想に掲げ、自社内での一貫生産を始めます。当時流行したジャポニスムの影響が色濃く表現された作風で知られ、アール・ヌーヴォー、ナンシー派の指導者としても活躍しました。1904年に没した後も、会社は彼の精神とともに引き継がれ、1931年までガレブランドを冠した優美なガラス器を生産しました。

 植物に造詣が深かったガレは、たびたび草花をモティーフとしましたが、今回出品される《蘭文彫花器》は、大振りの蘭の花をまるでガラスに閉じ込めたかのような、見事な総手彫りの作品です。ガレの鋭い観察力と巧みなグラヴュール※により、蘭を立体的に描出し、折り重なる花びらや葉の陰影、遠近などを繊細に表現しています。それゆえに、蘭がそこに咲いているかのような存在感や凛とした気品がもたらされているのでしょう。また、全体に、青、緑、茶のサリシュール※を大胆に施した緑の透明地にべっ甲色のガラスを被せることにより、微妙に変化する色彩の美を楽しむことができる作品です。


※ 用語解説
グラヴュール… 西洋式の彫刻技法。モティーフをレリーフ上に彫り出すこと。
サリシュール… ガラス素地に、緑青色に発色する酸化銅のような金属酸化物の
          粉末をまぶしつけ、部分的に斑紋を生じさせる技法。
    
                                   (執筆:S)

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棟方志功と谷崎潤一朗

 2月1日に開催されるオークションは、近代美術・近代美術PartⅡ、ジュエリー&ウォッチが同日開催されます。
 ここに出品される作品から、今日は棟方志功をご紹介します。


 棟方志功は1903年に青森で生まれ、小学校を卒業した後、働きながらも画家の志を捨てられず上京。独学で洋画を学びました。最初は油絵を制作していましたが、1925年、川上澄生の版画に感銘し版画制作を始めました。
 民藝派とも言われる河井寛次郎、富本憲吉らと知り合い、版画の裏から彩色を施す裏彩色を始めました。
 油絵、板画、肉筆など多種多様な制作方法と仏教、神話、文学作品など多種多様なモティーフで何千とも何万ともいわれる作品を創りあげました。


 今回出品されるLOT32《颯子(さつこ)の柵》は、谷崎潤一郎作「瘋癲(ふうてん)老人日記」の挿画として制作された作品です。1962年に初版が発行され、これによって谷崎は毎日芸術大賞を受賞しています。
 本作品で表現されている女性は、「颯子」という、主人公の老人・卯木督助(うき とくすけ)が惚れ込んだ息子の嫁の姿です。富と時間を豊かに併せ持つ77歳の老人は、颯子の脚に性的な魅力を感じ、妻の目を盗んでは、踊り子上がりで驕慢(きょうまん)な嫁から間接的に快楽を得ようとします。颯子もそれを利用して督助から宝石などを得、二人の共犯関係は生と死の対決へと向かいます。

 谷崎文学を象徴し、三島由紀夫からも称賛されたこの作品は、志功の装丁・挿画によって豊麗な官能美・古典美がいっそう高められたのです。
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 この他、LOT29《仰向妃の柵》、LOT31《振向妃の柵》は、岡本かの子が戦前、雑誌『女人芸術』の創刊号に発表した詩「女人ぼさつ」をもとに、棟方志功が制作した作品で、《女人観世音板画巻》の一つです。「足裏の土踏む力 女人われこそ観世音ぼさつ」という詩が書かれています。
 この詩に惹かれていた志功は、昭和24年に初めてこの作品を制作し、これによって昭和27年スイス・ルガノ国際版画展で優秀賞を受賞しました。「世界のムナカタ」となるきっかけとなった作品と言えるでしょう。


 御紹介した作品は、下見会場で実際にご覧頂くことができます。ぜひご来場をお待ちしております。

〈名古屋下見会〉
会期:1/20(火)・1/21(水) 10:00~18:00
会場:DAITEC SAKAE 6F クリエイトホール
展示作品:近代美術・JEWELLERY & WATCHES

< 大阪下見会〉
会期:1/23(金)・1/24(土) 10:00~18:00
会場:シンワアートオークション大阪営業所
展示作品:近代美術・JEWELLERY & WATCHES

〈東京下見会〉
近代美術PartⅡ: 1/20(火)~1/24(土) 10:00~18:00
※ カタログ記載の日程より、急きょ早めてオープンすることにいたしました!また、ご要望がありましたら、近代美術下見会中(~2/1)も作品をご覧いただけますので、会場にてスタッフまでお気軽にお声掛けください。

近代美術・JEWELLERY & WATCHES : 1/28(水)~1/31(土) 10:00~18:00
                         2/1(日) 10:00~12:00
会場:シンワアートミュージアム(当社1階)

オークション
日時:2/1(日) 14:00~(JEWELLERY & WATCHES・近代美術PartⅡ)
          17:00~(近代美術)
会場:丸ビル7階 丸ビルホール


(執筆者:I)

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名古屋&大阪下見会 開催いたします

 いよいよ寒さも厳しくなってまいりました。みなさま風邪などひいていらっしゃいませんか?
冬の乾燥は、私たちだけでなく絵画にとっても大敵です。お客様の大事な作品をお預かりしている当社では、加湿器が24時間社内のあちらこちらで活躍中です。絵画や陶芸をお持ちのみなさまも、この季節は特に保存にお気をつけくださいね。

 年末から2/1のオークションの出品作品をご紹介してきましたが、もうカタログはお手元に届きましたでしょうか?先日のブログでもお話ししました通り、今回はシンワ初めての試み、近代美術/近代美術PartⅡ/JEWELLERY & WATCHESの3ジャンル合同オークションとなります。いよいよ来週からは、下見会週間に突入いたします。名古屋、大阪、東京と出品作品が巡回いたしますので、ぜひぜひお近くの会場までお越しください!


〈名古屋下見会〉

会期:1/20(火)・1/21(水) 10:00~18:00
会場:DAITEC SAKAE 6F クリエイトホール
展示作品:近代美術・JEWELLERY & WATCHES


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↑ 前回の下見会風景です。
  今回は2回目となります。名古屋のみなさま、よろしくお願いいたします。


〈大阪下見会〉

会期:1/23(金)・1/24(土) 10:00~18:00
会場:シンワアートオークション大阪営業所
展示作品:近代美術・JEWELLERY & WATCHES


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↑ 大阪営業所での下見会風景です。
  大阪のみなさま、いつもご来場ありがとうございます。  

 名古屋と大阪では、近代美術とJEWELLERY & WATCHESの作品をご覧いただけます。
近代美術の出品作品は、当ブログやホームページ内でご紹介しました下村観山、山口長男、松本竣介、長谷川利行のほかに、杉山寧、サルバドール・ダリなど、個性豊かなラインナップとなっております。
 JEWELLERY & WATCHESも、カルティエやハリー・ウィンストンのダイアモンドネックレス、オーデマ・ピゲやブレゲの時計など、上質なアイテムが揃いました。宝石と時計はすべて実際にお手に取ってお試しいただけますので、お気軽にどうぞ。


〈東京下見会〉

近代美術PartⅡ: 1/19(月) 14:00~18:00
1/20(火)~1/24(土) 10:00~18:00
 ※ カタログ記載の日程より、急きょ早めてオープンすることにいたしました!また、ご要望がありましたら、近代美術下見会中(~2/1)も作品をご覧いただけますので、会場にてスタッフまでお気軽にお声掛けください。

近代美術・JEWELLERY & WATCHES
: 1/28(水)~1/31(土) 10:00~18:00
  2/1(日) 10:00~12:00
会場:シンワアートミュージアム(当社1階)



〈近代美術/近代美術PartⅡ/JEWELLERY & WATCHES オークション〉

日時:2/1(日) 14:00~(JEWELLERY & WATCHES・近代美術PartⅡ)
          17:00~(近代美術)
会場:丸ビル7階 丸ビルホール


みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

                                     (執筆:S)

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ART@AGNES 2009

 今年で五回目となるアートイベント、「ART@AGNES アグネスホテル アートフェア 2009」に参加してきました。毎年大好評のこのアートフェア、今回で惜しまれながらも最終回となりました。

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 約30件の現代美術ギャラリーが、神楽坂のホテルの一室を利用して作品を展示するこのイベントのスタイルは、多くの話題を集めました。
 活気あるギャラリーの活動に短時間で触れることができ、アートを購入するという刺激的な楽しみを身近に感じることができて、参加者にとってもとても楽しいものでした。


 昨年はオープン前日のVIPプレヴューに、行列ができるほどの人気で、シンワから参加させて頂いた社員も進むのが大変だったと驚いていましたが、今年も小雨が降りしきる中のプレヴューだったにも関わらず、この時点で大勢のお客様で会場は賑わっていました。
 今回は入場の人数が限定されていたため、関係者はエントリーチケットを入手するのに苦労したようです。
 
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 展覧会のオープニングプレヴューに行くと、まだ乾いていない油絵の、オイルの匂いが漂っていることがありますね。今回のイベントでもあちこちの部屋からオイルの香りが・・・。ギャラリーの方に「良いオイルの香りがしますね」と声を掛けると、「苦手な方もいらっしゃるんですよ」と笑っていらっしゃいました。


 美術館やギャラリーに展示されていると、作品の力で空間が満たされている感じがして、生活空間に設置された時が想像できなかったりしますよね。でも、ホテルのベッドサイドに彫刻や絵画が置かれた状態だと、イメージが沸いてきます。

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 あるギャラリーでは、新年に福をお裾わけ、というコンセプトで、福袋を販売していました。行列ができる人気ぶりで、私もワクワクしながら1点購入させて頂きました。
 中には、販売価格の数倍の価値があるグッズが!「福」と元気を頂きました!
 思えば、アートを買う喜びは、「お得」という価値観とは切っても切り離せないものかもしれませんね。

 今年も元気に様々なアートイベント情報をお届けしていきますので、ご期待下さい!

(執筆者:I)

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謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
本年も、引き続き弊社をご愛顧いただけますようお願い申し上げます。

世相を反映してか初詣の参拝客が常にも増して多い、
というニュースも流れていたこのお正月、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私もしっかり参詣し、一年の無事を祈って参りました。

さて、昨年に引き続き、2月1日に開催するオークションについてご紹介いたします。
皆さまお気づきかとは思いますが、実は今回のオークション、ジュエリー&ウォッチ / 近代美術Part2 / 近代美術という3つのセールを一日でお楽しみいただくことができるのです。
杉山寧の優品、西洋骨董、ジュエリー・時計まで幅広い作品が一堂に会しますから、今まで参加されたことのないジャンルの逸品と出会えるチャンスかもしれません。

カタログは今週9日に完成予定です。それまでは、このブログで出品作品をお楽しみくださいね。
本日は、長谷川利行の作品をご紹介いたします。

りこう1
長谷川利行「裸婦半身図」
23.5×18.5cm / ボードキャンバス・油彩 額装
落札予想価格:50万円~80万円<近代美術オークション出品>


東京の下町を放浪しながら絵を描いた長谷川利行は、裸婦像も数多く制作しています。フォーヴィスム風の作風で知られる利行ですが、1930年代後半に、街で行き倒れてからは特にタッチを主体とし、狂わしいほどに衝動的な画風を展開しました。様々な色彩がキャンバスに散る本作品においても、利行が猛烈な勢いで筆を走らせたことが窺えます。タッチに関心が置かれ、フォルムはその中に溶け込むようですが、裸婦の上半身には鮮やかな色彩を用いて骨格をしっかりと捉えています。
利行がこの裸婦に魅力を感じ、「描きたい」と強く惹きつけられたことを想像させる作品です。

長谷川利行の作品は当社のオークションにもたびたび出品され、そのたびに多くのお客様を惹きつけてきました。なかでも今回は、Part2・近代美術オークションに併せて8点が出品されます。先ほどご紹介した作品は近代美術オークションに出品されますが、Part2オークションに出品される7点も、小品ながら画家の魅力を堪能できること間違いなしです。

りこう2
長谷川利行「上野駅前車坂附近」
16.0×23.5cm / 紙・水彩 額装
落札予想価格:40万円~60万円<近代美術Part2オークション出品>


この機会に是非、激しさの中に静かな詩情を湛えた利行の作品をご覧ください。

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