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菱田春草の《朝顔》

こんにちは。 
梅雨とは思えないようなよいお天気ですね。
どうやら今週の前半は晴れの暑い日が続くようです。
もう海開きしている海水浴場も多いですし、
こんな日は海もいいですねー。

 先週の大阪下見会、東京のPartⅡ下見会にご来場くださったみなさま、
ありがとうございました。
 今週は、いよいよ近代美術、近代陶芸、ジュエリー&ウォッチの東京下見会が始まります!水曜日のオープンに向けて、社内では今日から展示作業に入っています。

 では今日も、土曜日の近代美術オークション出品作品から1点ご紹介いたします。

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Lot.12 菱田春草 《朝顔》
126.0×31.3cm
紙本・彩色 軸装
右下に落款・印
横山大観箱
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書つき
エスティメイト \1,000,000~1,500,000



 まずは、菱田春草(1874-1911)のご紹介。
横山大観と並び称される日本画の巨匠ですが、37歳という若さで亡くなってしまったために、その画業はわずか16年ほどの短い期間しかありません。
晩年の作品《黒き猫》(明治43年・永青文庫蔵)が重要文化財に指定されています。
 
 長野県に生まれた春草は、上京して狩野派の結城正明に学んだ後、1890年東京美術学校に入学。岡倉天心に学びました。1896年同校の教員となりましたが、1898年天心の辞職とともに自らも美術学校を去り、日本美術院の創設に参加。天心や盟友・横山大観とともに新しい日本画の創造を目指していきます。線描を用いない没骨彩色の方法で、空気や光線を表現した「朦朧体」の急先鋒として革新的な作品を発表しました。1903年から数年間にわたって、大観とともにインド、アメリカ、ヨーロッパを歴訪。1906年日本美術院が茨城県五浦に移転した後は、大観らと同地で画業に励み、琳派の装飾性や西洋画の技法を取り入れた作風を展開。晩年は、視力に異常をきたしながらもそれを感じさせない澄明な色彩の名作《落葉》、《黒き猫》などを制作しました。

 本作品は、この季節にぴったりの花、朝顔を描いた作品です。実際は今が見頃の朝顔ですが、旧暦に由来する季語としては、秋の季語となります。
 落款と印から、晩年の作でしょうか。この時期は、西洋画の構図と日本や中国の古典絵画の研究の成果を生かし、西洋の技と東洋の精神性を巧みに融合させた作品を制作しました。
 本作品では、朝顔のつるが見せる曲線の妙に画興をそそられたのでしょう。その様子を、縦に長い構図を活かして描いています。朝顔の葉に用いられた「たらしこみ」※の技法に目を奪われますが、鎖には没線描法が用いられており、春草らしい味わいが漂っています。大胆にとった余白と墨彩の中に際立つ鮮やかな青色が夏らしく、清々しい作品です。この作品がお部屋に掛かっていたら、真夏の暑い日もなんとなく涼しく感じられそうですね。

※俵屋宗達が始めたと言われる日本画の彩色技法。色を塗ってまだ乾かないうちに他の色をたらし、その滲みによって彩色の効果を出すもの。琳派の画家たちが盛んに用いた。

この作品は、今週東京でご覧になれます。
みなさまのご来場を心よりお待ちしています。

オークションスケジュールの詳細はこちら

(執筆:S)

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高麗青磁の再現

 くもりと晴れの繰り返しで湿気が多い日が続きますね。
天気予報で「これから本格的に暑くなります」と、まるで自分の責任のように申し訳なさそうに話す気象予報士さんを見て、ふっと笑いながらも「本当にもっと暑くなったらどうしよう」と心配になってきました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 シンワは来週のオークションに向けて、いよいよ明日から大阪下見会を開催します。
ジュエリー&ウォッチ・近代美術・近代陶芸オークションに出品される作品(近代陶芸のみ一部)をご覧いただけますので、お近くにお住いの方は是非お越しくださいませ。

 今回の近代陶芸オークションには、板谷波山の「青磁捻耳香爐」を始め、青磁作品が多数出品されますが、本日は、近代美術PartⅡオークション(陶芸)に出品される柳海剛の作品をご紹介したいと思います。
 皆様もご存知のように、青磁といえば韓国の高麗時代(10世紀~14世紀末)に作られた〈高麗青磁〉がその代表としてよく知られています。
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Lot.207 柳海剛 《青磁水注 二・急須》
H25.4×W17.3cm, H33.8×W21.5cm, H11.9×W17.6cm
各高台内に描き銘 各共箱
急須ナオシ有
★¥50,000~¥100,000



 柳海剛(1894年~1993年)は、高麗青磁の製造技術を当時のままに復活させた作家として有名ですね。韓国を始め、日本やアメリカなどで個展を開き、様々な陶磁器展覧会や博覧会で受賞するなど、精力的な制作活動を展開しました。他界する5年前に韓国の政府から人間国宝(韓国での正式名:無形文化財)に指定されたことで、高麗青磁の再現に一生、力を尽くした彼の功績がようやく知れ渡るようになりました。

 今回の近代陶芸オークションには、水注・花入・壺・香炉・香合など、様々な種類の柳海剛の作品が、7ロットに分けて出品されます。
 その中で、Lot.207の水注と急須は、高麗時代の< 象嵌技法>がそのまま使われ、高麗青磁の美しさを最もうまく再現させた作品の一つです。水注の表面に繊細に刻まれた綺麗な模様は、磁器自体が醸し出す華麗さと調和し、その魅力をもっと高めてくれますね。
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Lot.209 柳海剛 《青磁壺》
H46.6×D25.9cm
高台内に描き銘 共箱
★¥50,000~¥100,000


 また、Lot.209の《青磁壺》は、高麗青磁の最も典型的なものとしてよく見られる形をしています。口のところは丸く膨らみ、下に向かってどんどん細くなりながらも、不思議な安定感を持つその形を見ていると、高麗人の技術だけではなくその魂の復活にまで全力を尽くした、柳海剛の精神が伝わってくるようです。

 極めて薄く仕上げられた胴部の内面から漂うような青い色、その不思議な美しさを、皆様、是非見逃がさないでください!

【大阪下見会スケジュール】
7月10日(金)・11日(土)
10:00~17:00 御堂会館 南館 B1Fホール 

< 展示内容>
ジュエリー&ウォッチ / 近代美術 / 近代陶芸(一部)

(執筆:W)

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PartⅡ下見会始まります

 名古屋下見会にご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。
一週はさんで今週は、東京でPartⅡ、大阪で近代美術、ジュエリー&ウォッチ、近代陶芸、近代陶芸PartⅡの下見会がスタートします。
少々スケジュールが複雑になりますが、お目当ての作品をお見逃しないようにご越しくださいね。

 さて、本日はPartⅡの出品作品から1点ご紹介いたします。

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lot.741 K.P.M 《色絵「婦人像」陶板》
42.5×34.2cm(66.9×58.3cm)
裏に窯印


 西洋美術がお好きな方にとってはおなじみのK.P.Mですが、
「ずっと気になっていたけれど何の略称?」という方もいらっしゃるはず。
そんな方のために、本日は簡単にご説明いたします。

 K.P.Mは、1751年ドイツ、プロイセンの首都ベルリンに民間窯として開窯しました。ベルリン窯と呼ばれるのもこのためです。
 1763年プロイセン王フリードリヒ2世の所有となり、ベルリンK.P.M(Konigliche Porzellan Manufactur)窯、すなわち王家の青紋章をシンボルにした王立の磁器製陶所となりました。フリードリヒ2世が莫大な費用を窯の改良進歩のために支出すると、当時ヨーロッパ随一と呼ばれたマイセン窯を凌ぐ勢いで製陶技術が充実していきました。以後、歴代の王の庇護のもとに製作が続けられ、第1次世界大戦後は、国立磁器製陶所となりました。
 主な作品には、バロックやロココスタイルの高級食器や装飾品、17~18世紀の古典名画を模写した陶板画があります。

 今回出品される作品も、バロック美術を思わせる陶板です。
当時は宗教や神話が美術作品の主なテーマとされましたが、
ここでも描かれた婦人のポーズや漂う清らかさ、彼女を取り囲む天使たちが、
キリスト教の主題「無原罪のお宿り」を想像させます。

 「無原罪のお宿り」とは、聖母マリアが一切の原罪にそまることなく、その母アンナの胎内に宿ったとする教えで、神の意志による受胎を表したものです。描かれているのがアンナではなく、これから生まれてくるマリアであるということが、この主題の不思議なところですね。

光と影を効果的に使ったドラマティックな表現と柔らかな描写は、優秀な画家を多く抱えたK.P.M窯だから表すことができたものと言えるでしょう。

 今週、この作品は東京でご覧いただけます。
皆様のお越しを心よりお待ちしています。

オークションスケジュールの詳細はこちら

(執筆:S)

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名古屋下見会、明日から開催です!

本日、7月のオークションカタログが完成いたしました。
順次発送して参りますので、お手元に届くまでいましばらくお待ちください。

明日からは名古屋下見会を開催いたします。
お近くにお住いの方は、お誘いあわせの上、是非ご来場ください。
会場では、7月18日のジュエリー&ウォッチ・近代美術・近代陶芸オークションに出品される作品(近代陶芸のみ一部)をご覧いただけます。

さて、本日も近代美術オークションに出品される作品をご紹介いたします。


【オークション終了につき、図版は削除いたしました】


山口長男「孤」です。
この作品は、画家の晩年にあたる1976年9月に制作されました。
この時期、画業とともに山口のマチエールも充実期を迎えます。戦後から作品に描かれてきた矩形や円は、次第に拡大し、ほぼ画面全域を覆い尽くすようになり、代わってそこには切り込みのような線状の形が現れてきます。
 本作品は、晩年の作風の特徴が顕著に表れた一点です。黄土色は山口が自身の性格色と呼ぶ色であり、中国を表しているといいます。ここでは、弧を描くような中央の切り込みに向かって絵具を塗り重ねることに、山口の関心が注がれています。「重ねるということは、(中略)自分のまた養分になってゆく面があるはずですから、もうこれ以上いかないというまで繰り返し、充実が出るまで塗りますよ。」と、山口はこの頃、マチエールについて語っています。マチエールを塗り重ねることは、山口自身のためであるとともに、作品自体が豊かな生命力を獲得することでもあると言えるのではないでしょうか。


【名古屋下見会スケジュール】
6月26日(金)・27日(土)
10:00~18:00  DAITEC・SAKAE 6F クリエイトホール 地図はこちら

<展示内容>
ジュエリー&ウォッチ / 近代美術 / 近代陶芸(一部)

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美術品の管理について~梅雨編~

 こんにちは。どんより曇ったり、晴れたり、雷が鳴ったり…と、不安定な天気が続きますね。昨年の流行語大賞トップ10に選ばれた「ゲリラ豪雨」が、今年も各地で発生しているようです。大きな災害が起こらないことを祈るばかりですね。

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さて本日は、梅雨時期の美術品の管理についてお話したいと思います。

 じめじめとした日が続く梅雨は、美術品にとっても湿気が大敵となります。作品の支持体となっている布や紙は吸湿性が高いため、空気中の湿度によって状態が変化してしまいます。それを安定した状態に保つために適した湿度、温度があります。

 作品の種類や環境によっても若干異なりますが、お部屋に飾ったり、箱にしまって保管しておく際は、湿度50~55%、温度20~25℃が適しています。これ以上の湿度や温度で展示や保管を続けると、絵画ならカビ、版画や写真でも波打ちやシミが発生する原因となってしまいます。美術館や博物館では、年間を通してつねにこの基準内で一定の湿度や温度を保っています。お客様の大切な作品をお預かりしている当社でも、保管環境には注意を払っています。

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例えばご自宅の場合、注意が必要なのは…、水まわり付近、玄関や窓の周辺、押入れ、そしてエアコンの風向きでしょうか。

 キッチンやお風呂の近くはどうしても湿度が高くなりがちですし、玄関や窓付近は外気の影響を受けやすくなってしまいます。エアコンの送風が直接当たる壁なども、温度変化が大き過ぎるでしょう。また、押入れは作品の保管場所にされがちですが、湿気がたまりやすいため、もし保管するなら除湿をしたり、晴れた日に作品を出して虫干しすると良いかもしれません。

 日本画がお好きな方はよくご存じかもしれませんが、日本画を保管する際に桐箱を使うのは、水や熱、虫害に強く、箱内の湿度を一定に保つ効果があるからなんですよ。昔から着物の収納に桐タンスが使われてきたのも同じ理由です。

 美術品をお持ちの方は、大切な作品を長く楽しむために、飾っているお部屋や保管場所の環境と湿度をもう一度チェックしてみてくださいね。


(執筆:S)

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シンワブログへの反響

 先日お伝えしたとおり、本ブログは開設してから1周年を迎えました。

 これまでに、シンワアートジャーナルと連動して、展覧会チケットプレゼントを何回か行わせて頂きました。
 そのたびに、読者の皆様からご丁寧にアンケートにご回答いただきました。ありがとうございました。
 そこでは、「どのような作家を取り上げて欲しいですか」という質問に対し、貴重なご意見を頂いたり、「地方に住んでいるが、東京に行った際に展覧会に行きたいので」とコメント付きでチケットをご希望されたりするお客様がいらっしゃいました。
 そういったお客様方にお読み頂いているかと思うと、ブログ担当一同、嬉しい思いでいっぱいです。

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<これまでにお届けした展覧会レポート>

・全光榮(チョン・クァンヨン)展
・加山又造展
・三瀬夏之介展~冬の夏~
・ART@AGNES 2009
・Art Now in China 2008
・山口薫展
・石田徹也―僕たちの自画像―展
・高山辰雄遺作展
・浮世絵ベルギーロイヤルコレクション展
・純粋絵画を求めて―夭折の画家、佐伯祐三
・舟越桂 夏の邸宅 展

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 その他にも、各種メディアのプレスの方々から、ブログを通じて取材の依頼を受けたこともございました。ここで紹介して下さいと、美術コンペの概要が送られてきたこともあり、その度にありがたく取材させて頂きました。


 開催中の展覧会のレポートをお送りすることが多かったのですが、シンワブログでは全ての展覧会レポートで、主催者や美術館の方から図版の使用許諾を得るためにご連絡をお取りしています。
 そこで、担当学芸員の方から展覧会の裏話を伺うこともございました。

 出品作品の紹介については、お客様から「これが欲しい!」というお電話を頂くこともあります。既に終了したオークションであっても、インターネット上には情報が残っていますので、過去の出品作品情報であることもあります。それでも、次回に同様の作品が出品される時にご連絡を差し上げることもできますので、ぜひお問い合わせくださいね。

 本コーナーを通じて、シンワブログ担当は様々なアートシーンで活躍される方々と触れ合う機会を持つことが出来ました。ありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願い致します。

(執筆者:I)

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シンワブログ開設一周年 ・7月のオークションのご案内

こんにちは。
各地で梅雨入りが発表され、はっきりしないお天気が続く今日この頃ですが、皆さまお変わりありませんか。
お陰さまでこのシンワブログ、開設から一年を迎えることができました。
いつもこのページにお立ちよりくださる皆様に、ブログ執筆チームを代表してお礼申し上げます。
今後も読者の方々に楽しんでいただける記事、お役に立てる情報を掲載していきたいと思いますので、ご愛顧いただけますよう宜しくお願いいたします。

さて、本日は7月のオークションのご案内をお届けします。
7月18日に丸ビルで開催するオークションは、
「ジュエリー&ウォッチ / 近代美術Partll / 近代美術 / 近代陶芸」の4つです。
すっかりお馴染みになりつつありますが、今回も一日でたくさんのジャンルのセールをお楽しみいただけますので、是非会場へお越しください。

また、今月末より名古屋・大阪・東京の3か所で下見会を開催いたします。
こちらも、お誘いあわせの上、お気軽にご来場ください。

カタログは6月25日完成予定です。
カタログがお手元に届くまでしばらく時間がありますので、最後に近代美術Partllオークション出品作品を一点ご紹介させていただきます。
勝川春章「立美人図」です。

勝川春章


 ご存じのとおり、浮世絵は17世紀後半に登場した多色摺り木版画のことで、歌舞伎役者や、巷で評判の美人、相撲取り等を主題とし、そこから風景画や春画へと展開していきました。その洗練された構図は、19世紀の印象派にも影響を与えたと言われています。
 本作品は、役者似顔絵を得意とした春章が遊里の女を描いたものです。浮世絵は当時の一般市民のためのエンターテインメントでしたから、現在の芸能人やモデルにあたる歌舞伎役者や、街で評判の美しい遊女がよく描かれました。
 江戸時代までの日本では、髪の毛の生え際の美しさは、女性を評価する大きなポイントでした。ここでも、作家は額に沿った髪の毛の繊細な筋を、非常に丁寧に描いています。


勝川春章「立美人図」
87.3×29.7cm / 絹本・彩色 軸装
右下に落款・印
落札予想価格:250万円~350万円


~7月のオークション~
ジュエリー&ウォッチ / 近代美術Partll / 近代美術 / 近代陶芸
オークション:7月18日(土)
会場:
丸ビルホール(東京・丸の内) 地図はこちら
時間: 14:00(ジュエリー&ウォッチ / 近代美術Partll)
17:30(近代美術)
18:00(近代陶芸)
下見会:
【名古屋】
6月26日(金)・27日(土)10:00~18:00  DAITEC・SAKAE 6F
【大阪】
7月10日(金)・11日(土)10:00~17:00 御堂会館 南館 B1Fホール
【東京】
7月8日(水)~11日(土)10:00~18:00 シンワアートミュージアム
7月15日(水)~18日(土)10:00~18:00 / 最終日は12:00まで 同上

オークションスケジュールの詳細はこちら

 

 

 


(執筆:N)

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Archives展 開催中です

先週の浮世絵オークションにお越しくださった皆様、どうもありがとうございました。

さて、今週当社1Fのシンワアートミュージアムでは、「Archives」という展覧会を開催しております。
この展覧会は、芸大・美大受験のための美術予備校、湘南美術学院の主催で、学院出身の作家58名の作品を展示することにより、現在の美術作家たちの「Archives」、すなわち記録の全貌を表現するものです。

まだご覧になっていない方のために、展覧会の模様を少しだけご紹介します。

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1Fは立体作品がたくさん展示されています。
中央に立っているのは小柄な男の子、ではなく藤川真由子さんの《無題》という木彫の作品です。


気になる作品を見つけました。
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ASADA《MAYBE MAMA》
陶器、革、木材、金具、油性塗料ほか

陶器製の鎧です。装着するとこんな風になるとか。
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 鎧は戦いのとき、身を守る防具ですが、ASADAさんはそれを陶器という脆く壊れやすい素材で制作しています。各パーツともディテールにこだわり、つややかな仕上がりに。弱さと美しさの分だけ、シニカルな感じのする作品です。


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B1は平面作品が中心です。こちらでは、初日にオープニングパーティーや講演会が行われました。作家さんたちも来場されて、ご覧の通りの大盛況でした。


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出品作家さんの中にはこの方も。
キリン・アート・アワード2002で最優秀作品賞を受賞し、海外のオークションでも人気の高い佐藤好彦さんです。
 今回出品の《Business Prosperity》は、おなじみのギターのエフェクターをモチーフにした作品。エフェクターのつまみは25個、作品のサイズは25.0×25.0cmと、「25」にこだわって制作されたそうです。
《Business Prosperity》の意味は「商売繁盛」ですので、「しょうばいはんじょう」→「一升の倍と半升」→「二升と一升の半分」→「25」ということなんですね。リーマンショック以降、経済の分野では信じがたいような出来事がたくさん起こっていますが、そんな気持ちを明るくしてくれるような縁起のよい作品です。

ちなみに、昨日はこの方も来場されていました。
日本画家の千住博さんです。
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本多恵理さん(写真・右)の作品を熱心にご覧になっていらっしゃいました。


さて、今回の展覧会、普通のグループ展とは異なる特徴的なことがあるそうです。
それは、入札制のオークションによって作品の購入ができるということ。会場で展示をご覧になった後、その場でご希望の作品の入札のお申し込みができるとのことです。もしお気に入りの作品がありましたら、ご参加されてみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ:Archives実行委員会 0467-46-1338
                      (会期中のみ 03-3569-0030)
ホームページ:http://www.geocities.jp/archives_shonan/index.html

みなさまのご来場を心よりお待ちしています。


Archives
会期:2009年6月2日(火)~6月7日(日)
時間:10:00~18:00 ※最終日15:00まで
会場:シンワアートミュージアム(当社1F)
主催:湘南美術学院 
入場料:無料


(執筆:S)

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浮世絵 広重が描く風景画の最高峰

 5月のオークション週間終わりを飾るのは、浮世絵特別オークションです。北斎の肉筆のほか、今話題の春画もまとまった数で出品されます。


 なかでも今回のオークションカタログの表紙になっている歌川広重《木曾海道六拾九次 洗馬》は、広重の風景画の最高傑作とも言われます。
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LOT81 歌川広重《木曽海道六拾九次 洗馬》
23.1×36.9㎝
エスティメイト ¥6,000,000~9,000,000.

 《木曾海道六拾九次》は、版元の保永堂(ほうえいどう)が、《東海道五拾三次之内》の成功を受けて、木曽路・中山道を題材に企画した揃いものです。
 天保六年(1835)年頃、渓斎英泉(けいさい・えいせん)によって起筆され、中断されたため歌川広重が後を継ぎ、完成されました。


 本作品の舞台、洗馬(せば)は、現在の長野県塩尻市です。木曽義仲が、後に家臣となる今井兼平と邂逅し、そこで兼平が義仲の馬の足を洗うと、たちまち元気を取り戻したという伝説があることから、この地名がついたと言われています。

 画面手前から奥へと流れるのは、その清水に近い奈良井川(ならいがわ)。
 船人のゆったりと棹を漕ぐしぐさと川の緩やかな流れ、柳を揺らす夜風、満月に照らし出されて一体となる自然と人間の営みが、絶妙に調和した、シリーズ中の白眉です。


 本作品では、黄昏どきの微妙な空が、満月にヴェールを掛けたように棚引く紅色、空に夜の帳を下ろす墨のグラデーションで表現されています。
これは拭きぼかしという高度な職人の手わざを必要とし、後版では省かれてしまうことが多いものです。薄い色版を精妙に重ねることにこだわったと言われる広重の、制作当時に企図した芸術性がありありと感じることができる稀少な作品です。

 浮世絵オークション詳細はこちら

(執筆者:I)

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韓国のアートフェア

 先週は夏のような暑さにもかかわらず、Jewellery&Watches/近代美術PartⅡ/近代美術オークションにお越しくださったお客様、誠にありがとうございました。
 会場の盛り上がりと好結果から、今後に期待が持てるような素晴らしいオークションだったと思っております。

 本日は、今まで2回に渡ってご紹介いたしました韓国のアート情報の第3弾として、韓国で行われる国際アートフェアをいくつかご紹介したいと思います。


●キアフ (KIAF:Korea International Art Fair)
 韓国の国際アートフェアとしてよく知られているキアフは、韓国・日本・中国・台湾など、アジアの国々のメジャーなギャラリーのほかに、ヨーロッパやアメリカなど世界各国から約200のギャラリーがソウルに集まる大きなアートの祭典です。

 韓国画廊協会主催のキアフでは、その年一番話題を作った国を一つ選び、主賓国として招待しながらメインのスペースやその国のアートを紹介する機会を与えています。今年はインドが主賓国に選ばれたので、近年世界を舞台に活躍しているインド出身アーティストたちの新作がご覧いただけると思いますよ。

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キアフ2008会場:あまりにも展示スペースが広いので、歩きやすい靴が必須アイテムです!

2009 KIAFの日程
日付:2009年9月18日(金)~22日(火)
会場:COEX (Hall-C & Hall-D), Seoul Korea
URL:http://www.kiaf.org/


●ブサン(釜山)画廊芸術祭
 今年で27回目となった「ブサン画廊芸術祭」は、元々「画廊芸術祭」という名称のソウルで開催される国際アートフェアでした。キアフと同じく韓国画廊協会主催であるこのアートフェアは、開催場所をブサンに移し、キアフとはまた異なる国際アートフェアとしてその地位を確立しました。きれいな港町ブサンと美術という組み合わせは、なんだかロマンティックな出来事が起こりそうなイメージですね。毎年春に開催される「ブサン画廊芸術祭」は、今年はもう3月に終わり、来年の新しい出会いに向かって準備を進めているようです。

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2009年3月に行われた「ブサン画廊芸術祭」


●Art Figuratif & Art Seoul
 美術専門の企画会社であるマニフ(MANIF)が開催するアートフェアです。「具象大祭典」の第1部と「アート・ソウル展」の第2部に分けて行われるこのフェアは、<キム課長、美術館に出かける日>というタイトルをつけて、現在ソウルの美術の名所・芸術の殿堂で開催中です。ちなみにこのタイトルの「キム課長」は、日本でいうと「新橋のサラリーマン」といったところでしょうか。
 参加作家の全員に直接ブースを提供することで、作家と来場者の間にコミュニケーションを生み出そうというこのアートフェアは、作品に購入しやすい金額の定価がつけられています。まるでデパートで買い物をするように、一般の方々に作品をその場で気軽に買ってもらいたいという戦略なのでしょう。美術品購入は初めてというお客様にはぴったりの入門編のフェアです。
もちろん、韓国のコンテンポラリーアートの最先端を行く作家たちも多くブースを出していますので、もしかして今なら憧れの作家さんに出会えるかもしれませんよ。

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<キム課長、美術館に出かける日>の作家ブース

2009 Art Figuratif & Art Seoulの日程
日付:第1部「具象大祭典」2009年5月22日(金)~29日(金)
    第2部「アート・ソウル展」2009年5月30日(土)~6月4日(木)
会場:<芸術の殿堂>, Seoul Korea
お問合せ :82-2-514-9292
URL:http://www.sac.or.kr/eng/

(執筆:W)

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