夏季休業のお知らせ

こんにちは。
JEWELLERY & BRAND SHOPの林でございます。

花火大会や夏祭りなど
週末は賑やかな音色が聞こえてくる季節となりましたね。

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厳しい暑さが続いておりますが
皆さまお変わりございませんでしょうか。

さて、シンワアートオークションでは
下記の期間を夏季休業とさせて頂きます。

甚だ勝手ではございますが
何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

——————————【夏季休業のお知らせ】—————————————

休業期間:8月5日(金)~8月23日(火)

8月24日(水)より平常どおり営業致します。

また、JEWELLERY & BRAND SHOP
8月31日(水)10時より平常どおり営業致します。

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時節柄くれぐれもご自愛くださいませ。
またお会いできます日を楽しみにしております。

JEWELLERY & BRAND SHOP
販売担当 林

巨匠レンブラントの名作版画―《病人たちを癒すキリスト(100グルデン版画)》

こんにちは。
先週の近代美術PartⅡ下見会にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
暑かったり、涼しかったり、毎日不安定なお天気が続きますが、
月曜日には九州から東海地方にかけての梅雨明けが発表されました。
関東ももう夏はすぐそこですが、夏休みのご予定はお決まりでしょうか?

さて、23日(土)は、近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
今回も出品作品の中から、おすすめの一点をご紹介いたします。
この作品が当社に搬入されてきたとき、
作家名を聞いて驚き、作品を見て、「まさかこんなに貴重な作品を扱うことになるなんて…」と驚きました。
今もまだ目の前にあることが信じられません。

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33 レンブラント・ファン・レイン

《病人たちを癒すキリスト(100グルデン版画)》

紙面:29.1×40.5cm、図版:27.9×39.3cm
紙・エッチング、ドライポイント 額装
1648年頃作(原版)
ウォーターマーク:百合の模様が入った王冠飾りの盾とVの文字
本紙裏に書き込み「L maviette 1669」

The Illustrated Bartsch 50 Rembrandt Harmensz.van Rijin/edited by S.S.Dickey,P.60,No.74
A.Hind,A Catalogue of Rembrandt’s Etchings,No.236
G.Biorklund,Rembrandt’s Etchings True and False,a Summary Catalogue,P.106,BB49-1
Hollstein’s Dutch and Flemish Etchings,Engravings and Woodcuts XIX/compiled by C.White&K.G.Boon,Rembrandt van Rijin,P.64,B74
世界の版画名品選 2005年(和歌山県立近代美術館)出品

落札予想価格 ¥2,000,000~3,000,000

 代表作《夜警》(1642年作・アムステルダム国立美術館)で知られるレンブラント・ファン・レイン(1606-1669)は、輝かしい黄金時代を築いた17世紀のオランダ美術を代表する巨匠です。
聖書や神話の場面を描いた物語画、市民を題材とした肖像画を主なテーマとし、対象の細部や質量感、人物の豊かな感情表現を優れた画技によって精緻に描き出しました。
また、天から降り注ぐ光とそれが作り出す明暗の世界を表現することを追求したことから、「光と影の画家」と称されています。

《病人たちを癒すキリスト》は、レンブラントが生涯で300点あまり手掛けたと言われる版画において、最高峰と評される作品です。
画家の生前、その版画作品はおよそ20~30グルデンという価格でしたが、レンブラント自身がこの作品を買い戻した際、100グルデンという破格の高値を投じる羽目になったという逸話から、通称「百グルデン版画」とも呼ばれています。

「100グルデンは現代で言うといくら?」というのが気になるところですが、
当時の労働者の年収がおよそ200グルデン、レンブラントが弟子たちから徴収した年間授業料が100グルデンということから鑑みて、およそ100~150万円くらいだったのではないかと言われています。
(幸福輝『もっと知りたい レンブラント 生涯と作品』より)
また、当時活躍していた版画家たちの作品の多くは、1グルデン以下だったという話も残されていますので、やはり100グルデンがとてつもない金額だったことがわかります。

本作品では、新約聖書『マタイによる福音書』第19章に収められた4つのエピソードを題材とし、キリストが人々の病気を癒し、ファリサイ派の人々と夫婦について論争し、子供たちに祝福を与え、そして裕福な青年を戒める場面が同時に描かれています。
複数の話を一つの画面に表わしたこの構成は、レンブラントが制作の前に数多くの素描を描いて構想を練り、まとめ上げたものです。
また、画面右側には、緻密な描写と濃密で繊細な陰影を表わしたのに対し、画面左側はスケッチ的な描線によって対象を捉え、明るい光で照らし出されたように余白を多く残しています。
作品を見ると、右側と左側で、描法と明暗の表現がまったく異なることがわかりますね。
このように複数の題材や対照的な描法を混在させた表現は、当時としてはきわめて実験的で革新性に富んだものであり、その明暗の描写には画家の成熟した技術が見て取れます。

17世紀から今日に至るまで、「レンブラントの絵画に匹敵する表現」として称賛されてきたこの作品は、彼の芸術においてのみならず、版画史においてもきわめて重要な傑作と言えます。


s-33-3なお、《病人たちを癒すキリスト(100グルデン版画)》の原版は、1648年頃の作ですが、本作はウォーターマーク(透かし)から没後に摺られたものと思われます。
紙には、左の図のような透かしが入っています。「ストラスブールの百合」と呼ばれる文様の類型でしょうか?










この作品は、ただいま下見会にて展示中です。
ぜひ巨匠レンブラントの細密描写を間近でご覧ください。

下見会・オークションスケジュールはこちら
皆様のご来場を心よりお待ちしています。

(佐藤)

 

アンティークライカと100年の記憶

7月23日(土)開催の近代美術/近代美術PartⅡオークションでは、アンティークライカが2ロット出品されます。
モデルは共にライカⅠ(A型)[レンズ:エルマックス]、製造番号はそれぞれ「714」、「284」です。
本モデルの生産台数は約1500台にとどまり、且つ製造番号が1000番以内のものは870台しか生産されていないといわれています。製造年は共に1925年と、かなり初期。1920年代に飛行船を発明したフェルディナンド・ツェッペリンがエルンスト・ライツ社から280番のライカを贈呈されたというエピソードもあり、100年近く、世界の様々な瞬間を撮り続けてきたであろうこのカメラを、是非とも会場でご覧いただければと思います。

◆オークション開催概要はこちらから

◆オークション参加方法はこちらから

 

Lot.771 Leica Ⅰ(A) H6.6×W13.5×D4.3cm レンズ:エルマックス 50mm F3.5 シリアルナンバー714 落札予想価格¥1,000,000.~¥1,500,000.

Lot.771
Leica Ⅰ(A)
H6.6×W13.5×D4.3cm
レンズ:エルマックス 50mm F3.5
シリアルナンバー714
落札予想価格¥1,000,000.~¥1,500,000.

 

Lot.772 Leica Ⅰ(A) H6.6×W13.3×D4.2cm レンズ:エルマックス 50mm F3.5 シリアルナンバー284 落札予想価格¥2,000,000.~¥3,000,000.

Lot.772
Leica Ⅰ(A)
H6.6×W13.3×D4.2cm
レンズ:エルマックス 50mm F3.5
シリアルナンバー284
落札予想価格¥2,000,000.~¥3,000,000.

 

 

「ライカ」とは

アンティークカメラと言えば「ライカ」
多くの人が思い当たる、有名なカメラブランドの1つではないでしょうか。
1849年、ドイツに光学機器メーカーとして設立されたエルンスト・ライツ社は、1925年に大衆向けとしてライカⅠ(A型)を発表。この機体をきっかけに「ライカ」は世界中のカメラ愛好家を魅了するところとなりました。
アンティークライカは、欧米ではオークションアイテムとして広く流通し、近年アジアでも日本・中国を中心にコレクターによる蒐集が活発となっています。
 2012年にはオーストリアのオークションで、1923年に作られた市販用試作機(25台の内の1台)が当時のレートで216万€=約2億2300万円(手数料込)で落札されるという記録を作っています。

 

【SUMMER SALE開催のお知らせ】 JEWELLERY & BRAND SHOP

こんにちは。
販売スタッフの林でございます。

本格的な梅雨入りとなり、紫陽花がきれいな季節となりました。
みなさまお変わりございませんでしょうか。

さて、シンワアートオークションJEWELLERY & BRAND SHOPでは
6/15(水)よりサマーセールを開催致します。

[日時]6/15(水)~7/1(金) 10:00~17:30 
※セール期間中の土日祝は定休となります

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セール期間中は、店内のジュエリーを20%OFFにて提供させていただきます。
※オリジナルジュエリー、ブランド品を除きます

【サマーセールの特典①】
セール期間中ご来店いただいたお客様は
DM持参または店頭で『ブログを見た』と言ってくだされば
ジュエリ―の新品仕上げを1点無料で承ります!

ジュエリーの新品仕上げをすると輝きが戻り、
また身に着けてお出かけしたくなりますよね。
無料で仕上げられるこの機会にぜひお越しください。
※石やデザイン等によってはお受けできないものもございますので予めご了承ください

【サマーセール特典②】
私たち販売スタッフからのプレゼントとして
お持ちの宝石がもっと愛しくなる、気軽で楽しいティータイムをお届けいたします。

1,宝石のロマンチックな裏話
2,身体に合わせたジュエリーコーディネート術
3,宝石を長く楽しむために~ルーペの使い方や自宅でできるメンテナンス法~

ご予約制となっておりますので
ご希望の日時とお好みのタイトルをお電話でお知らせください。

おいしいコーヒーや紅茶とともに宝石の知識を深めてみませんか?
皆さまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

販売スタッフ 林

日本人に愛された英国民藝作家 ≪バーナード・リーチ≫

こんにちは。

先週末のワインオークションにご参加頂き誠にありがとうございました。今週末に開催されます「近代陶芸/古美術/近代陶芸PartⅡオークション」で連続したオークション開催も小休止。じめじめした梅雨も始まる気配ですが、気分だけでも晴れやかになるオークション下見会場へぜひ足をお運び気ください。

 

さて、今回ご紹介する作品はこちら。

 
 
LOT.169 バーナード・リーチ 「ガレナ釉大鉢」   H10.4×D49.5cm   高台内に描き銘「B.L.」、「1933」記  共箱 1933年作 ★¥1,200,000~¥ ¥1,800,000

LOT.169 バーナード・リーチ
「ガレナ釉大鉢」
  H10.4×D49.5cm
  高台内に描き銘「B.L.」、「1933」記
  共箱
  1933年作
★¥1,200,000~¥1,800,000

 

バーナード・リーチ(1887‐1979)は、民藝を代表する陶芸家の一人で、イギリスに於いても陶芸界の重鎮として名高い人物です。富本憲吉(1886-1963)、浜田庄司(1894-1978)らとも親交があり、同じくイギリスの陶芸家ルーシー・リー(1902‐1995)の一世代前の作家にあたります。

 

 

リーチは父の仕事の関係で香港で生まれました。生後間もなく母と死別、京都で英語教師をしていた祖父に引き取られ、3歳まで日本で過ごしています。香港や日本で育ったせいか、東洋の芸術に深い関心を持ち成長していきました。ロンドンの美術学校に入学した際に、留学中の高村光太郎や南薫造らと知り合ったリーチは、更に東洋の芸術に魅かれていきます。

そして22歳(1909年)の時に再び来日し、高村の紹介で日暮里に暮らし始めました。翌年には、富本憲吉と出会い意気投合、更に翌年には富本に通訳をしてもらい、入谷の六世乾山の元に弟子入りしました。リーチはその後も横浜の真葛香山の窯で絵付けを習うなどし、急速にその才能を伸ばしていきました。リーチ自身の窯も柳宗悦や黒田清輝の自宅で築くなど、如何にリーチが日本美術界で重要な位置を占めていたかが伺いしれます。

 

 1920年、来日して10年を過ぎたリーチは、イギリスに帰国しコンウォールのセント・アイヴスで浜田庄司と共に登り窯を築窯しました。この頃、イギリスの伝統技法スリップ・ウェアに見られる化粧土(スリップ)の技法を思いついたとされています。

 その後、リーチは視力が衰える85歳(1972年)になるまでの約50年間、作陶を続けました。英国と日本を行き来し、日本民藝館の設立にも関わるなど、両国の陶磁器の発展に尽し、92歳という長寿を全うしました。

 本作は、1933年・47歳の時の作品です。この頃はイギリスの伝統ある技法と日本の技法を融合させ、本国の人々にも受け入れられ始め、作家として脂の乗った時代であったともいえます。ガレナ釉の大皿は特に好まれ、山の裾野の家々へ向かう農夫の図柄は、代表的な作品のひとつです。

また、特筆すべきはこの箱書です。リーチは日本人のように、作品にタイトルを付けることがありません。そのせいか、共箱があることは大変珍しく、あったとしても、箱書を作品と同時期に書くことは少なかったようで、作品と箱書の年代が違うこともしばしばあります。今回の箱も、2年後の1935年に書かれています。そして何より珍しいのが、蓋の甲に描かれた大鉢の図柄です。よほど作品に思い入れがあったのか、持ち主に大いなる感謝を表してなのかは分かりませんが、一見する価値ある作品です。

 

 また、今回は古美術オークションも開催されます。

願経のコピー

鏡のコピー室町時代の足利尊氏が自署している願経や、赤烏元年(西暦238年)という年号の入った銅鏡といった歴史的価値ある重要美術品が出品されますので、ぜひご覧ください。

 

下見会・オークションスケジュールはこちら。

                                 執筆者:E

旅する詩人画家・池田遙邨の風景画―《芒原》

こんにちは。
GWは終わってしまいましたが、お出かけしたくなるような気持ちのいい季節になりましたね。
このまま梅雨がこなければいいのに、と思ってしまいます。

さて、今月21日(土)は近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
今回も出品作品の中からおすすめの作品を1点ご紹介いたします。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

101 池田遙邨 (1895-1988)

《芒原》
80.4×116.8cm
紙本・彩色 額装
昭和58年(1983)作
左下に落款・印
共シール
落札予想価格 
¥13,000,000~20,000,000

【展覧会歴】

「池田遙邨展」1984年(日本橋・髙島屋)

「池田遙邨展」1986年(渋谷・東急百貨店/日本経済新聞社)
「美の旅人 池田遙邨遺作展」1989年(京都国立近代美術館/毎日新聞社)
「旅情を描く日本画の巨匠 池田遙邨展」1992年(佐野美術館/静岡新聞社)
「美の旅人 池田遙邨回顧展」1992年(日本橋・髙島屋/毎日新聞社)

【文献】
『池田遙邨画集』(1984年/京都書院)№171
『池田遙邨画集 山頭火行く』(1991年/毎日新聞社)№38
『池田遙邨資料集』(1994年/倉敷市立美術館)P.185

皆様は池田遙邨をご存じでしょうか。
遙邨は大正時代に生まれ、92歳で逝去するまで、京都画壇で活躍した日本画家です。
生涯旅を愛して俳諧に親しみ、その体験をもとに様々に作風を変えながら洒脱な風景画を描き続けました。
当社のオークションには、いつも大和絵風の作品や南画風の作品が出品されますが、そちらを見慣れている方は、もしかしたら同じ作家の作品とお気づきにならないもしれませんね。
この《芒原》(すすきはら)は、遙邨の画業において最も評価の高い晩年期の作品です。

明治28年、岡山県に生まれた遙邨ははじめ洋画の道へ進みましたが、小野竹喬との出会いを機に日本画へ転向し、竹内栖鳳に入門します。京都市立絵画専門学校ではムンクやゴヤに傾倒し、昭和期に入ると清新な大和絵や富田溪仙に私淑した南画の画法による風景画を描き、帝展で高く評価されました。
戦後、いよいよその独自性を開花させ、幻想的で夢想的な心象風景を展開。そして、晩年には集大成にして代表作となった、俳人・種田山頭火の句境を絵画化した「山頭火」シリーズへと到達します。

本作品は「山頭火」に着手する前年の昭和58年(当時88歳)に制作された、50号の大作です。
一面に広がる白銀色の芒原から一匹の狐がひょっこりと顔を出す情景がユーモラスに表わされています。
旅先で出会った風景の中に小動物を配置するこのような作品は、昭和30年代から没年の「山頭火」まで描き続けられました。特に、狐と芒の題材は、第15回日展出品作《芒原》(昭和58年)や、最晩年の作品《すすきのひかりさえぎるものなし 山頭火》などにおいて繰り返し描かれていることから、遙邨自身がとても気に入っていたであろうこと、そして本作の時点ですでに山頭火の句の世界観が創りが創り上げられていたことがわかります。      
                              
さらに、本作では陽光を受けてきらきらと輝き、風に大きく揺れる芒の穂が、色面と描線による平面的な描写と画面全体に吹き付けた金彩によって表現されています。また、具体的な形が省略された遠景はまるで抽象絵画のようで、作品の幻想性と物語性をいっそう高めています。
老境の画家は、自然に遊ぶ小さな狐を微笑ましく見つめ、その元気で自由な姿に自分自身を仮託したのでしょうか。それゆえ、作品には年齢を感じさせないみずみずしい童心と豊かな詩情が漂っています。

こちらの作品は18日からの下見会にてご覧いただけます。
下見会・オークションスケジュールはこちら

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(佐藤)

JEWELLERY & BRAND SHOP ゴールデンウィーク休業のお知らせ

こんにちは。
JEWELLERY & BRAND SHOPの林でございます。

ツツジやハナミズキが美しい季節になりましたね。
皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

さて、JEWELLERY & BRAND SHOPでは
下記の期間をゴールデンウィーク休業とさせて頂きます。
甚だ勝手ではございますが
何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

———————【ゴールデンウィーク休業のお知らせ】——————————

休業期間:4月28日(木)~5月9日(月)

2015年5月10日(火)10時より平常どおり営業致します。

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JEWELLERY & BRAND SHOP
販売担当 林

加藤泉の「人のかたち」―《Untitled》

こんにちは。
先週の西洋美術オークションにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

前回のブログを更新したときは咲き始めたばかりだった東京の桜も、もうすっかり葉桜になってしまいました。少し寂しい気がしますが、桜の時期が終わると、GWはもうすぐそこですね!
今月はあと2回、「戦後美術&コンテンポラリーアート」と「BAGS/JEWELLERY&WATCHES」のオークションを開催いたしますので、ぜひGWのお出かけの前にお越しください。

今回も今週末のオークションの出品作の中からおすすめの作品をご紹介いたします。
個人的にはこの作家の木彫が大好きなのですが、今回はミュージアムピースといってもよい絵画の大作3点が出品されます。

【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

42 加藤 泉 (b.1969- )
《Untitled》
227.3×162.1cm
キャンバス・油彩
2007年作
裏にサイン・年代


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

《Untitled》
194.0×130.3cm
キャンバス・油彩
2007年作
裏にサイン・年代


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

《Untitled》
227.3×162.1cm
キャンバス・油彩
2007年作
裏にサイン・年代

「加藤泉 日々に問う」2010年(彫刻の森美術館本館ギャラリー 彫刻の森美術館)出品
『加藤泉 日々に問う』(2010年/彫刻の森美術館)6-a6-b6-c掲載
『加藤泉作品集 絵と彫刻』(2011年/青幻舎)P.70-71掲載
落札予想価格 ¥15,000,00025,000,000

加藤泉は、1969年島根県生まれ。1992年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。「VOCA展2002」(上野の森美術館)で注目を集め、その後は個展のほか、村上隆がキュレーションを務めた「リトルボーイ:爆発する日本のポップカルチャー」(2005年、ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク)や「第52回ヴェネチア・ビエンナーレ国際企画展」(2007年、イタリア館)など、国内外の様々なグループ展に出品し、人気を博しています。現在は海外のギャラリーに所属し、国際的に活躍中です。東京都現代美術館や国立国際美術館など、パブリックコレクションも多数。

加藤泉は、胎児のような宇宙人のような、あるいは妖精のような「人のかたち」をモティーフとした絵画と木彫を制作しています。2007年作のこの3点は、身体的特徴や構図からあたかも親子のようで、画面上から順にお母さん、男の子、お父さんをイメージさせます。しかし、それぞれは孤独な一つの生命体であり、互いの関係性も曖昧です。

裸体の彼らは、表情もなく無防備な様子で、水中の深遠あるいは無限に広がる宇宙のような空間を浮遊しています。透明感を湛え、光を内包した身体は体液のような多層の膜に覆われ、不可思議であるとともにいささかグロテスクです。しかし、その一方、プリミティブでどこかユーモラスな雰囲気をも感じさせます。
そして、それはまるで、人間の特性である知性や理性を獲得する以前の「原初の生命のかたち」のようであり、あるいは、それらを喪失して漂泊する遠い未来の人間の姿のようでもあります。

彼らの醸し出す不思議な空気をぜひ会場で体験してみてください。
この作品は13日からの下見会で展示いたします。
下見会・オークションスケジュールはこちら

皆様のご来場を心よりお待ちしています。

(佐藤)

未完の天才 速水御舟の《白毫寺》

こんにちは。
先週の近代美術PartⅡオークション下見会にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

先日東京でも桜の開花が発表されましたが、そろそろ全国各地でお花見が楽しめそうですね。
今週の26日(土)は近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
銀座のオークション会場は、千鳥ヶ淵や日比谷公園からも近いので、お花見の前後にぜひお立ち寄りください。

さて、今回も今週末のオークションの出品作の中からおすすめの作品をご紹介いたします。
この仕事をしていてもなかなか作品に出会えない上に、出会うたびに作風が異なるという、
とても貴重で魅力的な画家の一点です。


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Lot.87 速水御舟 《白毫寺》
57.4×42.2cm
絹本・彩色 額装
大正7(1918)年作
右下に落款・印
小林古径箱
『御舟作品集 中作編』(1970年/便利堂)№7
『速水御舟』(1975年/便利堂)№76
『速水御舟大成[一]明治・大正編』
(1999年/小学館)№108

落札予想価格 ¥8,000,000~12,000,000






速水御舟(1894-1935/明治27-昭和10)は、大正時代の日本画壇に現れた夭折の天才です。
一つの様式に固執せず、次々に新しい作風を展開し、「伝統的な日本画を破壊し、新しい日本画を建設する」という、亡き師・今村紫紅が掲げた目標を実践していきました。

明治27年、東京に生まれた御舟は、14歳のとき松本楓湖の安雅堂画塾に入門します。同門の今村紫紅に憧れて兄事し、気鋭の日本画家たちによる紅児会や赤曜会に参加。23歳の若さで日本美術院同人となり、一躍注目を集めました。大正9年、《京の舞妓》(東京国立博物館蔵)で日本画の領域を逸脱した細密描写へと移行し、画壇に賛否を巻き起こします。その後も、重要文化財に指定された《炎舞》(大正14年作・山種美術館蔵)や《名樹散椿》(昭和4年作・山種美術館蔵)などの制作を通して、新たな美の創造を果敢に追求していきました。

大正5年、敬愛する紫紅を病で失った御舟は、制作に打ち込むべく翌年に京都へ移住します。
その翌々年の大正7年(当時24歳)に制作された本作品は、奈良の古刹・白毫寺(びゃくごうじ)を題材としたものです。山門を挟んで上下に続く長い石段を登り、伽藍のある高台から大和平野や生駒山地を遥かに望む風景が表わされています。現在も白毫寺にはこの山門や石段が残されていますので、本作と同じ構図で風景を眺めることが出来るかもしれません。

本作に見られる、前景の大らかな線描と点描、大胆に省略された形、さらに画面上部に向かって階段を下りる不思議な構図は、紫紅が追求した南画の様式を取り入れて独自のアレンジを加えたものでしょう。その一方で、中景から遠景の潤いに満ちた色彩と色面による描写は、大和絵風の情趣に富み、写実的な眼差しも見て取れます。
このように南画と大和絵を融合させた作風は、横山大観や下村観山らから絶賛されたという、御舟の出世作《洛外六題》(大正6年作・焼失)と共通するもので、紫紅からの影響を踏まえ、次のステップへ進もうとする画家の強い意欲を感じさせます。
また、ここでは御舟が南画の連作に多用した黄土色に加え、群青色と緑青色を主調としており、その画業において短くも異彩を放つ「青の時代」(大正7~8年頃)の始まりを予感させます。

本作品は、ただいま開催中の下見会にてご覧いただけます。
オークション・下見会スケジュールはこちら

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

(佐藤)

【Spring SALE開催のお知らせ】 JEWELLERY & BRAND SHOP

こんにちは。
販売スタッフの林でございます。

桜前線の待ち遠しい今日この頃、
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

さて、シンワアートオークションJEWELLERY & BRAND SHOPでは
明日の3月16日よりSpring SALEを開催致します。

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―・―・―・―【Spring SALE 詳細】―・―・―・―

[日時] 2016年3月16日(水)~26日(土)

16・17・18・23・24・25日 10:00-18:00
19・22日 10:00-17:30
20・21日 休業
26日 9:30-オークション終了まで

セール期間中は店内のジュエリーを20%OFFにて提供させていただきます。
(オリジナルジュエリー、ブランド品を除きます)

※こちらのブログをご覧くださっているお客様は
 『ブログを見た』とスタッフにお伝えくださいませ。
 25%OFFでのご提供となります。

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ぜひともこの機会をお見逃しなく
皆様お誘い合わせの上お越しくださいますよう
ご案内申し上げます。

寒暖差が激しい日が続いておりますが
どうぞご自愛くださいませ。