12月近代陶芸、古美術、好み物特集開催

こんにちは。

先週は関東地方も雪に見舞われ急に寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、今週は近代陶芸/古美術/近代陶芸PartⅡオークションが開催されます。今回はさらに、裏千家歴代宗匠の「好み物」特集が組まれておりますので、まずはそちらをご案内致します。

 

 

 「好み物」とは、まさしく各歴代の宗匠が“好んだ”茶道具のことです。茶道具の場合、単なる箱書のあるものとは違い、道具そのものや箱書に「好」と記され区別されていることが多く、千利休の時代より始まりました。今でいう「いいね!」と同じようなことを日本の茶人達は江戸時代以前から行っていたのですね。歴代の“好み物”を実際にご覧になることで、それぞれの家元の美意識や茶の湯の変遷を窺い知ることができる良い機会になりますので、先匠の茶の世界をぜひ味わいにいらしてください。

LOT.107

 

 

また今回の「古美術」は、江戸時代に活躍した大家たちの作品が多数出品されます。

江戸時代前期の俳人・松尾芭蕉、江戸中期の文人画家・池大雅、蘭学者であり画家でもあった渡邉崋山、琳派の代表的な画家で乾山の兄でもある尾形光琳、そして江戸末期の禅僧、歌人、書家でもあった良寛。特に尾形光琳は三幅対に仕立てられた見応えのある作品です。

LOT.128 尾形光琳

本作の中幅に描かれた蘇東坡(そうとうば)(蘇軾そしょく)は、中国北宋の士大夫(文人官僚)。驢馬にまたがり、左手に手綱を持つ飄々とした姿が表わされており、左幅には梅の枝に休み、天を見上げる雀、右幅には竹の枝に降りようとする雀を対比させて描き出しています。軽やかで巧みな筆致、そして墨の濃淡、線の太さと細さのバランスを生かした洒脱な画面構成が見事であり、光琳の洗練された美的感覚を窺わせてくれます。

 

そして今回の「近代陶芸」では、板谷波山の彩磁呉須繪の香爐が1点と氷華磁の香爐が2点、富本憲吉の金銀彩の大皿と香爐、楠部彌弌の彩えんの花瓶、加守田章二の彩色壷、そして加藤唐九郎のぐい呑と、各大家の代表作とも言えるべき名品が出品されます。特に加藤唐九郎の志野のぐい呑は弊社でのお取り扱いは初めてです。紫匂(むらさきにおい)を彷彿とさせる色味としっかりとした絵付。「陶玄」とはっきり入った掻き銘は、1981年頃のものです。それぞれの作家の最高峰と呼ばれる技法を、ぜひご覧ください。

LOT.168 唐九郎

下見会・オークションスケジュールはこちら

執筆者:E

国吉康雄 哀歓のアメリカン・ドリーム

こんにちは。
先週の近代美術PartⅡ下見会にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
先日東京にも木枯らし1号が吹き、すっかり寒くなりましたね。
都内ではそろそろ木々が色づき始め、通勤途中や外出先で紅葉のきれいな場所を見つけるのが楽しみになってきました。

さて、今週19日(土)は近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
このたび、オークションではあまり目にすることのない国吉康雄の作品が3点出品されることになりました。
近代美術のカタログでは特集を組みましたが、当ブログでもご紹介いたします。

国吉康雄(1889-1953)は、アメリカと日本、二つの国の間で揺れながら、「アメリカン・シーンの画家」として活躍した人物です。日本では今日まで定期的に展覧会が企画され、近代美術を代表する画家のひとりとして評価されてきましたが、アメリカにおいても没後60年以上を経た今、注目を集めています。
昨年には、スミソニアン・アメリカ美術館(ワシントンD.C.)にて没後最大規模の回顧展「The Artistic Journey of Yasuo Kuniyoshi」が開催され、およそ44万人という動員数を記録しました。エドワード・ホッパーやジョージア・オキーフと並ぶアメリカの20世紀美術を代表する画家として、その再評価が進められているようです。

国吉康雄とは…
 新天地への夢を抱き、17歳で単身アメリカに渡り、労働者として働きながらワシントンやニューヨークで美術を学びました。やがてフォーク・アートに通じる素朴な作風で評価を得て、1930~40年代には憂愁の漂う女性像を、戦後は鮮烈な色彩によるサーカスの主題を展開。1952年にはヴェネチア・ビエンナーレのアメリカ代表に選ばれるなど、その画業はまさしくアメリカン・ドリームを体現したものであり、戦前から戦後にかけての美術界を牽引する存在にまで上り詰めました。
 しかし、その成功の一方で、国吉が生涯アメリカの市民権を得ることはなく、日本人移民排斥や第二次世界大戦といった度重なる苦難に苛まれ、アメリカと日本の間に立つ者として激動の時代に翻弄された画家でもあります。


s-116



116 《カフェの女》

32.8×26.1cm
紙・パステル、鉛筆、コンテ 額装
左上にサイン
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付

落札予想価格

★¥8,000,000~15,000,000







 
カフェやバーで酒を煽り、煙草を燻らせる女性像は1930年代に多く描かれたモティーフ。国吉康雄というと、こうしたアンニュイな女性像をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
本作のように、都市生活者の孤独や寂寥感を表現した作品は、当時多くのアメリカの人々の共感を呼んだといいます。灰色を主調とする本作では、国吉らしい螺旋状のタッチが見て取れ、所々に塗布された白色の効果によって画面は光を含み、女性の都会的な雰囲気が引き立てられています。


s-117

117 《黒い花瓶》
76.1×51.2cm
キャンバス・油彩 額装
1925年作
左下にサイン
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
『国吉康雄画集』(1978年/求龍堂)№36
『YASUO KUNIYOSHI ネオ・アメリカン・アーティストの軌跡』(1990年/福武書店)№120

落札予想価格 ¥3,500,000~6,000,000






1925年(当時36歳)のフランスへの長期旅行中に制作されたものでしょうか。滞在中、国吉は友人のジュール・パスキンから、新しい主題に挑戦することと対象を目前にして描くことを勧められ、新たに静物とサーカスの女の題材に取り組みました。
本作ではフォーク・アートとキュビスムの手法を取り入れ、花やテーブルを複数の視点から捉えて構成し、クニヨシ・ブラウンと称された豊かな茶色を用いて平面的に描き出しています。その背景となる、黒く塗り込められたカーテンの奥の空間は謎めいた雰囲気を醸し出し、花の存在感と独特のデフォルメを際立たせるようです。


s-118

118 《A BLONDE》
30.5×22.9cm
板・カゼイン 額装
1946年作
右上にサイン
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
『YASUO KUNIYOSHI ネオ・アメリカン・アーティストの軌跡』(1990年/福武書店)№297

落札予想価格 ¥10,000,000~18,000,000







第二次世界大戦後の1946年(当時57歳)に制作された本作は、カゼインによる作品です。カゼインは牛乳に含まれるたんぱく質からなるメディウムで、国吉は1940年頃から、速乾性がありマットな質感に仕上がるこの素材を好んで用いました。
本作の頬杖をつく姿は、国吉が繰り返し描いたポーズであり、女性は何かを思い悩んでいるように見て取れます。しかし、明るい色彩の背景のためか、戦時中までの女性像がまとっていた絶望感や悲しみは薄れ、その表情には未来への希望や期待感も淡く漂うようです。

国吉は、自身が描く女性像を、「Universal Woman」(普遍的女性像)と呼びました。
退廃的で憂愁を帯びたこの女性像は、大恐慌から第二次世界大戦へと続くアメリカの世相を反映したものであり、社会の周辺で懸命に生きる女性たちがモデルとなっています。また、その作品には、時代の荒波に揉まれ、アメリカと日本の間で苦悩し葛藤する国吉自身の姿も重ね見ることができそうです。

ぜひ下見会場で国吉康雄の「Universal Woman」をご覧ください。
下見会・オークションスケジュールはこちら
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

加藤泉の「人のかたち」2

こんにちは。
今月は4週連続オークションを開催しております。
先週までの西洋美術、BAGS/JEWELLERY&WATCHES、ワインオークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

さて、今週29日(土)は、戦後美術&コンテンポラリーアートオークションを開催いたします。
通常のオークションに加え、横尾忠則×smartアートカー《CAR-leidoscope》のチャリティーオークションも開催いたしますので、ふるってご参加ください。

今回も出品作品の中から、おすすめの作品をご紹介いたします。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】
105  加藤 泉(B.1969)

《無題》
h.142.8×w.41.0×d.60.0cm
h.112.5×w.28.7×d.40.5cm
h.135.3×w.31.0×d.49.0cm
木・油彩・アクリル・石・椅子
2008
「加藤泉 日々に問う」2010年(彫刻の森美術館)出品
『加藤泉作品集 絵と彫刻』(2011年/青幻舎)P.47-49掲載

落札予想価格 ¥8,000,000.-¥12,000,000.


4月の戦後美術&コンテンポラリーアートオークションに絵画の大作が出品され、当ブログでもご紹介しました。
2016年4月12日のブログ
その折、「木彫が好きなのですが…」と言っていたら、本当にやって来てくれました。
待望の大きな木彫作品です!

加藤泉は、胎児のような、宇宙人のような、あるいは精霊のような、「人のかたち」をモティーフとした絵画と彫刻を一貫して作り続けている作家です。
2003年頃から手掛け始めた木彫は、加藤にとって絵画に新たな示唆をもたらす存在であり、現在まで絵画と木彫、相互に影響を与え合いながら制作されてきました。粗く削った木材を油絵具やアクリル絵具で彩色して作り上げられる、その「人のかたち」は、絵画のように正面性が強調されていること、彫刻家であれば必須と考えるだろう「自立すること」を重視しない不安定な造形に特徴があり、加藤の画家としての視点が生かされています。

2008年作の本作は、4月のオークションに出品された絵画同様、父、母、子という家族をイメージさせる三人像。加藤の木彫の中でも、代表作の一つとしてよく知られた作品です。
鑿で大胆に削られた跡がはっきりと残る彼らの肌には、少数民族のボディペイントのような鮮やかな色彩と模様が施され、隆起した目には色とりどりの石が埋め込まれています。まるでトーテムポールやアフリカの仮面のような、プリミティブで呪術的な雰囲気と存在感を漂わせる一方で、その身体はどこか頼りなく、空虚さをも感じさせます。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】
小さな男の子を挟んで両側に
お父さんとお母さん。
近づいて見ると、目に埋め込まれた石がキラキラしてきれいですが、不気味でもあります。


さらに、「人のかたち」と植物が融合した本作では、三人の口に植物が芽吹き、つぼみを膨らませ、花を咲かせています。身体の一部が植物と化してもなお、きちんと椅子に腰掛ける無表情で無防備な彼らは、原初の生命というよりはむしろ、感情を押し殺して社会生活を営む現代人のようです。このように自然と一体となった人の姿を表現することを通して、加藤は生命の営みを見つめ、人間の存在の意味を問いかけているのでしょうか。

現在、加藤泉は富山県の入善町下山芸術の森 発電所美術館にて「この世界に生きている 加藤泉×陳飛」という二人展を開催中です。
そちらには高さ360cmを超える木彫作品が出品されているようですが、本作のような迫力とユーモアのある作品がまた当社にも来てくれるといいなと思います。

下見会・オークションスケジュールはこちら
下見会場では、三人が椅子に腰掛けて皆様のご来場をお待ちしております。
ぜひ彼らに会いにいらっしゃってください。

(佐藤)

いのる、ねむる、みつめている―智内兄助の世界

こんにちは。
先日の近代陶芸/近代陶芸PartⅡオークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
今年は飛び石連休になってしまいましたが、今日から秋のシルバーウィークですね。
お出かけされる方も多いかと思いますが、各地であまりお天気がよくないのが残念です。
台風も来ているそうですので、旅行先のお天気にはお気をつけくださいね。

さて、来週は近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
今回は智内兄助の作品がたくさん出品されることになり、カタログでは特集ページを組みました。
回顧展に出品されるような名作が揃っていますので、一部をブログでもご紹介いたします。

智内兄助(ちない きょうすけ)とは…
1948年、愛媛県生まれ。1967年東京藝術大学油画科入学、1974年同大学院修了。
在学中、日本画の画材や技法に魅了される一方で、当時流行していたアクリル絵具にも関心を抱き、和紙にアクリル絵具で描くという、古今東西の技法を組み合わせた現在のスタイルを確立しました。1971年には「シェル美術賞展」にて佳作賞を受賞し、画壇にデビュー。
1980年代に入ると、智内芸術を代表するテーマ、着物姿の童女のシリーズを展開し、1984年第27回安井賞展に初入選。1992年、毎日新聞に連載された宮尾登美子の小説『藏』の挿絵を担当し、大きな話題となりました。近年は、瀬戸内の風物や花を題材とした作品を手掛け、フランスでも定期的に個展を開催しています。

まずはこちら。
第33回安井賞展にて佳作賞を受賞した作品です。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

Lot.115 《桜狩遊楽図Ⅰ》
228.7×228.9cm(1辺162.0cm)
板にキャンバス・ミクストメディア 額装
1989年作
『智内兄助画集』(1989年/展開堂)№2
第33回安井賞展 1990年 (セゾン美術館/安井曾太郎記念会)出品
智内兄助展 1995年(小田急美術館/毎日新聞社)出品
落札予想価格 ¥1,000,000~2,000,000

近世の桜狩の風景に、少女が迷い込んだような幻想的な雰囲気が漂っています。
現世と彼岸のはざまに存在するような土俗的で絢爛豪華な画世界の中で、こちらをじっと見つめている、あるいは静かに眼を閉じる童女や少女―それは、智内兄助の代名詞であり、画家にとって運命的とも言えるテーマです。
本作は大画面にキャンバスや箔などを貼付し、アクリル絵具で描いた作品ですが、ご注目いただきたいのは信じられないような細密描写です。智内が蒔絵用の細筆を用いた緻密なハッチング(細かい平行線を引き重ね、質感や陰影を表現する技法)によって、少女の滑らかな肌を表わすことはよく知られていますが、大作をこのような密度で描き込む集中力は、驚異的としか言いようがありません。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

右:Lot.112 《雛連れⅠ》                        左:Lot.111 《雛連れⅡ》
      162.0×60.2cm                                                  162.0×60.4cm
        紙・ミクストメディア 額装                                      紙・ミクストメディア 額装
  1989年作                                                               1989年作
  左下に印・年代                                                       右下に印・年代
   『智内兄助画集』                                                       『智内兄助画集』
       (1989年/展開堂)№6                                               (1989年/展開堂)№5
      智内兄助展 1995年                                                智内兄助展 1995年
    (小田急美術館/毎日新聞社)出品                             (小田急美術館/毎日新聞社)出品
  落札予想価格                                                          落札予想価格
        ¥500,000~1,000,000                                                ¥500,000~1,000,000

 
 
《雛連れ》というタイトルの通り、左の少女はお雛様を、右の少女はお内裏様を背負っています。
雛人形というモティーフ、明治や大正の頃のようなクラシカルな着物と、下地に使用された揉み紙や古紙が土俗的でミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
今回は一点ずつの出品となりますが、ぜひ一対でご所蔵いただきたい作品です。


そして、こちらは智内兄助の代表作と言ってもよいでしょう。

【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

Lot.113 《藏・冬麗か》

116.7×91.0cm
板・ミクストメディア 額装
1994年作
左下に印
裏に署名・タイトル・年代
智内兄助展 1995年(小田急美術館/毎日新聞社)出品
智内兄助展「藏」 1997年(蕨市立歴史民俗資料館)出品

智内兄助展 1997年(喜多方市美術館)出品
落札予想価格 ¥1,000,000~2,000,000

小説『藏』の映画化の際に制作されたポスターの原画です。

描かれているのは、主人公の盲目の美少女・烈でしょうか。物語の舞台は酒蔵なので、烈の頭上には杉玉も表わされています。清らかでありながら、溢れるような情念を感じさせる作風が、小説の世界観とぴったり合致しています。


【オークション終了につき、画像は削除させていただきました】

Lot.116 《ばこ(TASHIGOMANG of BHUTAN)》
142.2×174.8×20.2cm
ミスクトメディア

1987年作
左下に印・年代
『智内兄助画集』(1987年/求龍堂)№81
『1987 智内兄助』(1987年/青年社)№3

『智内兄助画集』 (1989年/展開堂)№66
落札予想価格 ¥1,000,000~2,000,000

これは、智内がブータンを旅した際に目にした、チベット仏教のタシ・ゴマン(立体の曼荼羅)からインスピレーションを受けて制作された立体作品です。二次元的、三次元的な表現の融合によって作品の物語性が高められ、祭壇画のような神秘性も感じさせます。
少女は皆こちらをじっと見つめていますが、まるで作品を鑑賞する私たちを彼女たちのいる世界へと誘っているようです。

21日(水)からの下見会では、ここでご紹介しきれなかった作品もあわせて、全8点展示いたします。
大画面に繰り広げられた智内の耽美的な世界観をぜひ会場でご堪能ください。
下見会・オークションスケジュールはこちら

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(佐藤)

4周年記念セール開催のお知らせ

こんにちは。
販売スタッフの田部井です。

ようやくしのぎやすい季節となりましたが、いかがお過ごしですか。

さて、シンワアートオークションJEWELLERY & BRAND SHOPはこのたび開店4周年を迎えることになりました。これもひとえに皆様方のお引き立ての賜と心より感謝いたしております。

つきましては、開店4周年を記念いたしまして、日頃のご愛顧をいただいております皆様方への感謝の意をこめて記念セールを開催いたしますので、ぜひご来店くださいますようお願い申し上げます。

[日時]  9/14(水)~9/24(土) 10:00~17:30

※下見会開催時(14~17,21~23)は10:00~18:00の営業時間となります。
※9/24(土)は10:00~12:00  15:00~オークション終了時までとなります。
※セール期間休日:18(日),19(月)

また、お持ちのジュエリーの新品仕上げが1点無料になるサービスも行っております。
是非この機会にご自宅に眠っているジュエリーをピカピカにしてみてはいかがでしょうか?

たくさんの皆様にお会いできることをスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。

%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%83%ab%e7%94%bb%e5%83%8f

 

 

 

 

 

 

 

9月陶芸オークション作品ご紹介

こんにちは。

夏休みはいかがお過ごしだったでしょうか?年々暑さが増している気がしますが、まだまだ残暑が続きますのでどうかご自愛くださいませ。

 

さて、9月10日(土)に近代陶芸/近代陶芸PartⅡオークションが開催されます。

オークションスケジュールのページでご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、注目の作品のご紹介です。

 

LOT.307楠部彌弌 「彩えん(土へんに延)春近し花瓶」 H24.0×D19.4cm 高台内に印銘「彌」 共箱 1974年作 「いろづちの美六十年 楠部彌弌彩えん展」出品 東急百貨店本店他/1974年【図録付】 「日本の美・彩えんの至芸 楠部彌弌作陶展」出品 ルーブル宮・パリ装飾美術館/1977年  落札予想価格:¥1,000,000~¥2,000,000

LOT.307楠部彌弌
「彩えん(土へんに延)春近し花瓶」
H24.0×D19.4cm
高台内に印銘「彌」
共箱 1974年作
「いろづちの美六十年 楠部彌弌彩えん展」出品 東急百貨店本店他/1974年【図録付】
「日本の美・彩えんの至芸 楠部彌弌作陶展」出品 ルーブル宮・パリ装飾美術館/1977年 
落札予想価格:¥1,000,000~¥2,000,000

楠部彌弌は、明治30年(1897)に京都で貿易陶器工場を営む家の長男として生まれました。特定の師匠を持たなかった彌弌は、古典陶磁器をはじめ様々な技法に挑戦しましたが、その中でも「彩えん」(薄く溶かした色つけの磁土を堆朱の手法で何回か塗り重ねて文様化したもの)という独自の技法に辿りつき、近代陶芸界に確固たる地位を築きました。

本作は、昭和49年(1974)・74歳で制作したものです。円熟味を増したその技術は衰えることなく、同年に彩の新作展を開催するに到りました。この「春近し」というタイトルからも分かる通り、草木が芽吹く頃の情景を切り取ったものです。他の作品では芽が拡大され描かれているものもありますが、本作は遠くから木々を望んでいる風景であり、器体全面に図柄を張り巡らせています。よく見ればそこには青と茶の芽が混在し、春へと移ろいゆく時間の流れが見て取れ、シンプルな形と色の美を追求した集大成ともいうべき作品です。

またこのほかに、

加守田章二「壷」や、北大路魯山人「於里遍長板鉢」なども出品されます。

LOT.303加守田章二「壷」 H24.0×D14.5cm 底部に掻き銘「章」、「一九七六」刻 共箱(1978年) 1976年作 落札予想価格:¥800,000~¥1,200,000

LOT.303加守田章二「壷」

H24.0×D14.5cm
底部に掻き銘「章」、「一九七六」刻
共箱(1978年)
1976年作
落札予想価格:¥800,000~¥1,200,000

 

 

加守田の1976年作のものでは、久々に出品される図柄です。

ドットと波形の線文といい、色調といい、加守田らしさが随所に現れています。

 

 

LOT.317北大路魯山人 「於里遍長板鉢」 H7.2×W36.0cm 高台内に掻き銘「ロ」 共箱 友斎箱   落札予想価格:¥3,000,000~¥4,000,000

LOT.317北大路魯山人
「於里遍長板鉢」
H7.2×W36.0cm
高台内に掻き銘「ロ」
共箱 友斎箱
 
落札予想価格:¥3,000,000~¥4,000,000

魯山人らしいしっかりとした長板鉢です。

織部の釉薬がつややかに綺麗に出ている点と、斜格子の交わるところに丸紋を配置し幾何学的な図柄を力強く描いている点が魅力の逸品です。

 

ぜひ、実際に作品をご覧ください。

 

下見会スケジュールはこちら。

 

                                          執筆者:E

夏季休業のお知らせ

こんにちは。
JEWELLERY & BRAND SHOPの林でございます。

花火大会や夏祭りなど
週末は賑やかな音色が聞こえてくる季節となりましたね。

IMG_3902

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厳しい暑さが続いておりますが
皆さまお変わりございませんでしょうか。

さて、シンワアートオークションでは
下記の期間を夏季休業とさせて頂きます。

甚だ勝手ではございますが
何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

——————————【夏季休業のお知らせ】—————————————

休業期間:8月5日(金)~8月23日(火)

8月24日(水)より平常どおり営業致します。

また、JEWELLERY & BRAND SHOP
8月31日(水)10時より平常どおり営業致します。

—————————————————————————————————

時節柄くれぐれもご自愛くださいませ。
またお会いできます日を楽しみにしております。

JEWELLERY & BRAND SHOP
販売担当 林

巨匠レンブラントの名作版画―《病人たちを癒すキリスト(100グルデン版画)》

こんにちは。
先週の近代美術PartⅡ下見会にお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
暑かったり、涼しかったり、毎日不安定なお天気が続きますが、
月曜日には九州から東海地方にかけての梅雨明けが発表されました。
関東ももう夏はすぐそこですが、夏休みのご予定はお決まりでしょうか?

さて、23日(土)は、近代美術/近代美術PartⅡオークションを開催いたします。
今回も出品作品の中から、おすすめの一点をご紹介いたします。
この作品が当社に搬入されてきたとき、
作家名を聞いて驚き、作品を見て、「まさかこんなに貴重な作品を扱うことになるなんて…」と驚きました。
今もまだ目の前にあることが信じられません。

s-33-1















33 レンブラント・ファン・レイン

《病人たちを癒すキリスト(100グルデン版画)》

紙面:29.1×40.5cm、図版:27.9×39.3cm
紙・エッチング、ドライポイント 額装
1648年頃作(原版)
ウォーターマーク:百合の模様が入った王冠飾りの盾とVの文字
本紙裏に書き込み「L maviette 1669」

The Illustrated Bartsch 50 Rembrandt Harmensz.van Rijin/edited by S.S.Dickey,P.60,No.74
A.Hind,A Catalogue of Rembrandt’s Etchings,No.236
G.Biorklund,Rembrandt’s Etchings True and False,a Summary Catalogue,P.106,BB49-1
Hollstein’s Dutch and Flemish Etchings,Engravings and Woodcuts XIX/compiled by C.White&K.G.Boon,Rembrandt van Rijin,P.64,B74
世界の版画名品選 2005年(和歌山県立近代美術館)出品

落札予想価格 ¥2,000,000~3,000,000

 代表作《夜警》(1642年作・アムステルダム国立美術館)で知られるレンブラント・ファン・レイン(1606-1669)は、輝かしい黄金時代を築いた17世紀のオランダ美術を代表する巨匠です。
聖書や神話の場面を描いた物語画、市民を題材とした肖像画を主なテーマとし、対象の細部や質量感、人物の豊かな感情表現を優れた画技によって精緻に描き出しました。
また、天から降り注ぐ光とそれが作り出す明暗の世界を表現することを追求したことから、「光と影の画家」と称されています。

《病人たちを癒すキリスト》は、レンブラントが生涯で300点あまり手掛けたと言われる版画において、最高峰と評される作品です。
画家の生前、その版画作品はおよそ20~30グルデンという価格でしたが、レンブラント自身がこの作品を買い戻した際、100グルデンという破格の高値を投じる羽目になったという逸話から、通称「百グルデン版画」とも呼ばれています。

「100グルデンは現代で言うといくら?」というのが気になるところですが、
当時の労働者の年収がおよそ200グルデン、レンブラントが弟子たちから徴収した年間授業料が100グルデンということから鑑みて、およそ100~150万円くらいだったのではないかと言われています。
(幸福輝『もっと知りたい レンブラント 生涯と作品』より)
また、当時活躍していた版画家たちの作品の多くは、1グルデン以下だったという話も残されていますので、やはり100グルデンがとてつもない金額だったことがわかります。

本作品では、新約聖書『マタイによる福音書』第19章に収められた4つのエピソードを題材とし、キリストが人々の病気を癒し、ファリサイ派の人々と夫婦について論争し、子供たちに祝福を与え、そして裕福な青年を戒める場面が同時に描かれています。
複数の話を一つの画面に表わしたこの構成は、レンブラントが制作の前に数多くの素描を描いて構想を練り、まとめ上げたものです。
また、画面右側には、緻密な描写と濃密で繊細な陰影を表わしたのに対し、画面左側はスケッチ的な描線によって対象を捉え、明るい光で照らし出されたように余白を多く残しています。
作品を見ると、右側と左側で、描法と明暗の表現がまったく異なることがわかりますね。
このように複数の題材や対照的な描法を混在させた表現は、当時としてはきわめて実験的で革新性に富んだものであり、その明暗の描写には画家の成熟した技術が見て取れます。

17世紀から今日に至るまで、「レンブラントの絵画に匹敵する表現」として称賛されてきたこの作品は、彼の芸術においてのみならず、版画史においてもきわめて重要な傑作と言えます。


s-33-3なお、《病人たちを癒すキリスト(100グルデン版画)》の原版は、1648年頃の作ですが、本作はウォーターマーク(透かし)から没後に摺られたものと思われます。
紙には、左の図のような透かしが入っています。「ストラスブールの百合」と呼ばれる文様の類型でしょうか?










この作品は、ただいま下見会にて展示中です。
ぜひ巨匠レンブラントの細密描写を間近でご覧ください。

下見会・オークションスケジュールはこちら
皆様のご来場を心よりお待ちしています。

(佐藤)

 

アンティークライカと100年の記憶

7月23日(土)開催の近代美術/近代美術PartⅡオークションでは、アンティークライカが2ロット出品されます。
モデルは共にライカⅠ(A型)[レンズ:エルマックス]、製造番号はそれぞれ「714」、「284」です。
本モデルの生産台数は約1500台にとどまり、且つ製造番号が1000番以内のものは870台しか生産されていないといわれています。製造年は共に1925年と、かなり初期。1920年代に飛行船を発明したフェルディナンド・ツェッペリンがエルンスト・ライツ社から280番のライカを贈呈されたというエピソードもあり、100年近く、世界の様々な瞬間を撮り続けてきたであろうこのカメラを、是非とも会場でご覧いただければと思います。

◆オークション開催概要はこちらから

◆オークション参加方法はこちらから

 

Lot.771 Leica Ⅰ(A) H6.6×W13.5×D4.3cm レンズ:エルマックス 50mm F3.5 シリアルナンバー714 落札予想価格¥1,000,000.~¥1,500,000.

Lot.771
Leica Ⅰ(A)
H6.6×W13.5×D4.3cm
レンズ:エルマックス 50mm F3.5
シリアルナンバー714
落札予想価格¥1,000,000.~¥1,500,000.

 

Lot.772 Leica Ⅰ(A) H6.6×W13.3×D4.2cm レンズ:エルマックス 50mm F3.5 シリアルナンバー284 落札予想価格¥2,000,000.~¥3,000,000.

Lot.772
Leica Ⅰ(A)
H6.6×W13.3×D4.2cm
レンズ:エルマックス 50mm F3.5
シリアルナンバー284
落札予想価格¥2,000,000.~¥3,000,000.

 

 

「ライカ」とは

アンティークカメラと言えば「ライカ」
多くの人が思い当たる、有名なカメラブランドの1つではないでしょうか。
1849年、ドイツに光学機器メーカーとして設立されたエルンスト・ライツ社は、1925年に大衆向けとしてライカⅠ(A型)を発表。この機体をきっかけに「ライカ」は世界中のカメラ愛好家を魅了するところとなりました。
アンティークライカは、欧米ではオークションアイテムとして広く流通し、近年アジアでも日本・中国を中心にコレクターによる蒐集が活発となっています。
 2012年にはオーストリアのオークションで、1923年に作られた市販用試作機(25台の内の1台)が当時のレートで216万€=約2億2300万円(手数料込)で落札されるという記録を作っています。

 

【SUMMER SALE開催のお知らせ】 JEWELLERY & BRAND SHOP

こんにちは。
販売スタッフの林でございます。

本格的な梅雨入りとなり、紫陽花がきれいな季節となりました。
みなさまお変わりございませんでしょうか。

さて、シンワアートオークションJEWELLERY & BRAND SHOPでは
6/15(水)よりサマーセールを開催致します。

[日時]6/15(水)~7/1(金) 10:00~17:30 
※セール期間中の土日祝は定休となります

201606_jb_sale_web

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セール期間中は、店内のジュエリーを20%OFFにて提供させていただきます。
※オリジナルジュエリー、ブランド品を除きます

【サマーセールの特典①】
セール期間中ご来店いただいたお客様は
DM持参または店頭で『ブログを見た』と言ってくだされば
ジュエリ―の新品仕上げを1点無料で承ります!

ジュエリーの新品仕上げをすると輝きが戻り、
また身に着けてお出かけしたくなりますよね。
無料で仕上げられるこの機会にぜひお越しください。
※石やデザイン等によってはお受けできないものもございますので予めご了承ください

【サマーセール特典②】
私たち販売スタッフからのプレゼントとして
お持ちの宝石がもっと愛しくなる、気軽で楽しいティータイムをお届けいたします。

1,宝石のロマンチックな裏話
2,身体に合わせたジュエリーコーディネート術
3,宝石を長く楽しむために~ルーペの使い方や自宅でできるメンテナンス法~

ご予約制となっておりますので
ご希望の日時とお好みのタイトルをお電話でお知らせください。

おいしいコーヒーや紅茶とともに宝石の知識を深めてみませんか?
皆さまのご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。

販売スタッフ 林