BAGS/JEWELLERY & WATCHES 下見会始まります


先週の近代陶芸/近代美術PartⅡ(陶芸)オークションにお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。今週はBAGS/JEWELLERY & WATCHESオークションを開催いたします。28日水曜日から銀座のシンワアートミュージアムにて下見会が始まりますので、是非お立ち寄り下さい。

皆様、ルビーとサファイアが同じ鉱物だということをご存知ですか?赤と青、全く異なる色を持つ2つですが、元はコランダムという同じ石からできています。
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諏訪恭一(2002)『宝石2 品質の見方と価値の判断のために』世界文化社

上の表の石はすべてコランダムです。生成される際に混ざる物質の比率によって、大きく分けて虹と同じ赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色が生み出されます。そして、この中の赤いものをルビー、それ以外のものを全てサファイアと呼びます。
さて、9月の誕生石はサファイアです。石言葉は誠実。今回はサファイアについてご紹介します。
ラテン語で「青」という意味を持つサファイア、その名の通り、美しい青色のものが高値で取引されています。主な産地はカシミール、ミャンマー、タイ、スリランカ、オーストラリアです。それぞれの産地ごとに色味、透明度が異なりますが、とりわけカシミール産のコーンフラワー(矢車草)ブルーと呼ばれるサファイアの美しさは格別です。その少し白みがかりながらも高い透明度と彩度を持つ、上品で優しいブルーは他の追随を許しません。カシミールでは現在商業ベースでの採掘が行われていないため、カシミール産サファイアの取り引きは主にオークションで行われますが、大きく競り上がることが多いのも特徴です。
サファイアの価値は、青色及びパパラチアサファイアと呼ばれるオレンジがかった艶やかなピンクの石を除き、基本的に色名ではなく美しさで決まります。値段も、とても高価なものからアクセサリーレベルのものまで様々です。透明度があり、明るく鮮やかな輝きを持つものが良いとされていますが、これだけ多彩な石ですので、ご自身の目で見て美しいと思うものを選ぶのが一番です。様々な色のサファイアで彩られたジュエリーで遊ぶも良し、お好みの色を持つ一石を見つけて輝きを愛でるも良し、お気に入りのサファイアジュエリーを探すのは、とても楽しそうですね。

今週のオークションでは6点サファイアの商品が出品されますが、その中のいくつかをご紹介します。
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(左)
Lot147 サファイア ダイアモンドリング
エスティメイト ¥50,000~100,000
(右)
Lot155 サファイア ダイアモンドブレスレット
エスティメイト ¥100,000~200,000

その他、今回の下見会では、Lot244 ダイアモンドネックレス(by Cartier)をぜひご覧ください。
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Lot244 ダイアモンドネックレス(by Cartier)
エスティメイト ¥5,000,000~7,000,000

ダイアモンドの連のネックレスは度々出品されますが、このネックレスのダイアモンドの輝きにはブランドジュエリーのクオリティーの高さを再認識させられます。手にとって気品ある輝きをご自身の目でご確認くださいませ。

皆様のご来場を心よりお待ちしています。