いよいよ寒さも厳しくなってまいりました。みなさま風邪などひいていらっしゃいませんか?
冬の乾燥は、私たちだけでなく絵画にとっても大敵です。お客様の大事な作品をお預かりしている当社では、加湿器が24時間社内のあちらこちらで活躍中です。絵画や陶芸をお持ちのみなさまも、この季節は特に保存にお気をつけくださいね。
年末から2/1のオークションの出品作品をご紹介してきましたが、もうカタログはお手元に届きましたでしょうか?先日のブログでもお話ししました通り、今回はシンワ初めての試み、近代美術/近代美術PartⅡ/JEWELLERY & WATCHESの3ジャンル合同オークションとなります。いよいよ来週からは、下見会週間に突入いたします。名古屋、大阪、東京と出品作品が巡回いたしますので、ぜひぜひお近くの会場までお越しください!
〈名古屋下見会〉
会期:1/20(火)・1/21(水) 10:00~18:00
会場:DAITEC SAKAE 6F クリエイトホール
展示作品:近代美術・JEWELLERY & WATCHES
↑ 前回の下見会風景です。
今回は2回目となります。名古屋のみなさま、よろしくお願いいたします。
〈大阪下見会〉
会期:1/23(金)・1/24(土) 10:00~18:00
会場:シンワアートオークション大阪営業所
展示作品:近代美術・JEWELLERY & WATCHES
↑ 大阪営業所での下見会風景です。
大阪のみなさま、いつもご来場ありがとうございます。
名古屋と大阪では、近代美術とJEWELLERY & WATCHESの作品をご覧いただけます。
近代美術の出品作品は、当ブログやホームページ内でご紹介しました下村観山、山口長男、松本竣介、長谷川利行のほかに、杉山寧、サルバドール・ダリなど、個性豊かなラインナップとなっております。
JEWELLERY & WATCHESも、カルティエやハリー・ウィンストンのダイアモンドネックレス、オーデマ・ピゲやブレゲの時計など、上質なアイテムが揃いました。宝石と時計はすべて実際にお手に取ってお試しいただけますので、お気軽にどうぞ。
〈東京下見会〉
近代美術PartⅡ: 1/19(月) 14:00~18:00
1/20(火)~1/24(土) 10:00~18:00
※ カタログ記載の日程より、急きょ早めてオープンすることにいたしました!また、ご要望がありましたら、近代美術下見会中(~2/1)も作品をご覧いただけますので、会場にてスタッフまでお気軽にお声掛けください。
近代美術・JEWELLERY & WATCHES
: 1/28(水)~1/31(土) 10:00~18:00
2/1(日) 10:00~12:00
会場:シンワアートミュージアム(当社1階)
〈近代美術/近代美術PartⅡ/JEWELLERY & WATCHES オークション〉
日時:2/1(日) 14:00~(JEWELLERY & WATCHES・近代美術PartⅡ)
17:00~(近代美術)
会場:丸ビル7階 丸ビルホール
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
(執筆:S)
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カテゴリー別アーカイブ: 近代美術
謹賀新年
新年あけましておめでとうございます。
本年も、引き続き弊社をご愛顧いただけますようお願い申し上げます。
世相を反映してか初詣の参拝客が常にも増して多い、
というニュースも流れていたこのお正月、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私もしっかり参詣し、一年の無事を祈って参りました。
さて、昨年に引き続き、2月1日に開催するオークションについてご紹介いたします。
皆さまお気づきかとは思いますが、実は今回のオークション、ジュエリー&ウォッチ / 近代美術Part2 / 近代美術という3つのセールを一日でお楽しみいただくことができるのです。
杉山寧の優品、西洋骨董、ジュエリー・時計まで幅広い作品が一堂に会しますから、今まで参加されたことのないジャンルの逸品と出会えるチャンスかもしれません。
カタログは今週9日に完成予定です。それまでは、このブログで出品作品をお楽しみくださいね。
本日は、長谷川利行の作品をご紹介いたします。
長谷川利行「裸婦半身図」
23.5×18.5cm / ボードキャンバス・油彩 額装
落札予想価格:50万円~80万円<近代美術オークション出品>
東京の下町を放浪しながら絵を描いた長谷川利行は、裸婦像も数多く制作しています。フォーヴィスム風の作風で知られる利行ですが、1930年代後半に、街で行き倒れてからは特にタッチを主体とし、狂わしいほどに衝動的な画風を展開しました。様々な色彩がキャンバスに散る本作品においても、利行が猛烈な勢いで筆を走らせたことが窺えます。タッチに関心が置かれ、フォルムはその中に溶け込むようですが、裸婦の上半身には鮮やかな色彩を用いて骨格をしっかりと捉えています。
利行がこの裸婦に魅力を感じ、「描きたい」と強く惹きつけられたことを想像させる作品です。
長谷川利行の作品は当社のオークションにもたびたび出品され、そのたびに多くのお客様を惹きつけてきました。なかでも今回は、Part2・近代美術オークションに併せて8点が出品されます。先ほどご紹介した作品は近代美術オークションに出品されますが、Part2オークションに出品される7点も、小品ながら画家の魅力を堪能できること間違いなしです。
長谷川利行「上野駅前車坂附近」
16.0×23.5cm / 紙・水彩 額装
落札予想価格:40万円~60万円<近代美術Part2オークション出品>
この機会に是非、激しさの中に静かな詩情を湛えた利行の作品をご覧ください。
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2008年の感謝をこめて
今日はクリスマス。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。少々早いようですが、当社は今日が仕事納めです。銀座の街はまだクリスマスツリーがキラキラとしていますが、社内では年末らしく整理整頓と大掃除の日となりました。(もちろん通常業務もきっちり行いました!)
今年もみなさまには大変お世話になりました。今年のシンワの大きな出来事といえば、初めて海外でオークションを開催したことでしょうか。2009年は、記念すべき創立20周年の年となります。来年も、引き続きご愛顧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
明日から当社は冬季休業に入ってしまいますが、シンワアートミュージアム(当社1階)では27日(土)まで「via art 2008 EFD」を開催しておりますので、ぜひぜひお越しくださいね!作品の展示のほかに、明日は多方面で活躍中の漫画家、辛酸なめ子さん×美大生のみなさんのトークショー、明後日はパフォーマンスも行われる予定です。
さて、今日は来年ひとつめのオークションとなる、2/1開催の近代美術オークションの出品作品をご紹介します。みなさまへのお歳暮がわり?になりますかどうか…。
おもて:《牛の話》
うら:《人物》
Lot.14 松本竣介《牛の話・人物》
紙面:27.1×36.3cm 画面:23.7×32.9cm
紙・水彩、鉛筆 額装
1945年作
右下にサイン・タイトル・年代
東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書付
エスティメイト \1,000,000.~1,300,000.
戦争とともに生きた夭折の画家、松本竣介の作品です。36歳で亡くなったために作品数も限られており、オークションに出品されること自体珍しい画家ですが、昨年7月のPartⅡオークションに素描が出品された際には、大変な人気となりました。
松本竣介は、1912年東京生まれ。少年時代に転居した岩手で、病のため聴力を失ってしまいます。しかし、それがきっかけで「見ること」に没頭し始め、17歳で画家を目指して上京。太平洋画会研究所では、靉光や麻生三郎らとともに制作に励み、ルオーやモディリアーニなどパリの画家たちに影響を受けながら、生涯のテーマとなった都市の景観に魅せられていきました。また、自宅を「綜合工房」と称して随筆・デッサン誌『雑記帳』を刊行し、美術雑誌『みづゑ』に論文を発表するなど、社会への発言を積極的に続けました。日中戦争から第二次世界大戦へと続く暗い時局の中で、政治的イデオロギーからの芸術の自立を、ヒューマニズムの立場で訴え続けた画家です。
竣介は1点の油彩画を制作するために、鉛筆スケッチ、それを構成したデッサン、原寸大の下絵、下絵に濃淡の調子を加えた素描、タブローのうち、3つから4つの工程を経て完成に導いたと言われています。「線は僕の気質なのだ」という自身の言葉通り、その作品は、伸びやかで表情豊かな線の魅力に溢れています。とりわけスケッチやデッサンは、油彩画の源泉となっただけでなく、強烈に線そのものの輝きを放ち、竣介の純粋な心と鋭い感受性を最もみずみずしく伝えるものと言っても過言ではありません。
本作品は、《牛の話》の裏面に《人物》が描かれたもの。表面《牛の話》に、「二十・二・四」と記されていることから、1945年2月に制作された作品です。中央に立つ大きな牛に、建物や人間といった都市の景観のイメージを重ねています。こういったモンタージュ風の作品は1938年頃から描かれていますが、本作品では軍艦や荷車が描かれており、激動の1945年という世相が反映されているようです。また、終焉へと向かう戦争をまるで皮肉るかのように、哀しく、ユーモラスな表情を湛えた牛の姿に、社会と向き合い、時代に抗いながらその潮流を描きとめようとした画家の気概を感じさせます。
裏面の《人物》のモデルは、その風貌から妻・禎子夫人でしょうか。1945年の3月、夫人は出産のため郷里島根県松江市に疎開しており、東京に残った竣介とは数年の間離れて暮らすこととなります。もし、表面《牛の話》と同じ時期に制作されたものならば、本作品はしばしの別離の前に描かれたものなのでしょう。目を伏せたその柔らかな表情には、竣介の妻に対する愛情が溢れています。また、夫人像の傍らには、夫人の襟元と思われる部分に注目したものと手を組み合わせたスケッチが描かれています。特に、手は、竣介が魅力を感じ、しばしば強調して描いたモティーフです。耳の聴こえない竣介にとって、手は5本の指のつくり出す複雑な形によって、ときに顔の表情よりも雄弁で直接的に語りかけてくる存在だったのでしょう。裏面に描かれたこの作品も、その瞬間、画家が強く惹かれたものが、素早く生き生きと捉えられています。
それではみなさま、よいお年をお迎えください!
来年もシンワアートオークションをどうぞよろしくお願いいたします。
(執筆:S)
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日曜日は近代美術オークション
先週のコンテンポラリーに引き続き、近代美術オークションの下見会がオープンしました。
もうご覧いただきましたでしょうか?
まだお越しになっていないお客様、今週のオークションは11/9(日)ですので、
明日土曜日は18時まで、日曜日は13時まで下見会を開催しております。
ぜひぜひお越しください!
いつもお聴きくださってる皆様、ありがとうございます!
今回も20作品分ご用意してあります。
さて、秋は大きな展覧会が目白押しですが、
東京国立博物館で開催中の「大琳派展」はご覧になりましたか?
先日入場者数が20万人を突破し、連日大混雑のようですね。
金銀をふんだんに使用した豪華な色彩と、豊かなデザイン性が今見ても新鮮ということで、多くの雑誌に取り上げられ、ブームが再燃しているようです。
今回の近代美術オークション出品作家の中にも、琳派に憧れ、その影響を受けた人たちがいます。加山又造や平松礼二の装飾美へのこだわりは、まさに現代の琳派と呼んでもよいかもしれません。
特に、Lot.35 前田青邨《風神雷神》は、俵屋宗達や尾形光琳など、琳派の絵師たちが描き継いだ画題です。風神と雷神が乗る雲には、彼らにならって青邨が得意とするたらし込みの技法を使っています。
ですがもちろん、神様たちの愛嬌のある表情、線の魅力と墨の味わいを生かした表現はまさしく青邨流です。

↑ 1F日本画コーナー。加山又造や平松礼二はこちらに展示しています。
また、最近は琳派とともに注目を集めつつあるのが民藝。ご存じの方も多いかと思いますが、民藝とは「民衆の工芸」のこと。民衆の生活のための実用品を指す言葉として柳宗悦が提唱し、陶芸家の濱田庄司、河井寛次郎、版画家の棟方志功らが、人間の生活に欠かせない「平常の美」を豊かに表現しました。
1F棟方志功コーナー →
今回はたくさん出品されます。
というわけで、本日ご紹介するのはこちら。
棟方志功の作品です。
Lot.28 《門舞頌 古記の柵》
各紙面:127.5×61.0cm 各画面:125.0×58.0cm
紙・板画 額装
各印あり
各棟方志功鑑定委員会鑑定登録証付
エスティメイト \2,500,000 – \4,000,000
昭和16年、第16回国画会展に《門舞男女神人頌》として出品した全16柵のうちの4柵。この4柵(《東西南北頌》と題された)のみは先行して昭和14年に発表されました。今回のオークションに出品される本作品も4柵で1組、同じ板木を使って摺られた同型作品になります。この画題について、志功は次のように語っています。
「題材は仏さまに類したものがそれまでに多いので、神さまの形をかりてと思い、大和武尊以前の化け物、歴史の上にまだ姿をあらわさない混沌たる世界の人物を板画にしようと思いました。木花咲爺姫(このはなさくやひめ)、弟橘姫(おとたちばなひめ)代から段々に神代にさかのぼって十六枚の板木に彫り、八曲一双の屏風にしようと思ったのです。門舞という意味は、日本の一番最初の者たち、いわゆる門の中ではなく、門の外までのところ、大和武尊を門に入る人として、それ以前の超性の者を対象にしたところからきた名です。そういう者が、手をあげ足をあげ踊りを踊っている。」
(『生誕100年記念 棟方志功展―わだばゴッホになる―図録』 より)
門の中とは、ヤマトタケルが登場する日本の歴史のこと。ここでは、ヤマトタケル以前の門の外、つまり歴史以前の混沌とした世界に住む神々が踊る姿を中心に描きだしています。
4柵は左から、《ヤマトタケルの柵》、《コノハナサクヤの柵》、《スサノオの柵》、《アメノウズメの柵》です。(カタログをご参照ください)
白と黒のはっきりとしたコントラストや神様のデフォルメされた形に、志功が曲った木をそのまま板木として使ったために加わった体の動感、神話の世界の超性を持つ神々の雰囲気が見事に表現された作品です。
今回は棟方志功作品が充実していますので、独特の味わいのある雰囲気を、
ぜひ実物をご覧になってお確かめください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
(執筆:S)
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ピカソ、フジタ、展覧会中の作家を下見会で見るチャンス!
先週、コンテンポラリーアートオークションの下見会にご来場下さいましたお客様、ありがとうございました。作品はすでに日本を発ち、入口に立っていた野田凪のパンダ君も、丁寧に梱包されて船でマカオへと向かっております。
小林 和作《木曾御岳の秋》
31.8×40.8cm
Est. ★\300,000~500,000
そろそろ秋も深まって参りました。
私は週末、散歩がてら日比谷公園に菊を観に行ってきました。美術品コレクターの中には菊を育てるご趣味をお持ちの方が多く、菊を見ながら、近代美術オークションに出品される花の作品の数々を思い出しました。
さて、今週水曜日からはいよいよ近代美術オークションが開催されます。
今回のオークションには、ピカソが最後の恋人ジャクリーヌを描いた作品の版画や、レオナール・フジタが戦後にパリで描いた自画像など、現在展覧会が開催されている話題の作家が出品されます。
サントリー美術館と国立新美術館では、現在、空前の規模でそれぞれピカソ展が開催されています。また今週15日からは上野の森美術館でフジタ展が開催されます。どちらも楽しみ!展覧会中の作品を間近でご覧頂けるチャンスとなっております。
パブロ・ピカソ《シニヨンの女》(Est.¥2,500,000~3,500,000)は、1957年作のリトグラフ作品です(ピカソのサイン有)。ピカソは1952年にジャクリーヌ・ロックという45歳年下の女性と出会い、それ以来油彩・陶器・素描・版画・彫刻など様々な技法によって繰り返し彼女を登場させるようになりました。理想のモデルを追求して数多くの女性との恋愛を経てきた芸術家が、人生の円熟期に出会い、そしてその後最も長い年月を共に過ごした女性がジャクリーヌでした。
法的な妻であるオルガが1955年に亡くなり、1961年にはジャクリーヌと正式に結婚しているので、原画はその間に制作されたものでしょう。画面右上の文字から、1957年12月28日に描かれたと推測されます。
ジャクリーヌはピカソと同じ身長150センチ強の小柄な女性で、広い額とすらりとした鼻筋、鋭い眼光を持っていたといいます。ピカソは、奥ゆかしく気品ある彼女に、殆どポーズを取らせることはなかったと言います。この作品でも微笑みを湛えた横顔がとても自然で、凛々しく感じられます。
ここで御紹介した作品は全て、下記の日程で当社のシンワアートミュージアムにてご覧頂けます。
銀座では11月に入ると、街にクリスマスのイルミネーションが飾られ始めますし、街歩きも楽しいこの頃。ぜひご来場をお待ちしています。
和田 英作《薔薇》
40.4×53.0cm
Est. \1,000,000~1,500,000
<近代美術オークション概要>
オークション日時:2008年11月9日(日)17:00
オークション会場:丸ビル7階 丸ビルホール
下見会 :シンワアートミュージアム
11月5日(水)~11月8日(金) 10:00~18:00
11月9日(日) 10:00~13:00
(執筆者:I)
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大阪・名古屋下見会のご案内
11月の近代美術オークションのカタログが出来上がりました。
いち早く皆様のお手元に届くよう発送作業を進めていますので、もうしばらくお待ちくださいね。
さて、本日は11月のオークションの下見会についてご案内いたします。
今回は東京以外に、大阪と名古屋でもプレビューを開催いたします。
まず、今週末は今や恒例となった大阪下見会を開催いたします。
近代美術オークション、ジュエリー&ウォッチオークションに出品される作品を
ゆったりとご覧いただけます。
そして、次週は名古屋での下見会です。同地での開催は今年2月に引き続き3回目です。
名古屋で一番の繁華街、栄に位置するDAITEC SAKAEを会場に、近代美術オークション出品作品を全て展示するほか、ジュエリー&ウォッチ、コンテンポラリーアートなども多数展いたします。
1度に複数のオークションの出品作品をご覧いただける機会は、東京でもありません。
また、初めての企画として、「コンサルティング・デスク」も設置いたします。
ご所蔵されている美術品に関するあらゆるご相談にお応えします。
●いま、この作品はいくらくらいの価値がある?
●オークションに出品するには?
●美術品て、どうやって保存したらいいの?
●美術品の相続税ってどれくらい?
などなど、日頃疑問に思っていらっしゃることを何でもご相談ください。
勿論、ご相談は無料です。
お近くにお住いの方は是非、お誘いあわせの上ご来場ください。
スタッフ一同お待ちしております。
~開催概要~
<大阪下見会>
日時:10月19日(日)・20日(月) 11:00~18:00 / 10:00~18:00
会場:シンワアートオークション大阪営業所
(大阪市中央区今橋4-4-7 京阪神不動産淀屋橋ビル1階)
展示内容:近代美術・ジュエリー&ウォッチオークション出品作品の一部
アクセス:https://www.shinwa-art.com/company/com_access/index.html
<名古屋下見会>
日時:10月24日(金)・25日(土) 10:00~20:00 / 10:00~18:00
会場:DAITEC SAKAE・6F クリエイトホール
(名古屋市中区錦3-22-20)
展示内容:近代美術(全部)・ジュエリー&ウォッチ(全部)
コンテンポラリーアート(一部)・陶芸(一部)
アクセス:http://www.nagoya-kaigi.com/map.htm
(担当:N)
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9月近代美術オークションレビュー
皆さま、連休をどうお過ごしでしたか。
土曜日に、丸ビルで近代美術オークションへご参加いただいたお客様、ありがとうございました。
本日は、先週末開催した近代美術オークションのレビューをお届けします。
世界的に、秋は各オークションハウスのメインとなるセールが開催される季節です。
その第1弾ともいえる9月の近代美術オークション。
盛り上がりの程は・・・・?
~レオナール・フジタ「猫と少女」、大人気!~
エコール・ド・パリで時代の寵児として人気を博したレオナール・フジタ。
本作品を制作した1959年、藤田嗣治はレオナール・フジタと改名、キリスト者として生まれ変わりました。本作品は猫を抱くパリ娘の佇まいを、まるで幼児キリストを抱く聖母マリア像の如きピラミッド構図に描いています。早くに母を亡くしたフジタは特に聖母信仰に傾倒していました。自身の姿を猫に見立て、無垢な少女に永遠の処女マリア、ひいては安らぎの地・パリを見出したフジタの、美しき隠喩が感じられる作品です。
下見会の時から多くの注目を集めていたこの作品、オークショニアの発句を合図に、10以上のパドルが一斉に上がり、ぐんぐん価格が上昇しました。
最終的には、落札予想価格下限の約2倍である4,700万円で落札され、今回のオークションで最も高額で落札された作品となったのでした。
~熱い競り合いが繰り広げられた、ベルナール・ビュッフェ「弁慶」~
フランス人画家、ベルナール・ビュッフェは、当社のオークションでも人気のある作家の一人です。
今回のセールにも4点が出品されましたが、とりわけ熱い視線を浴びたのが、かの有名な武蔵坊弁慶を描いた作品です。ビュッフェは、日本の建築や風物を描いた作品をしばしば制作しており、ビュッフェの妻アナベルは、作家がたいへん日本を愛していたと語っています。
本ロットは、開始から数分にも渡る競り合いが続き(通常、1つのロットの競りに掛かる時間は1分弱)、
最終的に海外からの電話ビッド同士の一騎打ちになりました。
慎重にビッドし合う電話の向こうから、「この絵が欲しい」という強い思いが伝わってくるようで、会場は緊迫したムードに。
ようやく、落札予想価格下限の6倍である、2100万円でハンマーが下された時には
大きな拍手が沸き起こりました。
さて、今週20日(土)は近代陶芸オークションを開催いたします。
明日木曜日から下見会も始まります。
写真の浜田庄司の大皿のほか、根強い人気を誇る作家の作品が揃いますので、
是非ご来場ください。
Lot126
浜田庄司「青釉白流描大鉢」
H13.9×D55.5cm / 共箱
落札予想価格:250万円~350万円
(執筆:N)
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明日は近代美術オークションです!
いよいよオークション前日となりました。
みなさま、下見会にはご来場いただけましたでしょうか?
明日は13:00まで開催しておりますので、
まだご覧になっていない方は、ぜひぜひお越しください!
丸ビル7階の丸ビルホールです。
銀座の当社で下見会をご覧になって、
↓
銀座・丸の内エリアでランチ。
銀座の老舗も魅力的ですが、丸ビルのレストランも充実してます。
しばしショッピングでお楽しみいただいた後は…、
↓
丸ビルホールでオークションに参加!
という優雅な休日をお過ごしになってみてはいかがでしょうか。
オークションは17時から開催いたします。
詳細はこちらへどうぞ。
シンワアートオークションHP
本日も1点、おすすめ作品をご紹介いたします。
Lot.46 萬鉄五郎《風景》です。

萬鉄五郎 YOROZU Tetsugoro(1885-1927)
《風景》
33.4×45.6cm
キャンバス・油彩 額装
1926年作
落札予想価格:250万円~350万円
萬は、ゴッホやマティスの感化を受けた《裸体美人》(東京国立近代美術館蔵・重要文化財)や、キュビスム、フォーヴィスム風の前衛的な作品で知られる大正期の画家です。大正時代に活躍した画家たちは個性派が多いのですが、以前このブログでもご紹介しました岸田劉生と同様に、萬も後世に幅広い影響をおよぼしたカリスマ的な画家と言えるでしょう。
本作品は晩年にあたる1926年、終の住み処となった茅ヶ崎で制作されたものです。この地に移住してからの萬は、特に南画をはじめとする東洋絵画に関心を深め、水墨画なども手掛けました。油彩画では、東洋の南画と西洋のモダニスムを融合させた画風を展開していきます。豊かな自然に恵まれ、半農半漁の人々が暮らすこの土地は、穏やかな文人的作品を描くのにぴったりだったのでしょう。明るい光に満ちた色彩と自由でゆったりとしたタッチは、萬がヨーロッパの模倣ではなく、東洋人ならではの油彩画を見出したことを確信させます。
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下見会はじまりました
爽やかな秋晴れの本日、近代美術オークション下見会がオープンいたしました!
当ブログでは数回にわたって今回のオークションに出品される作品をご紹介してまいりましたが、本日は下見会をご案内いたします。
秋を先取りして、鮮やかな紅葉の屏風がみなさまをお迎えします。

続いてこちらは音声ガイド。
今回は出品作品の中から、選りすぐりの24点分をご用意しました。
ぜひ会場でご利用ください。
1Fは日本画のフロアです。
今回は浮世絵の系譜を継ぐ美人画家、伊東深水の作品がずらり。
粋なデザインの表具にもご注目ください。
右は富岡鉄斎《藻刈舟圖》。《もかりぶねず》と読むこの画題は、江戸時代、大阪の商人たちに人気があったものだそうです。「もかり」、「もうかり」、「儲かり」…ってことですね。
鉄斎の作品は、東京国立博物館で開催された「対決 巨匠たちの日本美術」展にも出品されていましたが、ほかにも今年の夏休み、全国各地の美術館で行われた展覧会を賑わせた画家たちの作品が並んでいます。
地下1Fは日本洋画、外国絵画のフロアです。
SHINWA ART JOURNALでもご紹介しました長谷川利行のコーナー。
激しいタッチが圧巻です。

などなど、ご覧いただきたい作品が目白押しです!
今回の9/13(土)開催の近代美術オークションには、全部で135点の作品が出品されます。
このほかにも東山魁夷やレオナール・フジタ、マティス、カンディンスキーと、
そうそうたる顔ぶれが揃いました。
下見会は、本日より9/12(金)までは、10:00~18:00まで。
オークション当日の9/13(土)は、10:00~13:00まで開催しております。
みなさまのご来場を心よりお待ちしています。(執筆:S)
シンワアートオークションHP
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岸田劉生 ― 最晩年に挑んだ東洋の美
連日熱戦が続く北京オリンピックもそろそろ終盤となってまいりました。
「心は北京」の私は、試合結果が気になって仕事中もそわそわしておりますが、皆様も応援していらっしゃいますか?日本代表選手の活躍はもちろん見逃せませんが、今回は開催国が同じアジアの中国ということもあり、中国代表の動向も気になるところです。
ご存じの通り、最近は美術界でも中国パワーには目を見張るものがあります。現在はコンテンポラリーアートが活況ですが、中国の美術と言えば、古くは弥生時代から日本も大きな影響を受けてきました。本日は、中国の宋(960-1279)や元(1271-1368)時代の絵画に傾倒し、《麗子像》で広く知られる画家・岸田劉生の《春園金雞之図》をご紹介します。
lot48《春園金雞之図》
45.5×52.8cm
キャンバス・油彩 額装
1929年作
落札予想価格:1000万円~1400万円
日本の近代洋画の最も独創的な画家の一人、岸田劉生は、38歳の若さで夭折するまで、神秘的で内省的な「内なる美」の芸術を追求しました。現在も、ニューオータニ美術館で「画家 岸田劉生の軌跡」展が開催されており、変わらぬ人気を誇っています。
北方ルネサンス絵画に影響を受けたことがよく知られている劉生ですが、29歳の頃、中国の宋元画を鑑賞し、その魅力に目覚めたといいます。その後は宋元画を蒐集し「私は今、宋元を一番尊敬し、又おそろしいと思ってゐます。(中略)私の新しい目標は宋元にあります。」と語るなど、その美に心酔していきました。やがて自宅の床の間に掛けたコレクションを眺めては刺激を受け、その魅力を油彩画で表現することに取り組んでいきます。
本作品は中国原産の鳥、金雞(キンケイ)と牡丹を描いたものです。この中国らしい鮮やかな羽色の鳥は、宋元画においてよく描かれた題材のようです。画面の右上に「己巳歳劉生仿宋人意」というサインが記されていますが、「仿宋人」は劉生が宋元画にインスピレーションを受けて描いた作品に用いた号です。「己巳歳」は1929年、劉生の最晩年を指します。
この年の8月11日、劉生は滞在していた西宮市から「金雞鳥が近所の野口小さんという畫家のところにゐるのを写生しやうと思ふ」と書いたはがきを妻宛てに送り、同月27日のはがきには「金雞鳥の絵は明日出来上がる」と記しています。宋元画によく登場する珍しい鳥を見つけ、自分も描いてみようと思ったのかもしれません。劉生らしい濃密ででろりとした色彩は、彼の求めた「内なる美」を潜めながら、しっかりと宋元画の神秘的な「仙」の境地を表現しています。
晩年、油彩画は寡作になっていきますが、本作品を制作した後、劉生は満州に旅立ち、まるで風景画の傑作を描いた鵠沼時代のように、再び油彩の風景画の連作に力を注ぎます。しかし、残念なことにそれから程なくして劉生は病に倒れ、帰らぬ人となってしまうのです。本作品は、画業の最後の輝きを湛えながら、早逝したために生まれることのなかった新たな展開をも予感させるようです。(執筆:S)
シンワアートオークションHP
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