一般財団法人日本おもちゃ図書館財団 創立30周年記念祝賀会【チャリティーオークションレポート】



 10月を迎え、いよいよ秋の到来。有明にあります弊社オフィスの窓からは、白く霞んだ青空が見えて、牛島憲之の描く柔らかな青天のようだ、などと秋らしい気分になったりするこの頃です。

 さて、先月25日、一般財団法人日本おもちゃ図書館財団創立30周年記念祝賀会 (於:東京会館)において開催されましたチャリティーオークションに、弊社オークショニア外池が出張してまいりました。
(一財)日本おもちゃ図書館財団は「おもちゃの図書館」の活動を支援するために、株式会社バンダイの創業者である山科直治氏が私財を投じ、1984年(昭和59年)9月に創設した財団で、今年、創立30周年を迎えます。
「おもちゃの図書館」とは、子供たちに、図書館で本を貸し出すように、無料でおもちゃを貸し出すという活動で、全国約500か所の施設が運営されています。当初は障害のある子どもたちのために始められた活動でしたが、現在では、障害のあるなしに関わらず、子供たちやその親がおもちゃを通じて交流や分かち合いを持つことができる、懐の広い場となっています。

 この度のチャリティーオークションでは、財団の活動に賛同する多くの方々から品物が提供されました。一般社団法人全国肢体不自由児者父母の会連合会様より《ハンドアーチェリー》、増田屋コーポレーション様から《ヴィンテージのブリキの機関車》といった、「おもちゃの図書館」の名に沿ったご出品から、財団の理事を務める森喜朗様(元内閣総理大臣)より、2019年に日本で開催される《ラグビーW杯のネクタイ》、作曲家で歌手の平尾昌晃様からは《サイン入りの著作&CD》等々、多種多様なラインナップとなりました。
201409blog-03

 

 

 





 この日のオークションで、最も大きな盛り上がりをみせたのは、新居浜市おもちゃ図書館の松山明子様からのご出品である、子供たちのための布製手作りおもちゃの競りでした。
201409blog-02

 

 

 

 

 

 こちらは、ボランティアの皆様による大作で、魚や貝など海の生き物を模したカラフルなぬいぐるみを、取ったりくっつけたりして、子供たちが自由にレイアウトを変えることができる、手の込んだ手作りおもちゃです。(是非写真を拡大しておもちゃをご覧下さい!)海の生き物たちの中には、一匹だけ人魚が隠れているそうで、松山様は「人魚が子供たちの間で取り合いになるんじゃないかしら。」とお茶目なコメントを付け足しておられました。
競りが始まると、いきなり「10万円!」と大きな声が!会場は一瞬驚きに包まれましたが、すぐにわっと拍手が巻き起こり、温かな雰囲気の中でのご落札となりました。落札者の方は財団の活動を応援したいとの心からビッドをされたとのこと。まさに「チャリティー」を冠したオークションに相応しいワンシーンでした。
当初の予定時間を大きく上回る濃い内容となり、オークションを良く知る方も慣れていない方も、一緒になって競りの行方を追い掛ける、和やかなオークションとなりました。

201409blog-01

 

 

 

 

 

 
 この度のチャリティーオークションで集められた募金は、もちろん「おもちゃの図書館」の活動資金となります。新しいおもちゃや、より良いサービスが利用者の方々に提供されることでしょう。
(一財)日本おもちゃ図書館財団が行っている活動を、多くの方々が必要としているのは間違いない事実ですが、運営を続けていくためには、やはり資金が必要となります。そんな中で、今回のようなチャリティーイベントの実施は、活動資金を集めるだけではなく、財団の知名度向上や、活動に対する理解を人々から得ることができる、絶好の場であったと思います。
実際、オークションにおいては、各出品者の方々が、それぞれの活動についてスピーチをする時間が設けられており、会場に招待されたお客様たちへのプレゼンテーションの場としても機能していました。

企画者の方から、「募金やチャリティーに参加することを楽しんで欲しい。」とのお言葉がありましたが、オークションという仕組みが、この願いを叶えるための力添えとなりましたことは、弊社にとって非常に光栄です。近頃、日本において、チャリティーの場にオークションが登場することが増えてきたように思います。パーティーやイベントなどでその場面に出くわした際は、是非皆様ご参加いただければ幸いです。

↓下記HPより(一財)日本おもちゃ図書館財団や「おもちゃの図書館」の活動を詳しく見ることが出来ます。
一般財団法人日本おもちゃ図書館財団HP
http://www.toylib.or.jp
おもちゃの図書館全国連絡会HP
http://www.toylib-jpn.org/

 (髙井)