ヒューマン・ライツ・ウォッチ チャリティー・ディナー東京2011


7月5日(火)にホテルオークラにて開催された「チャリティー・ディナー東京2011」。オークショニア平野が国内でも珍しいファンドレイジングイベントをレポートいたします。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(以下HRW)とは、ニューヨークに本拠を置く世界的な人権NGOで、1978年の設立以来30年以上にわたって世界の人びとの権利と尊厳を守ってきました。
今回我々がお手伝いさせていただいたのは、HRWの東京オフィスの活動を支えるための資金を集めるファンドレイジングイベントです。各界の著名人が参加したチャリティーディナーのメインイベントであるチャリティーライブオークションの進行を務めてまいりました。

テーブルセット小
本格的なディナーのテーブルセット。    
受付小
受付にも活動内容を伝えるメッセージが。

会場はホテルオークラ。大変豪華な雰囲気で、来場者も皆さんが一度は耳にしたことがある様な方々がズラリとお名前を揃えていました。ウェルカムスピーチの後は「Eyewitness‐時代の目撃者」と題された、HRWの活動を生々しく伝えるビデオの上映。世界で起こっているさまざまな人権に対する抑圧を実地に調査するHRWのスタッフの映像に、来場者もかなり心を動かされていた様子でした。

VTR小
活動紹介のVTRはリアリティに溢れる内容でした。

その後はミュージカル女優の新妻聖子さんによる素敵な歌やサイレントオークションの途中経過発表など、豪華なディナーと合わせて全体として非常に楽しめるイベントとなっていました。

さて、いよいよメインイベントのライブオークションです。まず第1部は通常のオークション。プロゴルファーの片山晋呉氏使用のサイン入りパターやベルリンフィルハーモニー管弦楽団を指揮したこともある指揮者の佐渡裕氏のサイン入りタクト、石坂浩二氏や安藤忠雄氏の版画など魅力的な4ロットが出品されました。佐渡氏のタクトは70万円まで競りあがるなど、どのロットもスタートから活発なビッドの応酬で大変盛り上がったオークションとなりました。
第2部はHRWの活動そのものを支援するためのオークション。オークションといってもこれは競り上げ方式ではなく、希望者を募る形で行われました。ビッドの対象となるのは一口50万円で2週間のアフリカおよび中東での事実調査ミッションをサポートするというもの。いつもと違うやり方で、オークショニアを務めていた私もどうなるかとドキドキでしたが、いざ「ではパドルを…」と声をかけると会場内からなんと18本ものパドルが上がりました。2ロット目に東京オフィスのサポートを一口5万円で募ると今度は会場のほとんどかと思われるほどのたくさんのビッド。パドル番号を読み上げながらビッドした方々の思いの強さに少なからず感銘を受けました。

ビッド小
たくさんの方々がチャリティーの気持ちを表してくれました。

こうしてオークションが終了し、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。HRWのスタッフの方々にもオークションの成功を喜んでいただき、お手伝いした我々も非常に充実感を感じることができました。
HRWの活動のますますの発展を願うとともに、我々もオークションを通してできる社会貢献の形を模索し続けていきたいと思います。