ルノワール展で感じる至福のひと時


 現在、六本木の国立新美術館では「ルノワール―伝統と革新」展が開催されています。
さっそく堪能してきましたので、内容をご紹介します。

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団扇を持つ若い女
1879-80年頃、クラーク美術館
©Sterling and Francine Clark Art Institute, Williamstown, Massachusetts, USA


<幸福感に溢れる作品との至福のひと時>
 フランスの小説家オクターヴ・ミルボーは、1913年に刊行されたルノワールの画集の序文で、「ルノワールの人生と作品は幸福というものを教えてくれる」と書いています。

 その通り、本展覧会ではルノワールの描く女性像の魅力や、印象派が描く風景画のきらめく色彩に触れることができるだけでなく、この稀代の芸術家の人生をたどる歓びを与えてくれます。

 少し日本的な表現になってしまうかもしれませんが、今年一番の「眼福」を与えてくれる展覧会かもしれません。

 画面TOPの《団扇を持つ若い女》は女優としての名声が頂点に達していたころのジャンヌ・サマリー。
下の《アンリオ夫人》は当時の画家の恋人であったともされる駆け出しの女優です。

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アンリオ夫人
1876年頃 、ワシントン・ナショナル・ギャラリー
Gift of the Adele R. Levy Fund, Inc.,
©The Board of Trustees, National Gallery of Art, Washington.



<画家の周囲を取り巻く環境>

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ブージヴァルのダンス
1883年、ボストン美術館
Picture Fund, 37.375. Photograph ©2009 Museum of Fine Arts, Boston

《ブージヴァルのダンス》で踊っている赤い帽子の女性は、この展覧会の解説によれば、シュザンヌ・ヴァラドンなのだそうです。
 シンワアートオークションではおなじみの、モーリス・ユトリロの母で、画家でもあった彼女。10代後半でモデルとなり、ロートレックやルノワールのモデルを務めていたのです。

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シャトゥーのセーヌ河
1881年、ボストン美術館
Gift of Arthur Brewster Emmons, 19.771. Photograph ©2009 Museum of Fine Arts, Boston

《シャトゥーのセーヌ河》など、光がきらめく風景画は、黒田清輝や岡田三郎助らが魅了された印象派とはこのようなものであったのだろうと感じさせます。

 風景画では、エッソワを描いた作品も展示されています。以前シンワに出品された《エッソワの風景》を別の視点で描いており、興味深く鑑賞できました。

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レースの帽子の少女
1891年、ポーラ美術館
(ポーラ・コレクション)

 ポーラ美術館の《レースの帽子の少女》は、一見、夢見る少女を描いた作品に見えますが、当時の最新の流行ファッションに身を包んだ女性を、フランスの伝統的絵画であるロココ・スタイルに乗せて表現したものとも解釈できます。
 親しみやすく、観る者を幸福感で包んでくれるルノワール絵画の「伝統と革新」が現れた作品なのです。



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 ご希望の方はご住所・ご氏名・電話番号・「ルノワール展招待券希望」の旨とご希望枚数をお書き添えの上、お葉書で「シンワアートオークション株式会社 オークション事業部 シンワブログ担当」までお申し込みください。
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(井上素子)


■□■ 「ルノワール-伝統と革新」展 開催概要 ■□■

【東京展】
会期:2010年1月20日(水)~4月5日(月)
休館日:毎週火曜
開館時間:午前10時~午後6時(毎週金曜は午後8時まで)
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 (東京都・六本木)
主催:国立新美術館、読売新聞社、日本テレビ放送網
一般お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

〈観覧料〉
当日券 一般1,500円、大学1,200円、高校800円
前売券 一般1,300円、大学1,000円、高校600円
団体券 一般1,200円、大学900円、高校500円
※団体料金は20名様以上に適用。
※中学生以下無料。
※障害者手帳をお持ちの方とその付添の方1人は無料。
※2月11日(木・祝)、12日(金)、13日(土)は高校生無料観覧日(学生証提示が必要です)

後援─── 外務省
協賛─── 清水建設、アフラック、大和ハウス工業、丸一鋼管、損保ジャパン、日本写真印刷
特別協力─ 財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館
協力─── 東京文化財研究所、日本航空、マミヤ・デジタル・イメージング


【大阪展】
会期:2010年4月17日(土)~6月27日(日)
休館日:毎週月曜(ただし5月3日は開館)
開館時間:午前10時~午後5時(毎週金曜は午後7時まで)
※入場は閉館の30分前まで
会場:国立国際美術館(大阪・中之島)
主催:国立国際美術館、読売新聞社、読売テレビ
一般お問い合わせ:06-6447-4680(国立国際美術館 代表)

〈観覧料〉
当日券 一般1,500円、大学1,200円、高校600円
前売券 一般1,300円、大学1,000円、高校500円
団体券 一般1,200円、大学900円、高校400円
※団体料金は20名様以上に適用。
※中学生以下無料。
※障害者手帳をお持ちの方とその付添の方1人は無料。

後援─── 外務省
協賛─── 岩谷産業、大阪芸術大学、きんでん、大和ハウス工業、パナソニック、丸一鋼管、イズミヤ、清水建設、アフラック、損保ジャパン、日本写真印刷
特別協力─── 財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館
協力─── 東京文化財研究所、日本航空、マミヤ・デジタル・イメージング、ダイキン工業現代美術振興財団


読者プレゼントのチケットについて補足させて頂きます。
枚数:5組10名様
ご応募〆切:2月28日(必着)