昨日より、近代美術オークションの下見会が銀座でスタートしています。
会場には新春にふさわしい絵柄の日本画や、長谷川利行の味わい深い作品群が並んでいます。
シンワアートミュージアム1階の様子
奥に見えるのは川端龍子の作品。華麗な色彩で大空間を彩っています。
(LOT15 川端龍子《花山》¥3,500,000.~¥4,500,000.)
昔から日本画の画題として最もよく描かれてきた、春を祝う絵柄が、今回はよく揃っています。
これは伊藤小坡という女流画家が描いた、桃の節句を祝う立雛(たちびな)の作品。
(LOT5《立雛》¥600,000.~¥900,000.)
前田青邨の《紅白梅》(左/¥1,800,000.~¥2,500,000.)。
このほか、LOT7奥村土牛の《梅》やLOT19片岡球子の《わらべ梅の頃》も、春の梅を描いています。
地下一階の様子
前回のブログでもご紹介したように、長谷川利行の名品が並んだ今回のオークション。
中でも《ノア・ノア》(画面左)は利行の短い生涯の中でも最も優れた時代と言われる頃に描かれたもの。
新宿の喫茶ノア・ノアの給仕の女性を描いた作品です。
チカチカと明滅するライトの下で堂々と座る女性を、利行が貪るような視線でとらえた様子が思い浮かびます。画家はこの作品を。わずか1時間で描き上げたと言います。
地下1階の奥の壁には、坂本繁二郎、梅原龍三郎、香月泰男といった近代の巨匠の作品が並び、さながら美術館の雰囲気を醸し出しています。
こんな壁が、居間にあったらステキですね。
さて最後にひとつご紹介です。
シンワアートミュージアムの近代美術オークション下見会では、お客様がご自由に美術品の相場をお調べ頂ける、パソコンを常設しております。
簡単な操作で、シンワアートオークションに出品された過去の作品の落札データを瞬時に表示することが可能です。
ご利用はもちろん無料です!
美術品をお求め・売却の思案中といった方は、会場の作品とともに是非ご利用下さい。
(井上素子)