「本命年」って何?中国人アーティスト、李志宏


下見会場の地下1階。大きなキャンバスに赤い下着を身にまとい、横たわる女性。奥には紫禁城らしき建築物…
李志宏ってどんなアーティスト?タイトルの「本命年」って何?
そんな質問を受け、本日は李志宏(Li Zhi-Hong)の作品をご紹介します。

lot107 李志宏
lot107 李志宏 《本命年-大宮女》
160.0×200.0cm/キャンバス、油彩/2007年作
落札予想価格:100万円~150万円

李志宏は1970年、江西省贛州(かんしゅう)市生まれ。3年間の従軍を経て、国営企業でポスター制作などの宣伝活動に携わる一方、独学で絵画を学びます。病気のため一時絵を描くことを中断していましたが、2003年より再び絵を描き始めます。2004年、スケッチを学ぶために北京に1ヶ月滞在。2006年より「本命年」のシリーズを手掛け始めます。

「本命年」とは自分の生まれた干支の年のこと。中国の慣習では縁起が良くないとされ、本命年を迎えた人はこの間、赤い下着を身につけていると厄を除けることができるといわれています。2006年(当時36歳)、本命年を迎えた李志宏は、それに強い感情を抱き、何か自分に最もふさわしいものを描こうと「本命年」をテーマとした作品に着手します。そしてこのシリーズによりアーティストとしての道が開け、本格的に制作活動に専念していくことになったのです。



解説