「デザイン=アート」志向(1)


SUMMER+AUCTIONでは、シンワアートオークションの新たな試みとして、デザイン家具が登場します。

近年、欧米を中心とした海外のオークションハウスで「デザインオークション」が活況を呈するなど、美術界においてアートとデザインの境界線が曖昧になりつつあります。

今月4日~8日にスイス、バーゼルで開催された世界最大のアートフェア「アート・バーゼル」。ここでは同時期にデザインに特化したフェア、「デザイン・マイアミ」も開催されており、アンティークからアートピースとしての限定生産家具まで、世界中のコレクターの注目を集めています。
デザイン家具のコレクターとしても知られる俳優のブラッド・ピットも、ここで総額100万ドル近くの家具を購入したのだそうです。


lot153 エットーレ・ソットサス
lot153  エットーレ・ソットサス
    《Barbarella》  
     w 111.0×d 72.0×h 130.0 cm
     製造:ポルトロノーヴァ 
     イタリアンウォルナット、真鍮 
     落札予想価格:40万円~60万円
ここ数年、銀幕のスターやファッション・デザイナーなど、もともと審美眼に優れたセレブリティ達はこぞって「デザイン趣向」を強めています。

ブラッド・ピットは椅子のコレクターで、夢は椅子のミュージアムを作ること。

トム・ハンクスはヴィンテージ・ポールケアホルムのコレクター。

ダイアン・キートンは家全体をフランク・ロイド・ライトの孫に設計させ、空間をトータルでデザイン。

服飾業界では、ドルチェ&ガッバーナがロン・アラッド 作品のコレクター。

シャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドの邸宅ではエットーレ・ソットサス の家具と現代アート作品が、トータルでコーディネートされています。

日々加速する「デザイン=アート」志向。

デザインがアートとして扱われるようになった背景は何なのでしょうか?
続きはまた明日お送りします。