こんにちは。
先週末のBAGS/JEWELLERY & WATCHESオークションにご参加頂いた方々、ありがとうございました。
さて、もう来週はゴールデンウィークですね。実はゴールデンウィークが、陶器市の季節ということをご存じですか?
よくテレビなどで紹介されていますが、全国各地の窯元で開催されています。
まず、今年110回目を迎える陶器市・有田陶器市をご紹介します。
■有田陶器市 主催:有田商工会議所
4月29日(月)~5月5日(日):佐賀県JR有田駅~上有田駅周辺約4km
その始まりは、なんと明治29(1896)年まで遡るとか!その頃「陶磁器品評会」が桂雲寺(けいうんじ)で行われ始め、それと同時に「蔵ざらえ大売り出し」として各陶器店が行ったのが始まりだそうです。それが大正11(1922)年ごろに「陶器市」という名称に変わり、現在に至るとのこと。
有田町は言わずと知れた磁器の町。古伊万里、鍋島、最近では古九谷もこの地で生まれたと言われています。重要無形文化財(人間国宝)に認定された十三代今泉今右衛門、十四代酒井田柿右衛門、井上萬二、さらに重要無形文化財保持団体に指定されている「色鍋島今右衛門技術保存会」と「柿右衛門製陶技術保存会」の窯も巡ることができます。
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有田陶器市
続きまして、関東圏の大きな陶器市と言えば、「益子 春の陶器市」です。
■益子 春の陶器市 主催:益子町観光協会
4月27日(土)~5月6日(月):栃木県益子町
「春」というくくりでもお分かりのように、「秋」にも陶器市が開催されています。
毎回テーマが決められており、去年は「花」だったようですが、今年は「マグカップ」。販売店約50店舗のほか、約500のテントが張られ、作家から直接購入できます。
益子焼は、大正13(1924)年に浜田庄司が移住し、柳宗理らとともに民芸運動を行い
始めたことから着目されるようになりました。「用の美」。日常生活の中で使われてこその美として、多くの陶工に影響を与えました。浜田庄司、島岡達三が重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。
浜田窯の横には「浜田庄司記念 益子参考館」があります。歴史ある建物は圧巻です。また益子では若手作家の展示も開催されているので、益子焼の幅広さを感じるのも楽しそうです。
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益子陶器市
そのほかの主な陶器市です。
■波佐見陶器まつり(長崎県)主催:波佐見陶器まつり協会
4月29日(月)~5月5日(日):波佐見町やきもの公園一帯
波佐見陶器まつり
■白山陶器の陶器市
波佐見陶器まつりに合わせて行われています。(白山陶器本社ショールームなど3か所)
白山陶器の陶器市
■笠間の陶炎祭(茨城県)主催:笠間焼協同組合
4月29日(月)~5月5日(日):笠間芸術の森公園イベント広場
笠間の陶炎祭
■萩焼まつり(山口県) 主催:萩焼まつり実行委員会 (萩商工会議所内)
5月1日(水)~5月5日(日):萩市民体育館
萩焼まつり
■九谷茶碗まつり(石川県) 主催:石川県陶磁器商工業協同組合
5月3日(金)~5月5日(日) :ふれあいプラザ周辺
九谷茶碗まつり
また、都内では老舗のギャラリーによるイベントが行われています。
■東京アートアンティーク
東京アートアンティーク
4月26日(金)~4月28日(日)中央区日本橋・京橋エリアのギャラリー
お近くや、旅先などで様々な陶器に触れてみてはいかがでしょうか?
(執筆者:E)
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