PartⅡ、中川一政コレクション、浮世絵下見会@銀座


今週は銀座で、近代美術PartⅡ、中川一政コレクション、浮世絵の下見会を開催しています。

エントランスを入っていただくと、
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全体像                   お顔は怒りを顕わにした「阿形」です


中川一政コレクションの《木彫 仏像》がお出迎えいたします。
平安後期の作と思われる本作品は、四天王のひとりですが、
左手に持っていたであろう持物が失われているため、
尊名は特定できません。
お顔の表情から、増長天もしくは持国天の可能性が高いです。


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こちらも一政コレクション。
今回の出品作品は書が中心となっています。
一政らしい味のある文字が壁中を踊っています。

そのほかにも、1Fには目黒雅叙園コレクション、肉筆浮世絵など、
日本画の名品がたくさん展示されています。

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こちらは目黒雅叙園コレクション。
目黒雅叙園さん旧蔵の日本画が14点出品されます。
目黒雅叙園さんでは、昭和3年の創業から戦時中まで、
活躍中の日本画家を大勢招き、建物内の壁や天井を彩る作品の制作を依頼したそうです。
作品を日展や院展に出品してから雅叙園さんに納めた画家も多く、
今回の作品に日展・院展の出品作が多いのはそのためです。


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lot.624 今尾景年《松菊白鵬図》、lot.625 野口小蘋《花鳥之図(松竹梅鴛鴦白鶴之図)》は、かつて明治天皇の御物となり、その後竹田宮恒徳王のご所蔵となった由緒正しき作品です。
天皇や皇族の方々が愛された、精緻な筆致と鮮やかな色彩をぜひ会場でご覧下さい。


下見会スケジュールはこちら


みなさまのご来場を心よりお待ちしています。

(執筆:S)