今週はBAGS/JEWELLERY & WATCHESオークションです


こんにちは。
先週の近代陶芸/近代美術パートⅡ(陶芸)オークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
12月に入り、まさに冬!といった寒い日が続くようになりました。寒さにめっきり弱い私には辛い季節の到来ですが、クリスマスからの冬休み、お正月とイベントが続く、賑やかな季節でもあります。
さて私は、冬休みを先取りして、先週フランスに行って参りました。日本と同じような気温のパリは、木々が黄色に色づき、とても美しい景観を作りだしていました。

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また一方、クリスマスに向けたイルミネーションも施され、シャンゼリゼは一層華やかさを増しています。
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外を歩けばその美しさに寒さもしばし忘れ、散歩を楽しんだり、長いこと立ち止まったりすることもしょっちゅうですが、体は確実に冷えてまいりますので、やっぱり寒い!!と感じたら美術館へ足を運びましょう。
フランスの美術館というと、ルーブル美術館、オルセー美術館、国立近代美術館が三大美術館として知られていますが、大きな美術館を巡るのは一日がかり。気分的にも準備が要りますよね。でもパリには、多様な趣を持った小さな美術館も数多くあります。中でも、サンドウィッチを持ちこんで、美しい庭で気ままなランチが楽しめるロダン美術館、独特な雰囲気をもつマレ地区の邸宅を改修したピカソ美術館、東洋の彫刻やレリーフが充実し、さながらテーマパークの中にいるような気分にさせられるギメ美術館などは私のお気に入りで、以前パリで暮らしていた頃は、その日の気分に合わせて気軽に訪れていましたが、とりわけ16区のマルモッタン美術館は一番のお勧めです。
marmottan1.jpg<マルモッタン美術館 外観>

マルモッタン美術館は、ブーローニュの森にほど近い閑静な住宅街に佇んでおり、モネの息子が多数、モネの作品を寄贈したことで有名です。モネの作品というと、オランジュリー美術館を思い浮かべる方が多いかもしれません。2000年から2006年の長きに渡る大改装によって、「陽光が降り注ぐ一室を『睡蓮』の壁画で飾る」というモネの晩年の夢を叶え、大きな話題になりました。でも実は、世界最大級のモネのコレクションを誇るのはマルモッタン美術館なのです。かの有名な『印象-日の出』もこの美術館のコレクションであり、館外不出のためここでしか見ることが出来ません。通常は地下が一室モネ専用の展示室となっていますが、先日は地下で別の展覧会が行われていたためか、モネの作品は一階の展示スペースに移されていました。そこでは、作品は透明のアクリル板にかけられており、漂っているように見える作品からは、それが有する風の流れや水の透明感、光の層が一層引き立つようでした。その中でも特に私の心に残っているのが『ルーアンの大聖堂』です。通路の突き当たり、緑の庭に面した大きなガラスの前のこの作品は、私が訪れたのがちょうど夕暮れ時で薄暗かったからでしょうか、スポットライトに淡く照らされ、優しく、しかし厳かに浮かび上がっていました。今回の訪問では、作品群の素晴らしさを改めて感じると共に、展示方法も美術の重要な要素だと改めて考えさせられました。マルモッタン美術館では館内撮影が禁止されているため、お見せできないのが残念です。美術館巡りで、こういった展示方法を含めて自分好みの場所を見つけていくのも楽しいですね。

ところで、ご案内が遅くなりましたが、忘れてならないのが今週末のBAGS/JEWERELLY & WATCHESオークションです!
今回は、際立った美しさを持つだけでなく、とっても貴重なTypeⅡBのダイアモンドが出品されます。
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LOT690 ダイアモンド(TypeⅡB)
8.003ct D VVS2 蛍光性なし
エスティメイト¥30,000,000~¥40,000,000


このダイアモンドについて、ジュエリーコンシェルジュの原田信之さんもご紹介下さっています。

http://harada.ho-seki.com/archives/2012-11.html

こちらのダイアモンドは下見会でどなたでもご覧いただけます。滅多にないダイアモンドですので、この機会を逃さぬよう、是非足をお運び下さいね。
社員一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

下見会・オークションスケジュールはこちら

(執筆:N)