タンザナイト



Lot372 
タンザナイト ダイアモンドリング

  タンザナイト  クッションカット 1個 
           約12×11mm 
         プロングセット(爪留め)
  ダイアモンド  スクエア 6個
  打刻:Pt900 8.378 S 0.67
  サイズ:12号
  エスティメイト:22万円~30万円
  

12月の誕生石の一つ、タンザナイト。

透明感のある青紫色が美しい宝石です。

本日は、次回のジュエリー&ウォッチオークションにも出品されます、タンザナイトについてご紹介いたします。


タンザナイトは、鉱物学の分類ではゾイサイトという鉱物の一種です。
1967年、東アフリカ、タンザニアにあるメレラニ鉱山で、新種のブルーゾイサイトが発掘されました。それまでゾイサイトは鉱物としては知られていましたが、彫刻品や飾り石として用いられているにすぎませんでした。
これを、ティファニー社が宝石として見出し、
タンザニア、キリマンジャロの夕暮れ時の青い空の色に似ていることから、「タンザナイト」と名づけます。そして積極的にプロモーションをした結果、アメリカを中心に人気を呼ぶ石となります。

しかし1998年、エルニーニョ現象の影響でメレラニ鉱山は大洪水に襲われ、地中深く掘り進められていた鉱山一帯が埋め尽くされていまいます。これにより多くの人の命が奪われるとともに、鉱山は閉鎖され、タンザナイトは全く産出されなくなってしまいます。2001年、鉱山は産出を再開し、大粒で良質のタンザナイトが市場に出るようになりましたが、その量は次第に減少していくと予想されています。
また、一時はアメリカ経済や国際情勢の動向により、流通量や価格が変動したという過去もありますが、2005年からは、タンザナイトワンという機関がタンザナイトの産出量をコントロールし、価格を調整しています。

特徴としては、見る角度や光の加減によって青色、紫色、赤みを帯びた紫色等、色が変化する「多色性」という性質を持っており、自然光の下では透明感のある美しい群青色に、白熱灯の下では高貴な紫色に輝きます。弊社のオークションでもあまり出品されることのない、希少な宝石の一つです。下見会はまだ先ですが、この機会にぜひご覧になってみてくださいね。(執筆:M)


【JEWELLERY&WATCHES】

オークション:2009年2月1日(日) 丸ビルホール

下見会:【名古屋】DAITEC SAKAE 6F・クリエイトホール
            1/20(火)・21(水) 
     【大阪】大阪営業所
            1/23(金)・24(土) 
     【東京】 シンワアートミュージアム
            1/28(水)~2/1(日)