カテゴリー別アーカイブ: 西洋美術

4/16西洋美術オークション 下見会開催中です

こんにちは。3月30日に羽田空港で開催いたしました「United Asian Auctioneers  SHINWA AUCTION×LARASATI Auctioneers×iART auction×ISE COLLECTION」にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。今週の16日(土)は、「西洋美術 BAGS/JEWELLERY&WATCHES」オークションを開催いたしま... Read more

ガレの愛した黒いガラス―《エナメル彩蜉蝣と蝉文花器》

こんにちは。10/9(土)の戦後美術&コンテンポラリーアートオークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。さて、今週の23日(土)は、西洋美術/BAGS/JEWELLERY&WATCHESオークションを開催いたします。今回も出品作品の中から、おすすめの一点をご紹介いたします。アール・ヌーヴォーを代表する芸術家、ガレのガラス作品です。当ブログでは、以前家具をご紹介しました... Read more

高級家具師としてのガレ ―《マルケットリー蝶と花文キャビネット》

こんにちは。27日の近代美術/近代美術PartⅡ/戦後美術&コンテンポラリーアートオークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。さて、今週の10日(土)は西洋美術オークションを開催いたします。今回は、アール・ヌーヴォーを代表する装飾芸術家ガレの家具が出品されますのでご紹介いたします。ガレはガラスだけでなく、家具や陶器の製作にも優れた才能を発揮したことで知られています。107 ガ... Read more

マイセンのフィギュリン

こんにちは。先日のワインオークションにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。台風が接近する中、たくさんの方々がご来場くださいました。さて、今週の24日(土)は西洋美術オークションを開催いたします。ご入札はご来場のほか書面や電話、オンラインでも承っておりますので、ご都合に合わせてご活用ください。今回はマイセン特集の中からおすすめの作品をご紹介いたします。マイセンは、ヨーロッパで最初の白... Read more

古代ローマ時代のモザイク画

こんにちは。新型コロナウイルス感染予防のため、3月下旬からオークションの開催を延期しておりましたが、緊急事態宣言が解除となりましたので、今月より予防対策をとって再開しております。ブログも久しぶりの更新となりますが、今回は27日(土)に開催いたします、西洋美術オークション(4/11より延期分)の出品作品の中からおすすめの作品をご紹介いたします。    &nb... Read more

ルネサンスの花―《ルネサンス期殉教聖女像フレスコ画》

こんにちは。19日のWINEオークションは、開催日延期にもかかわらず、たくさんのお客様にご来場いただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。さて、今週の26日(土)は、西洋美術オークションを開催いたします。今回も出品作品の中からおすすめの作品をご紹介いたします。130  イタリア                    《ルネサンス期殉教聖女像フレスコ画》 画面 79.8×54... Read more

アール・ヌーヴォーの精華―アンドレ・トゥイエ、ドーム&マジョレル

こんにちは。 9月15日のリニューアル記念特別オークションから今月13日のワインオークションまで、当社ではほぼ1ヶ月間毎週オークションを開催しておりました。季節はずれの夏日も台風の日も、毎週のようにお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。 さて、今週27日(土)は、西洋美術オークションを開催いたします。 今回も出品作品の中から、おすすめの作品をご紹介いたします。 ともに19世紀末~2... Read more

アール・デコのエレガンス―クリセラファンティン彫刻

こんにちは。 14日のワインオークションにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。さて、今週の28日(土)は西洋美術オークションを開催いたします。 このジャンルは、いつの時代にどこの地域で作られたものが出品されるのか、個人的にいつも楽しみなのですが、今回はアール・デコの彫刻をご紹介いたします。 アール・デコは、1920~30年代にかけて、ヨーロッパやアメリカを中心に世界各地で花開いた装飾... Read more

古代の美―アピュリア《赤絵手アンフォーラ》

こんにちは。 東京の桜は満開の頃を過ぎてしまったようですが、お花見は行かれましたか? 散っていく様子もきれいなので、まだの方はぜひ桜吹雪をお楽しみください。 さて、今週の15日(土)は、西洋美術オークションを開催いたします。 大理石彫刻のように重量のある作品やマイセンの人形のように繊細な作品の多いこのオークションは、下見会の準備がとても大変なのですが、オープンしてみると、ヨーロッパを中心とした... Read more

西洋美術オークション下見会

 こんにちは。朝晩もめっきり涼しくなり、街もすっかり秋めいてまいりました。毎年10月といえば、そうです、弊社では西洋美術オークションのウィーク!今回もバラエティーに富んだ品揃えで全393ロット、作品たちが皆様のコレクションの一つとなれるよう真心込めて展示しております。
下見会ブログ用
下見会場風景


 今回は、その中から私平野が個人的に気に入っているものを数点ご紹介したいと思います。
 まず1点目は、象徴主義の画家としても知られるベルギー生まれの、Henri Privat-Livemontによる「彫刻家/画家」のリトグラフ2点組です。リヴモンは数多くのポスターを手掛け、その作風から「ベルギーのミュシャ」とも評されています。繊細でやわらかなタッチで描かれた女性や象徴化された植物の背景など、典型的なアール・ヌーボー様式のこの作品、芸術の秋に飾るにはまさにうってつけだとは思いませんか?
207s_20121015180110.jpg207-2s_20121015180135.jpg
lot207 Henri Privat-Livemont 「彫刻家/画家」2点組
シート:各70.5×52.0cm
エスティメイト¥100,000~¥200,000


 2点目は、Ernest Sanglan作「ブロンズ彫刻蟹文インクスタンド」。こちらも同じくアール・ヌーボー期のフランスの作家。貝殻のトレーをベースに海草の上でエビをとらえた蟹の甲羅が、ブロンズの質感と相まって非常にリアルに描写されています。なんだか明治の陶芸家、宮川香山の作品を連想してしまうのは私だけでしょうか?甲羅を空けると中にはカニ味噌…、ではなくインク壷があります。現代ではインクをお使いになる方も稀かと思いますが、インクスタンドとしてではなく小物入れとしても使用できますし、大切なものは甲羅の中にそっとしまっておいて“蟹さんに守ってもらう”、というのはいかがでしょう?
229s.jpg
lot229 Ernest Sanglan 「ブロンズ彫刻蟹文インクスタンド」
W22.6cm 見込みに銘
エスティメイト¥50,000~¥100,000


 3点目に紹介したいのは、何とも素朴な味わいのあるミュージカルチェア。一見ただの小さな子供用の椅子に見えますが、座面の内部に小さなオルゴールが仕込まれており、座ると可愛らしい音楽を奏で始めます。金彩のかかった花の模様には手彫りの温かみが感じられ、以前にはどこかでフランス人形が腰をかけていたのかなぁ、などとつい想像を巡らせてしまいます。
306s.jpg
lot306 ミュージカルチェア
H65.0×W28.0×D27.5cm
エスティメイト¥50,000~¥100,000



 オークションというと、高額な作品や希少性の高い作品などに注目が集まりがちではありますが、今回ご紹介した3点は、いずれも落札予想価格下限が10万円以下の作品です。普段からあなたのそばで愛玩できるお気に入りの1点、今週の西洋美術オークションで見つけてみませんか?

オークション・下見会のスケジュールはこちらから
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

(平野)

続きを読む