カテゴリー別アーカイブ: 韓国

「2009 KIAF」And「City_net Asia 2009」

先週の「日本・韓国 戦後現代美術展」にお越しくださった皆様、誠にありがとうございました。お陰様で展覧会は盛況のうちに終わることができました。シンワは今後もこのような企画を通して皆様により良質のアートをお見せできるようこれからも頑張っていきます。
さて本日はその思いを込めて、韓国アート情報の第5弾になるソウルの最新アート情報を用意いたしました。

まずは、今年第8回目を迎えた「2009韓国国際アートフェア(KIAF:Korea International Art Fair)」をご紹介いたします。

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2009 KIAF会場風景
会期:9月18日~9月22日
会場:COEX

16ヶ国168ヶ所のギャラリーから、約1,200名のアーティストを紹介した今回のKIAFでは、「作家PT」・「Shooting Hidden Spot」・「Performance」のタイトルに分けて企画された作家支援プログラムが何より印象に残りました。中でも、選ばれた作家さんが自分の作品をプレゼンすることで国内外のコレクターや美術関係者に作品への興味や支援を誘導する「作家PT(Artists Portfolio Presentation)」は、主に若手の作家にその機会が与えられていました。

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ANITA DUBE /Ah(a sigh)Ⅲ
85(h)×97(w)×6(d)inch / Digital print on Canvas on board, wax candles /2009

尚、今年の主賓国であるインドからは、15名のコンテンポラリー・アーティストが参加し、展示場のメイン・スペースを与えられました。インド・スペースには「失敗した計画」というタイトルが付けられていましたが、それは世界各地で恣行された様々なテロに対して、欧米のメディアが名付けた「失敗した計画」という言葉をそのまま採用したものです。インドのアーティストの目に映った世界が直面する問題への意識がユーモラスかつ生々しく表現されていました。

次は、〈ソウル市立美術館〉の主催で、今年第4回を迎えた「City_net Asia 2009」展をご紹介いたします。
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「City_net Asia 2009」展とは、「近年世界から注目されているアジア美術の現在の位置を見直し、これからの方向性や発展への可能性を模索する」という企画意図の通り、西欧中心の今の美術界にアジアのコンテンポラリー・アートを紹介することで、現代美術におけるアジア美術の位相を高めていくという目的を持ちます。

アジア各地の重要都市から、名声高い美術館の学芸員たちが、その地域が持つ現在の社会・文化的なイシューとそれに相応しい作家を選んで紹介していくこの展覧会は、隔年で開催されることを基本にするアジア現代美術プロジェクトです。

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Lee, Jin-Joon / Your Stairs
Installation view / 2009

今回は、主催であるソウルの「市立美術館」を始め、東京の「森美術館」、北京の「今日美術館」、イスタンブールの「現代美術館」の4ヶ所が参加し、各地域の若手作家の作品を展示します。中でも東京の森美術館では、「Off the Center – Quiet Shift in Contemporary Art in Tokyo」というタイトルで、木材・繊維・プラスティックなどの多様な素材を用いた、繊細な手作業による個性の強い作品をよく組み合わせました。1960年から1980年の間に生まれたこの若い作家たちは、絵画・アニメ・壁画・インスタレーションなど、約20点の作品を見せています。

5_convert_20091009095046.jpg 6_convert_20091009095116.jpg 7_convert_20091009095145.jpg Tokyo館の全景

東京からの参加作家は、佐藤雅治, 荒木珠奈, 横山裕一, 浅井裕介, 手塚愛子, 岩崎貴広, 金氏徹平, 深谷悦子, 和田絢 以上9名で、その中、佐藤雅治の他の作品が11月29日に開催するシンワの「Asian Auciton Week in Hong Kong」にも出品される予定です。
 ソウル市立美術館は、平日(火~金)の昼休みの間(12:00~13:00)には無料で開放していますので、お近くにお越しのお客様はぜひ見逃さないでください。


展示概要
「City_net Asia 2009」展
会場:ソウル市立美術館〈http://seoulmoa.seoul.go.kr/global/information/map.jsp
会期:9月30日~11月22日
開館時間:平日10:00~21:00、週末10:00~19:00
日本語URL 〈http://seoulmoa.seoul.go.kr/global/jindex.jsp〉


< 執筆W>

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2009 ASYAAF / Asian Students and Young Artists Art Festival

2009 ASYAAF / Asian Students and Young Artists Art Festival』
〈2009アジアフ(アジア美大生・青年作家 アート・フェスティバル)〉
 

展示概要
会期:1部-7月29日~8月10日
    2部-8月12日~8月23日
会場:(旧)国軍義務司令部(Seoul, Jongno-ku)


 涼しい風が服の裾にさらさらと入り込み、やっと気持ち良く過ごせる季節が参りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
シンワは、いよいよ今週から始まる下見会やオークションの準備などで会社中がばたばたしているところです。

 9月には、先週のアート台北を始め、今週からは上海アートフェア、上海SHコンテンポラリー、また18日からの韓国国際アートフェア(KIAF)など、アジアの国々から各国を代表するアート・フェアが次々と開かれます。シンワは、このような世界の最新アート情報を皆様により早くお伝えできますようにこれからも頑張りますね。

 さて、本日は、この夏に韓国のソウルで行われました、「アジアフ」という、また新しいアート・イベントをご紹介いたします。


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〈アジアフの入口風景〉

 「アジアフ」とは、韓国の文化体育観光部(日本の文部省)と朝鮮日報が共同主催する新しいタイプのアート・フェスティバルのことで、今年は第2回目を迎えました。
 題名の通り、アジアの美大生と30歳以下の青年作家、つまり、プロとしての活躍を目指している若手作家を対象にする「アジアフ」は、参加された作家のプロフィールなどを紹介しながら、アート・フェアのようにすべての作品の販売にも力を注いでいます。そして、作品売上げの全額を作家にそのまま渡すという形をとり、まだアマチュアである美大生たちにプロ作家としての生き方を教えている印象でした。
それでいて、いろいろな国の若い作家たちが、フェスティバルのような感覚で楽しく展示をしている様子からは、このイベントが「アート・フェア」ではなく「アート・フェスティバル」と名付けられた理由がよく伝わってきます。

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〈日本館の風景:メディアから取材されている日本作家の姿〉


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〈中国館の風景〉

 「2009アジアフ」への参加応募者は、昨年より1,000人も増えた3,168名で、その中から777名の作家が選ばれたそうです。その分布をみてみると、韓国内の大学から74ヶ所、海外の大学からは36ヶ所、計110ヶ所の大学からの参加となりました。

 また、1部・2部に分けられた24日間の展示の結果も見事ですが、約5万2,000人の来場客、そして全展示品約2,500点中、1,024点の売上という結果は、参加した若手作家たちの心をわくわくさせるのに十分な数字だと思われます。
また、参加した作家の立場から考えてみると、美術界に自分のアートを見せることができたことや、日本と中国など、アジアの6ヶ国の作家との競争の経験からは、その後も国際舞台へ堂々と羽ばたいて行けそうなアーティストとしての自信を持つことができたはずです。
 
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 歴史的な意味を持つ撤去予定の建物を会場にして、毎年その場所を移していく「アジアフ」は、アーティストを夢見る現在の若者たちに、芸術への熱い思いをそのまま持ちながら、経済的な面までうまく解決していける一つの方法を提案した、新しいコンセプトのアート・イベントになると思われます。


(執筆:W)

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韓国のアートフェア

 先週は夏のような暑さにもかかわらず、Jewellery&Watches/近代美術PartⅡ/近代美術オークションにお越しくださったお客様、誠にありがとうございました。
 会場の盛り上がりと好結果から、今後に期待が持てるような素晴らしいオークションだったと思っております。

 本日は、今まで2回に渡ってご紹介いたしました韓国のアート情報の第3弾として、韓国で行われる国際アートフェアをいくつかご紹介したいと思います。


●キアフ (KIAF:Korea International Art Fair)
 韓国の国際アートフェアとしてよく知られているキアフは、韓国・日本・中国・台湾など、アジアの国々のメジャーなギャラリーのほかに、ヨーロッパやアメリカなど世界各国から約200のギャラリーがソウルに集まる大きなアートの祭典です。

 韓国画廊協会主催のキアフでは、その年一番話題を作った国を一つ選び、主賓国として招待しながらメインのスペースやその国のアートを紹介する機会を与えています。今年はインドが主賓国に選ばれたので、近年世界を舞台に活躍しているインド出身アーティストたちの新作がご覧いただけると思いますよ。

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キアフ2008会場:あまりにも展示スペースが広いので、歩きやすい靴が必須アイテムです!

2009 KIAFの日程
日付:2009年9月18日(金)~22日(火)
会場:COEX (Hall-C & Hall-D), Seoul Korea
URL:http://www.kiaf.org/


●ブサン(釜山)画廊芸術祭
 今年で27回目となった「ブサン画廊芸術祭」は、元々「画廊芸術祭」という名称のソウルで開催される国際アートフェアでした。キアフと同じく韓国画廊協会主催であるこのアートフェアは、開催場所をブサンに移し、キアフとはまた異なる国際アートフェアとしてその地位を確立しました。きれいな港町ブサンと美術という組み合わせは、なんだかロマンティックな出来事が起こりそうなイメージですね。毎年春に開催される「ブサン画廊芸術祭」は、今年はもう3月に終わり、来年の新しい出会いに向かって準備を進めているようです。

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2009年3月に行われた「ブサン画廊芸術祭」


●Art Figuratif & Art Seoul
 美術専門の企画会社であるマニフ(MANIF)が開催するアートフェアです。「具象大祭典」の第1部と「アート・ソウル展」の第2部に分けて行われるこのフェアは、<キム課長、美術館に出かける日>というタイトルをつけて、現在ソウルの美術の名所・芸術の殿堂で開催中です。ちなみにこのタイトルの「キム課長」は、日本でいうと「新橋のサラリーマン」といったところでしょうか。
 参加作家の全員に直接ブースを提供することで、作家と来場者の間にコミュニケーションを生み出そうというこのアートフェアは、作品に購入しやすい金額の定価がつけられています。まるでデパートで買い物をするように、一般の方々に作品をその場で気軽に買ってもらいたいという戦略なのでしょう。美術品購入は初めてというお客様にはぴったりの入門編のフェアです。
もちろん、韓国のコンテンポラリーアートの最先端を行く作家たちも多くブースを出していますので、もしかして今なら憧れの作家さんに出会えるかもしれませんよ。

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<キム課長、美術館に出かける日>の作家ブース

2009 Art Figuratif & Art Seoulの日程
日付:第1部「具象大祭典」2009年5月22日(金)~29日(金)
    第2部「アート・ソウル展」2009年5月30日(土)~6月4日(木)
会場:<芸術の殿堂>, Seoul Korea
お問合せ :82-2-514-9292
URL:http://www.sac.or.kr/eng/

(執筆:W)

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ゴールデン・ウィークの韓国アート情報

 窓から暖かい風が吹きこみ、シンワの隣にある花屋さんからは薔薇の香りも薫ってきます。言葉通りののどかで美しい日が続いていますが、何となく気持もドキドキしてくるのは私一人だけではありませんよね?皆様も春に向けた準備は順調でしょうか?


 この気持ちに加え、いよいよ来週からはゴールデン・ウィーク!今年もどこに出かければいいかなと心を悩ませる時期がやっと参りました。
 皆様のその悩みにお答えするため、本日は、冬休みの韓国アート情報に続きまして、その第2弾を用意いたしました。今、韓国で話題になっている展覧会やソウルのギャラリー街をご紹介したいと思います。


 初めに、今ソウルで話題になっている展覧会からご紹介します。
 まず目を引くのが、「黄金色の秘密」、グスタフ・クリムトの韓国における展覧会です。2月2日から5月15日まで<ソウル・芸術の殿堂>にて開催される今回の展覧会には、油絵が約30点、ドローイング及びポスターの原画が約70点、「ベートーベン・フリーズ(The Beethoven Frieze)」及び作家特別のインスタレーションなど、クリムトを代表する作品が、計100点あまり展示されています。
 アジア最初で、最大規模であるという意義を持つこの展覧会には、絵画だけではなく、彼のあらゆるジャンルの作品が一望でき、クリムトファンの方なら、必見の見事な展覧会に違いありません。

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 今回の展覧会に展示された「ベートーベン・フリーズ(The Beethoven Frieze)」

<クリムト、黄金色の秘密(Gustav Klimt in Korea 2009)>
2/2-5/15(金) TEL (02) 334. 4254 / FAX (02) 323.4255 /
http://www.klimtkorea.co.kr/index.php


 次に、もう一つ少し懐かしい展覧会をご紹介します。
 去る2月にシンワジャーナルでもご紹介したことがある「チャロー!インディア:インド美術の新時代展」です。皆様、まだ覚えていらっしゃいますよね?東京では森美術館に多くの人を集めた強烈なインパクトの現代美術の作品群が、今、韓国の国立現代美術館にて<インドの現代美術-三回目の目を開け>という表題で、韓国のお客様の心を熱くしているようです。


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<インドの現代美術-三回目の目を開け>展
国立現代美術館 / 427-701 京畿道 果川市 莫渓洞 山 58-4(光明路 209号)
Tel. 82ー2ー2188ー6000 Fax. 82ー2ー2188ー6123 /
http://art.moca.go.kr/Modern/jpn/main.html


 4月17日から6月7日まで開催される<インドの現代美術-三回目の目を開け>は、美しい自然の環境に恵まれているソウルの国立現代美術館で、再びお客様をお待ちしております。東京で見逃した方も、今度は是非お見逃しなく!


 続いて、美術を愛するシンワのお客様であればご興味を持つはずのソウルのギャラリー街をご紹介いたします。
 ソウルの真ん中に位置する<インサドン(仁寺洞)>を、皆様ご存知でしょうか?ソウル観光に出かけたことがある方なら一度は訪ねたことがあると思われるインサドンとは、韓国の伝統・文化の町として有名なところです。
 美味しい韓国伝統の食べ物や韓国らしいお土産、そして街頭パフォーマンスなどで楽しめるこの街は、昔からギャラリー街としてもよく知られています。

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外国人観光客や恋人たちでいつも賑やかなインサドンの週末風景

 およそ90店の古美術画廊やコンテンポラリーアートギャラリーが集まり、伝統と現代という二つのアイコンを仲良く両立させてきたこの文化ストリートは、毎週水曜日になると新しい展示会を開くギャラリーが多く、新人作家さんたちのデビューの個展を見ることもできます。

 インサドンで、韓国の伝統文化を味わうことができましたら、次は、現代的な姿で溢れるお洒落の町<チョンダムドン(潭洞)>に行ってみましょう!
 いつも新しいイメージのお洒落な街として知られているチョンダムドンは、数々のブランドショップやおしゃれなカフェ、そして現代アートのメッカとして最近話題になっている町です。

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チョンダムドンのカフェ街

 去る十年間、50店を超える新しいギャラリーが建てられ、韓国のアートだけではなく世界先端のアートを紹介してきたチョンダムドン・ギャラリー街には、ちょっと贅沢なショッピング、おしゃれな休憩のひと時、そして現代のアートという3拍子がよく組み合わせられている所です。韓国のアート界で、今話題の中心になっている作品群をリサーチしたいなら、ここがお勧めです。

 ちなみに、芸能事務所も多く集まっているチョンダムドンですので、この町に訪ねた時、憧れの韓流のスターにも会うことができる可能性も高いですよ!

では、皆様!ゴールデン・ウィークのゆったりした旅、お気をつけて行ってらっしゃいませ!

(執筆:W)

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この冬の韓国アート情報

 年末年始、世界中から発信される不況というニュース。ただ落ち込んでいるわけにはいきませんね!ならば、今の時期の一番のお楽しみは、やはり海外旅行ではないかと思われます。

 「円高」というせっかくのチャンスを逃さないよう、冬休みをうまく使ってみるのはいかがでしょうか?すでに、すぐ近くの韓国には、「ここって、ソウル?東京?」と思ってしまうほど、日本人の観光客が溢れていると伝わってきています。

 韓国観光といえば、もちろん焼き肉を始め、美味しい韓国料理や、韓流、エステなどが一番先に思い浮かぶのは間違いありませんが、首都であるソウルには国立美術館やギャラリー街も多くあり、美術を愛する皆様には、東京とはまた異なる新鮮なアートとの出会いをお勧めします。

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日本語が溢れるソウルの明洞(ミョンドン)の風景です


 まず目を引くのは、韓国芸術文化の‘公演・展示の歴史’とも言われる「セゾン文化会館」の「ルーベンス・バロック傑作展(Rubens, Baroque Masterpieces)」です。

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「Rubens, Baroque Masterpieces」
12.10-2009.3.13  /  Sejong Center of Performing Arts Museum
Tel. 82-2-1544-4594 / 
www.korearubens.co.kr

 この「ルーベンス、バロック傑作展」とは、皆様のよくご存知の、バロック美術の頂点と言われるルーベンス(Peter Paul Rubens, 1577-1640年)の作品や、彼の弟子たち、そして彼とともに同時代の芸術世界を一緒に創り出した「アンソニー・ヴァン・ダイク(Anthony Van Dyck)」、「ヤーコプ・ファン・ロイスダール(Jacob van Ruisdael)」、「ヤン・ファン・ホイエン(Jan van Goyen)」など、いわゆるバロック画家たちの傑作が集められた絵画展です。

 バロックの成熟した美を見せてくれる多くの作品や、北部オランダの革命的な市民芸術作品などを含んだ、17世紀オランダの黄金時代を一望することができる展覧会です。全75点という展示の中、ルーベンスの作品は19点も出品されるそうです。


また、ソウル市立美術館で開催している「フランス、国立ポンピドゥーセンター展:画家たちの天国」も見逃せません。

 <アルカディア(Arkadhía)-天国のイメージ>という副題を掲げて構成されたこの展覧会には、ピカソ、マティス、シャガール、ミロ、ビュッフェなど、日本の方々も親しみを感じられる近・現代の西洋美術の巨匠たちの作品が見られます。絵画を主とする既存の展示から離れ、彫刻、ビデオ、インスタレーションなどの多様なジャンルの作品を展示したのがこの展覧会の特徴です。

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「Musee National del `Art Moderne du Centre Pompidou : Paradis d’ artistes」
11.22-2009.3.22 / Seoul Museum of Art
Tel. 82-2-2124-8800 / http://seoulmoa.seoul.go.kr/main.html


 これ以外にも、韓国の美術をもっと知りたいと思われるお客様のためには「韓国美術巨匠展:近代を聞く」をお勧めいたします。

 昔の李朝のお城であった壽宮(トクスグン)の中に美しく建てられた「国立壽宮美術館」では、今「韓国美術巨匠展:近代を聞く」という展覧会が開催されています。
 20世紀初頭の激動の歴史の痕跡、そして当時の韓国の美術界が内包していた先駆的な要素だけを揃えたこの展覧会は、韓国の近代美術の歴史、そしてその時代から今に至る美術の変化を一目で知ることができる展示です。ここでは、リ・ジュンソップ、パク・スグンなど、現在の韓国人に最も愛されている近代美術作家たちの貴重な作品もご覧になれます。

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「Korean Modern Masterpieces」
12.22-2009.3.22 / National Museum of Art, Deoksugung
Tel. 82-2-2022-0600 / http://deoksugung.moca.go.kr/deok.jsp


 昼間には、ソウルのアートをゆっくり味わい、そのあと、美味しい韓国料理やエステで、心から身体までリフレッシュという冬休みはいかがでしょうか?韓国アートの旅に、いってらっしゃい!

(執筆者:W)

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