7月23日(土)開催の近代美術/近代美術PartⅡオークションでは、アンティークライカが2ロット出品されます。
モデルは共にライカⅠ(A型)[レンズ:エルマックス]、製造番号はそれぞれ「714」、「284」です。
本モデルの生産台数は約1500台にとどまり、且つ製造番号が1000番以内のものは870台しか生産されていないといわれています。製造年は共に1925年と、かなり初期。1920年代に飛行船を発明したフェルディナンド・ツェッペリンがエルンスト・ライツ社から280番のライカを贈呈されたというエピソードもあり、100年近く、世界の様々な瞬間を撮り続けてきたであろうこのカメラを、是非とも会場でご覧いただければと思います。
「ライカ」とは―
アンティークカメラと言えば「ライカ」
多くの人が思い当たる、有名なカメラブランドの1つではないでしょうか。
1849年、ドイツに光学機器メーカーとして設立されたエルンスト・ライツ社は、1925年に大衆向けとしてライカⅠ(A型)を発表。この機体をきっかけに「ライカ」は世界中のカメラ愛好家を魅了するところとなりました。
アンティークライカは、欧米ではオークションアイテムとして広く流通し、近年アジアでも日本・中国を中心にコレクターによる蒐集が活発となっています。
2012年にはオーストリアのオークションで、1923年に作られた市販用試作機(25台の内の1台)が当時のレートで216万€=約2億2300万円(手数料込)で落札されるという記録を作っています。