昨日より、国立新美術館で「第13回 文化庁メディア芸術祭」が開催されています。
オープンに先駆けて一昨日プレス内覧会が行われ、参加してきましたので内容をレポートいたします。
■文化庁メディア芸術祭とは
1997年から開始された、アートとエンターテインメントが誘導した独自性のあるフェスティバルです。
ここではいわゆるメディアアートの他に、アニメーションやマンガ、ゲームなども審査の対象となります。
アート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門 の4部門について大賞と優秀賞を選定、表彰しています。
国立新美術館では三回目(その前は東京都写真美術館)、通算で第13回目となる今回は、世界53カ国から2,592作品の応募がありました。目下、この分野の世界最高水準のイベントとも言われており、昨年の展覧会入場者数は5万人を突破しました。
■展示の特徴
インタラクティブ性が高いメディア芸術が対象とあって、体験できるコーナーがほとんどを占めています。
写真は、功労賞を贈賞されたゲームクリエーターの宮本茂氏の作品を使って遊ぶことができるコーナー。
宮本さんは世界中の人が知っている、「スーパーマリオ」や今話題の「Wii Fit Plus」の生みの親です!
このほか、特別功労賞としてアニメーターの金田伊功(かねだ よしのり)氏(2009年没)にも賞が贈られました。『銀河鉄道999』や『天空の城ラピュタ』の作画を担当した方です。 世界に誇る日本のアニメ文化の立役者でした。
(※会期終了につき、画像を配信停止致しました)
■見どころ
メディア芸術の最先端を体験できる展示や上映、シンポジウム、プレゼンテーション、ワークショップなどが企画されています。
内覧会には受賞した各国のアーティスト17組が参加していましたが、彼らのパフォーマンスや作品への思いを見聞できるのが、面白いところです。
何とシンポジウムは11回、プレゼンテーションは50回も開催されるのです!
(※会期終了につき、画像を配信停止致しました)
■受賞作品
昨年アカデミー賞を受賞し話題を集めたアニメ『つみきのいえ』は、実はその前の年の文化庁メディア芸術祭で大賞を受賞しています。
私も以前から注目していたCM作品がいくつか審査員推薦作品に選ばれていて嬉しくなりました。そんな楽しみ方もありますね。
(※会期終了につき、画像を配信停止致しました)
このフェスティバルの影響力の強さや審美眼の高さは、受賞アーティストたちの活躍によりこれからますます高まっていくことでしょう!
【第13回文化庁メディア芸術祭 開催情報】
会 期:2010年2月3日(水)~2月14日(日)10:00~18:00
金曜は20:00(入館は閉館の30分前、2月9日休館)
会 場:国立新美術館(東京・六本木)【観覧無料】
主 催:文化庁メディア芸術祭実行委員会
(文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会)
お問合せ:
CG-ARTS 協会「文化庁メディア芸術祭事務局」
フリーダイヤル 0120-45-4536 (会期後:03-3535-3501)
http://plaza.bunka.go.jp/q/
(井上素子)