今年もあと半月を残すばかりとなりました。今週末は今年最後のオークション、近代陶芸&近代美術PartⅡ(陶芸)オークションを開催致します。
今日からスタートした下見会の会場です。ゴージャスな絵画や賑やかなコンテンポラリーと違って、陶芸の下見会場は静謐で心地よい緊張感があります。
今回の陶芸には北大路魯山人の作品が50点以上出品されます。
カタログ(受付にて3000円で販売しています)では魯山人の作品にお料理が乗っている写真なども掲載し、陶芸を味わう楽しみ満載の仕上がりとなっていますので、こちらも是非ご覧ください。
今回は十三代今泉今右衛門の作品も多く出品されます。
個人的に、今回とても興味深く思っているのは、元伯宗旦(千宗旦)が書いた書です(LOT139)。常叟(千宗安)の添え状が付いていて、中には、様々な時代の人がこれをその時代の言葉に読みなおした書きつけが封入されています。
その付属品の多さにも驚きますが、日本人が400年以上にわたってこれを大切に受け継いできたという事実に感動すら覚えます。
それは、茶道や禅の文化が日本の基調にあるというだけではなく、「古いもの」に価値を見出すという精神性の表れでもあるのでしょうね。
■近代陶芸・近代美術PartⅡオークション
オークション:12月13日(土)16:00より
下見会:12月11日(木)~13日(土)
10:00~18:00(最終日は12:00まで)
(執筆者:I)