陶芸/古美術オークション下見会・本日より開催(3日まで)



こんにちは。12月に入りまた一段と冷え込みが深まるようですが、体調お変わりないでしょうか?

 

今週4日土曜日に、「近代陶芸/古美術/近代陶芸PartⅡオークション」が開催されます。今回は通常とはスケジュールが異なりまして、本日から3日金曜日午後4時まで下見会を開催しております。土曜日は下見会を行いませんので、お気をつけください。また、引き続き、オークション・下見会ともに新型コロナウイルスの感染予防対策を行いながら実施してまいりますので、何卒ご協力のほどお願い致します。

 

本日から始まりました下見会場はこのような雰囲気です。

古美術下見会場

こちらの部屋では、左から宗達、光琳、乾山、そしてもう一幅、光琳といった名立たる琳派の作家の書画が並び、右の壁には狩野元信・永徳・探幽と共に「狩野派四大家」として数えられている狩野常信の三幅対が掛けられています。

 また、平成元年(1989)に新発見されたという円空仏(えんくうぶつ)も出品されています。

円空

LOT.231 円空H30.8×W15.6cm
長谷川公茂箱
『円空研究 28』掲載(円空学会 編)
落札予想価格:500万円~800万円

 円空【寛永九–元禄八(1632-1695)】は、美濃国(現・岐阜県南部)に生まれた江戸時代前期の修験僧(廻国僧)です。寛文六年(1666)から約30年間に渡り各地を巡り、修行を続けながら人々を苦しみから救うため、造仏に励んだ仏師としてよく知られています。

 その足跡は近畿から遠く北海道にまで及び、生涯で12万体の仏像を彫ったと推定されています。そのうち、現在までに発見されているのが約5,300体。それらは、「円空仏」と呼ばれ、こよなく愛されてきました。一見素朴な木彫りの仏像に見えますが、山村で田畑や山の仕事に携わっていた人々が、切実に願った恵みの雨、豊かな実り、無病息災といった祈りに寄り添い造ったからでしょうか、円空仏は慈愛と迫力に満ち、目前にすれば、その存在感に圧倒されます。

 今回はこのような作品を含め古美術作品が、90点出品されますので、ぜひこの世界観をご堪能ください。

 

続いてこちらは、魯山人の作品群です。

魯山人の大壷4点

今回は、魯山人のなかでも人気のある良寛詩が描かれた染付と、鳥と竹が絵付けされた染付が出品されます。また、伊賀の朽ちた風情を敢えて真似た、魯山人の美意識が表れた作品が、偶然にも大型の壷で揃いました。ぜひ見比べてお楽しみ頂ければと思います。

 

オークションは、4日土曜日14時です。スケジュール詳細は下記をご参考ください。

オークション・下見会のスケジュールとご予約について、オンラインカタログはこちら

なお、ご入札は、ご来場のほか、書面入札、オンライン入札、電話入札、ライブビッディングなどの方法でも承っておりますので、お気軽にご参加ください。

新型コロナウイルスの感染予防対策をしっかりと行い、皆様のご参加をお待ちしております。

                       執筆者:E