そっとさりげなく空間に溶け込む、須田悦弘の作品


現在、東京都現代美術館にて、大岩オスカール展と併催されている「屋上庭園」展(~7月6日まで)。自然光が差し込む展示室において、庭をめぐる作品を10のセクションに分けて展開しています。この展覧会の最終章、「庭をつくる」のセクションを飾っているのが、須田悦弘の作品です。
今回のオークションにも2点、作品が出品されています。

lot206 須田悦弘
      
      lot206 須田悦弘 《葉》 
      w5.5×d11.0cm/木、彩色
      2007年作
      証明書にサイン、年代
      作品証明書付
      落札予想価格:40万円~60万円
須田悦弘は、朴の木を削り、華麗に咲く花、落葉や枝、時には路上の傍らに生えた雑草を、実寸大の木彫作品として表現しています。

精巧に彫られ、彩色された植物は、まるで本物と見まがうほど!

また、それを展示空間の中にいかに配置するのかという、作品と空間の関係を意識した仕事も展開しています。
例えば、美術館やギャラリーなどで展示をする場合、普段あまり注意を払わないような壁や床、天井などに、作品をさりげなく自然に設置しており、観る者の意表を突く空間を作り上げています。

「屋上庭園」展においても、「こんな場所に?!」と思わずにはいられない部屋の隅っこの壁に、ガーベラが一輪、ひっそりと展示されていました。
その手前のセクション、「天空にひろがる庭」では、オークションにも出品される内海聖史の作品が、壁一面に鮮やかに展開されていたこともあり、あやうく見逃すところでした…

本物そっくりでありながらも、決して本物ではない。現実と空想のはざまにあるようなその作風は、深い感動と味わいをもたらし続けています。

ちなみに、出品作のもう1点は、もっと小さな雑草の作品です。(高さ3cm!)
下見会ではきちんとした場所に展示しますが…
どこにあるのか、探してみてくださいね!


須田悦弘(b.1969-)
1993年の初個展『銀座雑草論』で、銀座のパーキングメーターに総金箔を施した小さな小屋を設置し、その中に雑草一本だけを展示して注目を集める。
1994年~2000年まで中村哲也、中山ダイスケらとスタジオ食堂で活動。
主な展覧会に、2000年、「ハラドキュメンツ6 須田悦弘 ―泰山木」(原美術館、東京)、2002年、「水の流れ、水の重なり ~Settled Waters~ 須田悦弘展」(アサヒビール大山崎山荘美術館、京都)、「特別展示:須田悦弘」(群馬県立近代美術館)、2006年「須田悦弘」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川)、「三つの個展」(国立国際美術館、大阪)。
金沢21世紀美術館、豊田市美術館、直島コンテンポラリーアートミュージアム他、パブリックコレクションも多数。


下見会の日程、その他の出品作などについては
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