日中漫画オークション 


 今週末は、ワインとデザイナーズ家具、コンテンポラリーアートのオークションを土曜日に開催した後、日曜日には漫画のオークションを開催します。

 シンワでは四川大地震のチャリティオークションとして6月に開催して以来、二回目となる漫画オークションは、現在、元麻布ギャラリーで開催されている「日中漫画交流展」のイベントとして実施されるものです。日本と中国から著名な漫画家が描いたオリジナルの作品が出品されます。
 今日はこの漫画オークションの下見会を兼ねた「日中漫画交流展」の会場レポートをお届けします。


 都営大江戸線の麻布十番駅から徒歩五分、オーストリア大使館の向かい側に、元麻布ギャラリーはあります。
CIMG5072_convert_20081205094432.jpg

 間口はひっそりとしていますが、中は2階に分かれており、シンワアートミュージアムと同じくらいの広さがあります。
Image2941_convert_20081205094333.jpg

  
 この展示は、中国と日本の平和友好条約調印30周年を記念して開催されるもので、合計約200点の作品が並びます。
CIMG5084_convert_20081205094509.jpg


 会場の中国作家の展示スペースには「歓迎 中国漫画家」という文字が、日本の漫画家の手によってイラストレーションされ、楽しい雰囲気を演出しています。
Image2961_convert_20081205094554.jpg

 

 今回、落札予想価格がもっとも高いのは、アンパンマンの原作者である、やなせたかし先生の作品。直筆の作品3点は、エスティメイト各50万円~です。
CIMG5080_convert_20081205094632.jpg


 ちばてつや先生の作品には心を躍らせる40代男性のお客様が多いようです。
Image3001_convert_20081205094713.jpg


 日本では、少年少女から大人まで親しみを持って楽しめるストーリー展開豊かな作品というイメージが強い漫画ですが、中国では、社会風刺絵や4コマ漫画が主流で、批評の一部として機能してきたものだそうです。

中国の作家の作品。
CIMG5082_convert_20081205094757.jpg


 会場を見ていて伝わってくるのは、笑いを誘うユーモアや皮肉に満ちた作品が多いせいか、アートとはまた違う独特の和やかな雰囲気があることです。

 
2フロアに分かれている会場の、階段わきには作家の手描きでこんな貼り紙も!
Image2981_convert_20081205094827.jpg


 作品は5万円から入札できるものもあり、ちょっとユーモアのあるプレゼントにもお勧めです。
ぜひご注目ください。


■展覧会<下見会>
会期 11月27日(木)~12月6日(土) 10:00~19:00 最終日のみ15:00まで
会場 「元麻布ギャラリー」 東京都港区元麻布3-12-3
お問い合わせ先 元麻布ギャラリー TEL 03-3796-5567(期間中のみ)
            日本漫画事務局『八月十五日の会』 TEL 03-3843-5618

■オークション
12月7日(日) 14:00(13:00開場)
会場 「シンワアートミュージアム」 東京都中央区銀座7-4-12 ぎょうせいビル1F
お問い合わせ先 シンワアートオークション株式会社 TEL 03-3569-0005


■画像の詳細などはこちら
https://www.shinwa-art.com/30manga/index.html


(執筆者:I)