イタリアワインはフランスで言うとブルゴーニュに似ているところがある。それは、銘柄名だけでなく、生産者も選ぶ必要があるからである。有名なトスカーナ地方の「キャンティ」「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」、ピエモンテ地方の「バローロ」「バルバレスコ」という銘柄名に頼る商業的な生産者が多い中、今回出品されているワインはいずれも一流の生産者のみであり、これだけのコレクションが放出される事は世界的にも稀といえよう。
現在、イタリアワインの生産者は伝統派と革新派に分類する事ができる。
革新派とは、ワイン法に規定される葡萄の品種や栽培法・醸造法を無視し、法律上の格付が下がる事を厭わずに自らの理想とするワイン作りを行う生産者を指す。具体的には、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローといったフランス品種を導入し、小樽での醸造・発酵温度の管理など新しい醸造技術を積極的に取り入れている。比較的早い時期から味わえる物が多い。
一方、伝統派は昔ながらの品種(バローロ、バルバレスコにおいてはネッビオーロ種)を用いて厳格な葡萄の栽培と選別を行い、自然に委ねた醸造を行う。その結果、20年以上の長期の熟成に耐えうる骨太なワインに仕立てられる。

イタリアの2大ワイン産地であるトスカーナ地方にあって、革新派として世界中から高い評価を受けている「スーパータスカン」の代表的な銘柄。ボルドーのシャトー シュヴァル ブランを理想のワインとして、カベルネフランやメルローを主に使用している。畑の単位面積あたりの収量を極端に下げることで凝縮度を高めた結果、年産は1万本に満たない。
 
伝統的な製法によって最高のバローロを造る、1900年創業の老舗ワイナリー。「寡黙で威厳のある、ネイヴェにおけるワイン醸造の天才である。イタリア中で最も商業的に走らず、自分のワインに耳を傾ける造り手。(ロバート・パーカー)」と評され、革新派のガイアとは双璧と評される。葡萄の品質が自らの基準に満たない年には樽のまま全て売却してしまい、自分の名前では発売しない(最近では92年・94年)。
「ファレット」とはジャコーザが所有するわずか0.8haの畑で、「バローロ レ ロッケ デル ファレット」は、更にその中の「ロッケ」と呼ばれる区画の葡萄だけで作られている。
 
ジャコモ・コンテルノは革新派のみならずイタリア中の生産者から常に尊敬を集め、バローロの王道を往く伝統派の第一人者であり、「バローロの至宝」と評される。コンテルノ家は1770年から続く名門で、非常に厳格なワイン作りで知られ、中でも「モンフォルチーノ リゼルヴァ」は、最良の年にわずか7000本程度しか作られず、30年以上の寿命を持つと言われている。
 
1859年よりワイン作りを続けるガイア家にあって、現当主のアンジェロ・ガイアは現在のイタリアワインの隆盛に最も貢献したといわれる。ボルドーやブルゴーニュの一流ワインが持つ上品でエレガントなワインを実現するため、様々な近代化や改革を行っている。
スペルスやソリ ティルディンは畑の名前であり、元々「バローロ スペルス」「バルバレスコ ソリ ティルディン」との名称で単一畑物として生産されていた。しかし、本来メインの銘柄である「バルバレスコ」が、畑名が付かない事で格下に見られるため、1996年より単一畑銘柄から「バルバレスコ」の名称を(同時にスペルスから「バローロ」を)外してしまった。これによりこれらの銘柄はネッビオーロ種100%でなくても良くなったため、1997年物からは数%のバルベーラ種をブレンドし、更なる品質の向上を目指している。
 
イタリアにおけるメルロー(ボルドー・ポムロール村の主要品種)100%の最高峰。しばしばペトリュスと比較される。ブレンド用に作っていたメルローの出来があまりにも良いため、メルロー100%で1986年より生産されている。メルローの専門家であるミッシェル・ローランをコンサルタントに迎え、新しい醸造技術を駆使して高品質を達成している。

 

デンマーク人のピーター・シセックによって、ウニコの隣の畑から生産される、スペインワインの最高峰。葡萄の樹1本からわずか500mlという超低収量で5haの畑から約4000本しか生産されない。スペインワインでは初めてパーカーポイント100点を獲得した。既にアメリカでは神格化されつつある。
 
生産数が非常に少なく、滅多に手にいれることができないことから、「スペインのロマネ・コンティ」と呼ばれることもしばしばのウニコ。醸造するボデガス ベガ シシリアはスペインを代表するトップワイナリーの一つである。スペイン北部のリベラ デル デュエロにあり、マドリッドの北方約150km、バリャドリードの東方約50kmに位置する。1864年にフランスのボルドーでワイン造りを学んだドン エロイ ルカンダによって創立された。
その後、1929年の万国博覧会で金賞を獲得すると、ベガ シシリアの名声は一気に高まった。
比類ない、唯一のという意味を持つ、ウニコは、樹齢80〜100年にもなる古木から造られる。
その上、収穫から10年(もしくはそれ以上)の熟成を終え、醸造責任者が飲み頃になったと判断した時点で発売される、今では珍しいワインである。
また、ブドウの質が十分でないと判断された年には醸造を行わないという並々ならぬ品質へのこだわりがある。

 

ボルドー5大シャトーの一つシャトー・ムートン・ロートシルト。その中でも、ここ30年の中で最高の出来と評判の82・86・2000年を含む、75〜2001年のインペリアルボトルが出品される。
インペリアルとは、6リットル(5リットルの場合もある)のこと。通常のワイン一本は750ミリリットルであるから、実に8本分である。容量が多い分酸化しにくく、長期熟成に適している。そのため、同じビンテージのものでもインペリアルと普通のフルボトルでは味が全く異なるという人もある。また、生産数が非常に少なく、所謂レアアイテムといえる。
その他のボトルの名称と容量は以下の通り。

容量

シャンパーニュ

ボルドー

2本分 (1500)

Mgnum (マグナム)

同左

4本分 (3000)

Jeroboam (ジェロボアム)

Double Magnum(ダブルマグナム)

6本分 (4500)

Rehoboam (レオボアム)

ジェロボアム

8本分 (6000)

Mathusalem (マチュザレム)

インペリアル

12本分 (9000)

Salmanzar (サルマナザール)

同左

16本分 (12000)

Balthazar (バルタザール)

同左

20本分 (15000)

Nabuchodonosor (ナビュコドノゾール)

同左

■ワインオークション■
日時: 2月9日(土) 15:00
場所: シンワアートミュージアム
下見会: 予約制

どうぞお気軽にご参加ください。

お問い合わせ--------
フリーダイヤル:0120-01-1135

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